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異世界奇行 ~ダーメニンゲンの詩~  作者: DIVER_RYU
第二集『天肆争奪戦』
54/61

第二四篇『蠢く森の戦慄世界』上

この物語に目を通した読者諸賢には、森林浴をオススメします

 インクシュタットには二つの大きな町がある。一つはコモドの工房が建っているジーペンビュルゲン、隣国イレザリア及びイーゼルラントに接する、いわばインクシュタットの玄関口である。もう一つはラァワの館が建つペンタブルク、スミナ河沿いに存在するインクシュタット流通の中心地である。この二つの町の間には森が広がっており、通常なら何の迷いもなく拓かれた一本道を通ることとなる。だがその道から外れたある場所に、この国の民が恐れる戦慄の地が存在する。


「ココが、魔女喰いの森の入り口ッス」

「転送地点はこの入口で良いわね。アリファにもこの辺りで待機してもらおうかしら」

「森に入るための許可は既にとってある。ウラルさん凄ぇな、あの人経由で頼んだらすんなり通ったよ」

「何か、物々しい雰囲気の森だな……」


 ケンの言うことも最もであった。ガチガチに張られたバリゲート、一際鬱蒼とした暗さ、明らかに動いてるように見える木々、雰囲気そのモノがまさに『寄らば喰らうぞ』と言っているかのように見える。


「何度も言うけど、ヤバくなったらすぐに背中に貼った式神符を使って離脱してちょうだい」

「そしてもし全員がケガして離脱したとしてもだ。式神符の動いた跡が森と、場合によってはブラックバアルの拠点に付くこととなる。そうすれば後からカチ込むことが容易になるからね」

「確実に叩き潰せるようにする、ということじゃな」

「そうだ、そして可能な限り、暗黒組織を白日の下に引きずり出す。そのためにも生きて帰るんだ。良いなッ!?」


 ゲートは開かれた。続々と入って行く九人の精鋭達。奥に進みながら、ラァワが皆に話しかける。


「まずはコレね。ザックーム除けの薬よ。掌にとって、特に首筋によく塗ってちょうだい。じゃ、まずはケンちゃんから」


 小瓶を受け取ったケンは早速蓋を開け、掌にとる。瓶をコモドに渡すと、掌にとった薬品を早速首筋に塗り、そして。


「げほぉッ!? 何コレ臭ァッ!?」

「嗚呼、言うの忘れてた。すんごく臭いから気を付けてね」

「今言う!?」

「安心しろケンちゃん。何度塗っても慣れる匂いじゃねぇから」


 小瓶を受け取った面々は皆一様に顔をしかめている。流石にケン程の派手な咳き込みこそ見られないが、積極的に塗りたいと思えるモノではないらしい。


「まぁ、慣れる程魔女喰いの森に通うヤツなんてそうそういねぇよ」

「ペオルのヤツは慣れてるわよ。きっと」

「アイツの咳き込む姿はちょっと想像しにくいわね……」

「そのままうっかり、あの右手で口覆っちゃえば良いんだ」

「リトア、中々言うじゃない」


 そうなってくれれば暗黒組織は一気に壊滅するが、まず有り得ない。


「でも、悪党が自らの手で滅ぶってのは世の真理ッスよ!」

「悪党が、のう……」


 少しだけ、後ろを振り返り森の木漏れ日を見つめるとラマエルがぼそりと呟いたのであった。


「ラマエル? どうかしたのか?」

「あ、いや、ちょっとな。気にすることはないぞえ」


 ラマエルにとっての“悪党”が今どうしているのか。今ここにそろっている九人は誰も知る由もなかった。そして、悪党自身はこの九人の様子をふんぞり返って見ていることもまた誰も知る術がないのであった。


「ほう、自ら死地に赴こうとは。この短期間で随分と成長するじゃないか」


 泉に映した九人の様子を見て、悪党――シュウは呟いた。

 

「スガリエル、いるか」

「ハッ、お呼びで御座いますか」


 立膝をつく天肆族の一人に、シュウはそっと命令を伝えるのであった。


「ラマエルの様子を見て来てくれ。もし暗黒組織の本丸に入ったなら、しばらくは泉に様子を映すことが出来なくなる。最低限、ラマエルだけが助かれば良いということを覚えておいてくれ」

「分かりました」


 スガリエルが退室すると、シュウは再び泉に目をやった。


「さて……もうしばらくは楽しめそうな様子だな?」


 泉に移る魔女喰いの森の様子を見ながら、悪趣味な笑みを浮かべるシュウ。彼の目の先にあるモノ、それは今まさに阿鼻叫喚となろうとしている光景なのであった。


「早速の出迎え、御苦労なこったぜ……!!」


 コモドが構える先には、土中から身を起こす無数のオークの姿があった。


「ケンちゃん、見えるか? オークの群れの中心に変なグネグネした樹が生えてるだろ。アイツがザックームだ」

「危険物のアンハッピーセットじゃないですか!!」

「しかも……実がないわね、若木のザックームは例え薬を振ってたとしても襲って来ることがあるわ。気を付けて!!」

「え!! 臭いのに!? 塗った意味が!?」


 九人の行く手に早速の脅威が待ち構えていた。


「突破しないとダメみたいね……」


 カタックが刀を抜きながら呟く。


「前に来た時はあんなとこにザックームなんてなかったッスよ。樹の様子から見るに、コレわざわざ植えたヤツがいるッスね……」

「ついでに言うと、このオーク達もわざわざ配置したように見えるわ。ただでさえ気味が悪いってのに」

「ザックームとオーク……イヤな予感がする……!!」

「ええそうね、ザックームとオークが組む、といったら……!!」

「アイツら、とてもイヤなことに共生するッス……」


 ラビアとミナージのコメントに応えるかのように、オークの一体が早速襲い掛かる。身一つでその爪をかわし、懐に潜り込むとラビアの鋭い蹴りがオークに放たれる。鉤爪の着いた両の親指を立て、素早くオークのこめかみを突いた。


