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27話:田川さんの遺産集計作業

 ところで、田川さんの遺産の中で、郵便局の貯金を下ろす段になり、本部じゃないとできないと言われたと言われ、困っているというと、そうなんだ、郵便局は、金集めは積極的だが下す時には面倒くさいんだと言った。どうにかにできませんでしょうかと聞くと、以前からの仲間に、郵便局長がいるから、何とかしてやろうと言ってくれて、ご自宅に伺いたいのですが、いつが宜しいですかと聞くと、明日の昼過ぎに自宅に来てくれと言われた。


 それを聞き、了解しましたと言い電話を切った。翌日12時半に、黒田さんの自宅に伺うと、白髪が薄くなったが血色の良い感じの黒田さんが出てきた。そして、遺産を受け取る人が、郵便局の通帳を作っていれば、すぐに、移動できると言った。それなら、私が作りますと言い、三井賢治が言った。移してほしい郵便局の通帳を渡してくれれば、亡くなった方の通帳から送金できるようにさせると言ってくれた。


 明日、昼過ぎ来て良いですかと聞くとOKといったので、通帳を作って、また来ますと言い、黒田さんの家を後にした。翌日昼過ぎに行くと、古い郵便貯金の通帳から新しい三井賢治の通帳に送金と郵便局の機械で打ち込むとできるようになっていると言われた。そこで、一番大きい、駅前の郵便局で、三井賢治が自分で現金自動預け払い機を操作をして、20分後、三井の通帳を記帳すると6889万円が入金されていた。早速、黒田さんに、お礼の電話を入れた。



 黒田さんの家に三井賢治と東出芳子さんが行き、郵便局の件のお礼を言った。その後、今後の修善寺の介護老人施設について、どうしたら良いか相談をはじめ三井賢治と東出芳子さんが黒田さんの意見を聞きたがった。すると、黒田さんが、俺は高齢で、実際に運営に携わっていないがと話したうえで、参考意見として聞いて欲しいと言った。まず、ぜったに手放したり、すべきでない。金を持ってる三井君と東出さんが運営していくべきだと語った。


 そして継続して運営する場合、現金を残して、少しずつ東京都への借入金を返していくか、一気に借入金を、亡き田川さんの遺産をすべて借入金返済に充てて、身軽になって、運営していくかどうかの1点が問題となる。これについは、私の意見は、後者、借入金を減らしていくべきだと考えると述べた。その理由は、今後、運営を任された者にとって、

借入金が少ない方が責任が軽くなる。


 もう一点、余剰金が大きいということは、よからぬ輩の格好の餌食になる可能性も高いと考えると話した、具体的には、詐欺、使い込みなどだと言った。それを聞いて、三井が、東出さんに、どう思うと聞いた。私も田川さんの遺産で、残金返済に充てることには賛成と言った。最後に、黒田さんが、三井君の意見は、と聞かれ、東出さんが、それで良いなら、私も賛成ですと答えた。じゃーこれでよいなと黒田さんが念を押すと了解と答えた。


 一応、書類として念書を書いて、3人の署名、捺印して、3部、残す事にしようじゃないかと言った。数日後、3部完成して原本を銀行の貸金庫に入れることにして、コピーをそれぞれが1部づつ持つことにした。そして三井賢治と奥さんが、田川さんの遺産の明細を計算し始めた。郵便局が6889万円、銀行の預金、総合計が5329万円、N証券の投資残高が18700万円となり総合計が30918万円となった。


 現在、東京都と各区、都下の市からの借入金の残金が4億円で、田川さんの遺産3億円で借金を返すと、残金が1億円になる。これで、身軽になって、気分も楽だと、三井賢治が言った。そして、東出さんが、小説の売り上げの印税の10%を継続して借金返済に当てますと言ってくれた。この話を以前相談した黒田さんに話すと、それは良かった。これで、三井君も気が楽になるだろうと言い頑張ってやってくれと言ってくれた。


 その後、2016年3月になり暖かくなってきた。三井賢治の長男、三井一郎と長女、三井早苗は、沼津東高校2年生で、市内の進学塾に通ていた。そして三井一郎は、横浜国立大学理工学部電子工学科へ、三井早苗は横浜国大経済学部を目指して勉強を続けていた。成績は、一郎はクラスベスト5、早苗は、ベスト10であった。その後も勉強を続け、徐々に成績を上げていた。6月の進学塾の全国一斉テストが、行われた。


 その結果、三井一郎は、横浜国立大学理工学部の合格の可能性75%、三井早苗も横浜国立大学経済学部の合格の可能性75%で、安全圏と言われているのは80%なので、もう一息と言ったところだった。その後も気を引き締めて体調管理に気を付けていた。その後、9月になり東出芳子さんが直木賞候補になり、その他、大手出版社の主催の小説コンテストの最終選考に残ったと知らせが入ったと喜んでいた。


 この情報で東出芳子さんの書いた小説が注目され、売り上げも好調だと出版社から電話が入ったようであった。そして、12月、直木賞は惜しく、最終ノミネートで終わったが、大手出版社の賞を取ったと連絡が入り3千万円の賞金が入ったようで、今年の印税を合わせると、初めて1億円を超えたと東出さんから、三井賢治に連絡が入った。12月24日の夜、クリスマスパーティーと東出さんの受賞記念の集まりを近くの寿司屋で開催した。

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