12話:新しい老人施設の建設
そして、週に1,2回、老人施設「富士の園」の経理、会計を無給・ボランティアとして手伝ってくれた。そして、以前より、ゆっくりとしたぺースで小説を書き始めたようだった。そんな、いろんなことがあった2005年も終わりをつげ、2006年を迎えた。2006年、三井賢治と田川さんと東出さんが、初詣に行き、「富士の園」がうまく運営できるように、神頼みしてきた。それでも、年間換算で100万円ちかい赤字で終了した。
2006年2月に黒田さんが、地元の池内さんの家で農家を継ぐ人がいなくなったので、田んぼ、200坪と畑200坪を老人施設「富士の園」に安く譲るか、安い価格で、貸すという話になった。黒田さんが、友人の富島建築に田んぼと畑を宅地化するのにかかる費用を算出してもらうと最低500万円と言われたそうだ。この話を「富士の園」の三井賢治と田川さんの所へ持ってきた。田川が、400坪の農地、いくらで買えるかと聞くと400から500万円と言った。
つまり宅地整備して400坪が1000万円で手に入れば、売ってもらった方が良いと話すと、黒田さんも将来的に、その方が良いと思うと言った。三井賢治は、2人に、その土地をどう活用するのかと聞くと、総2階建ての老人、子供の集会場みたいな施設をつくり、安い価格で貸し出し、併設して、まだ介護の必要のない、高齢者の通所と老人施設として行けばよいと話した。この意見に対し、三井は、採算を見越せるなら賛成しますと言った
その後、「修善寺商事」が老人施設「富士の園」に6千万円を貸し付けて、新しい通所老人施設と介護の必要のない軽費老人ホームを建設することにした。4月に黒田さんが池内夫妻を紹介してくれ土地の購入の契約を交わした。その後、富島建設に5千万円で、総2階、全部、洋室で、大きな会議室が6つと18畳の部屋を多く作ってもらい大きな浴室とトイレ6つずつ、建設してもらうように依頼した。
新しい、老人施設は2006年10月初旬完成予定と言われた。この頃、東出芳子が、2004年に世界旅行をしたのを小説にまとめた作品が3冊、発売された。その売れ行きが良いようで、田川さんも喜んでいた。その出版社の主催のサイン会を全国主要都市で行う事が決まった。これに気をよくして田川が、東出さんと2007年、日本を2月に沖縄へ行き、そこから日本全国の旅を企画すると話していた。全行程6,7ケ月の旅行になると話していた。
もちろん田川も同行するが急用ができたら飛行機で飛んでくるからと三井賢治に説明した。話は変わるが、日本の高齢者の人口は2000年以降、増えてきて、2006年には65歳以上の老人が20%増えて、全国で2600万人となり、それに呼応するように介護福祉士が2.3倍に増え、54万8千人になり、2006年には老人介護施設の数も倍以上に増えた。そのため首都圏での老人介護施設の需要が旺盛でこの頃、施設数は、毎年20%以上増えていた事がその後の調査で判明した。
その介護福祉士の教育機関や大学、短大の福祉学部の定員もどんどん増えてきたのだった。しかし、2006年時点で介護福祉士の免許を持っている人が52万人いて、実際に介護福祉士の仕事についている人は28万人となっている。それは、介護福祉士の仕事がきつくて退職したり、介護福祉士が自分を取り巻く環境のために仕事ができなくなったケースも多い。さらに、介護福祉士の高齢化で仕事ができなくなる場合もあるようだ。
介護現場の仕事から離職した理由の1位は、「職場の人間関係に問題があったため24.7%」が、続いて「法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため23.3%」「他に良い仕事・職場があったため18.6%」」「収入が少なかったため17.6%」「自分の将来の見込みが立たなかったため151」と回答した。そのため三井賢治と奥さん豊子さん、黒田さんが首都圏の福祉科を持つ大学を訪問して研修施設として登録して欲しいと2ケ月かけ、お願いして回った。
その結果3つの大学で、春休み、夏休みに、研修生の募集のパンフレットを学生たちに配布してくれる約束をしてくれた。そのうちに2006年10月18日、新しい老人施設が完成した。そして、伊豆のこの地区では、初めての通所老人施設と介護の必要のない軽費老人ホーム事業をを開始した。早速、インターネットと役所に、老人施設「富士の園」の通所、老人施設と介護の必要のない軽費老人ホームの募集と宣伝広告を入れた。
すると、通所、老人施設の利用者が徐々に増えてきたが介護の必要のない軽費老人ホームの利用者の方が地元の応募者が、出てこなくて困って、役所に相談すると、首都圏の東京、横浜の中心部で宣伝した方が良いと言われて、インターネットで募集をかけた。その後、通所老人施設の方が定員の40人が埋まった。やがて2006年が終了して2007年を迎えた。
2007年1月から3月の間の土日に、東京都江東区、江戸川区、荒川区と台東区から、通常の介護付き老人ホームとしての利用したいので見学したいと連絡が入り了解した。その話を聞いて、介護の必要のない軽費老人ホームの募集と宣伝広告を取りやめた。そして、3月末日までに、夫婦で1室の利用も認めて60人が入所することが決まった。