「三爪鉄掌、二之爪・擘指極楽衝はくしごくらくしょう!」


 解説せねばなるまい。ラビアの放った擘指極楽衝とは、親指に装着した鉤爪を相手の両のこめかみに深く刺し入れ、致命的なダメージを負わせる技である。ラビアの爪が引き抜かれると、オークの角の内部にある粘液状の物体が漏れ出しそのまま崩れ落ちて逝くのであった。


「ぎゃああああああああ何だコイツゥゥウ!?」


 ケンの絶叫を聞き、八人が皆彼の方を向いた。ケンの足首にツルが巻き付き、転倒した彼をズルズルと引きずっていくのが見える。その先に見えるのは、トゲのついた平たいツルを数本揺らめかせながら待ち構える、件のザックームの若木であった。


「真っ先に狙いやがったな……どけぇこのォ!!」


 眼前の二体のオークの首を掻き斬り、頭部を踏み潰しながらコモドがケンの元へと走る。


「手甲剣技、タルウィファウスト!!」


 刃が出たままの手甲を外し、ケンを捕らえたツルに目掛けて投げ付ける。再びコモドの手に収まったその時には、ケンはツルから解放されることとなった。


「まずい、一人に狙いをつけてやがるな……」

「ここであんまり弾使いたくないッスけど……」


 ザックームのツルはいずれも、ケンのいる方に向けられている。脳もなければ目もない植物なのにも関わらず、最も闘えないであろう人物を見極めていたのだ。


「やっぱり僕帰った方が良いんじゃ……」

「それはない。仕掛けられた罠は踏んで壊して進めば良い!」

「力づく過ぎる……」


 すると彼らの前に素早く躍り出た、ラマエルが口を開くのであった。


「皆の者下がれ! ここはわらわが、この森そのモノに“支配”の力を……!」

「待てラマエル! まだ早い、今繭になっちまったら困る!!」


 そこに迫り来るツルを切り払い、飛び込んだカタックが叫んだ。


「コモドちゃん、ケンちゃんを抱えて先に走って!! 皆さんも早く!!」

「え、先生!? 大丈夫なの!?」


 抱えられたまま、ケンが口を開く。


「コイツらはアテクシがやるわ。大丈夫、若いザックームならよく燃えるはずよ……」

「カタック先生、かたじけねぇッ!!」

「炎が御入用なら私も残るわ。すぐに追いつくから、早く行って!!」

「母さん……頼む!!」

「炎の扱いなら……あたしの出番でもあるわね!」

「ラビアちゃん、申し訳ないけどあなたは先に行ってちょうだい。どうせこの先にも仕掛けがあるはずよ、炎が使える人が全員留まるワケにはいかないわ」

「それもそうね……皆、行こう!!」


 他の七人を先に走らせ、カタックは自ら殿しんがりとなるとオークとザックームに向き直った。その目付きはハデな白塗りにそぐわぬ、真剣な闘士そのモノである。


「悪いわねアンタ達。ペオルの悪意に付き合わされただけだろうけど、今は誰も落とされるワケにはいかないの」

「魔女喰いの森、私の味は激辛よ、飲み下せるかしら? ふふふ……」

 

 不敵な含み笑いを浮かべるラァワの指には、爆燃符が挟まっている。二人にはザックームのツルが徐々に伸びて向かっていた。


「真魔術、ヘクセンウィング!!」


 彼女のコルセット状の装備から、光で出来た蝙蝠の翼が出現する。自らの身を隠すように展開された巨大な翼に、まるで扉に鍵を差し込むかのような所作で、手にした爆燃符が挿入されてゆく。するとたちまち炎が巻き起こり、ラァワは炎で出来た翼を身にまとうこととなった。近付いたツルはあっという間に焼け落ちる。


「一度やってみたかったのよね、コレ」

「じゃあ、片付けましょうか」


 自らも紅蓮剣を発動させながら、カタックもまた構えをとった。その様子を感じ取ったオーク達、何と彼らはザックームに一斉に近付くと、トゲのついたツルを自らに巻き付け、何と自らの血液を吸わせ始めたのである。


「やっぱりやり始めたわね……!!」


 するとザックームは急激に成長、複数の実をつける。コレだけでも十分不気味な光景であったが、そこに先程血を捧げたオークが次々に飛び掛かってザックームの実をちぎり取ると、何とそのまま貪り始めるのであった。


「来るわよ……!!」


 オークは本来、角の内部にある粘液状の本体がヒトの死体に寄生するというライフサイクルを送る。だが例外的に、寄生しているヒトの死体に残った消化器官を利用してある力を取り入れることがある。それが、ザックームの実なのである。やがてオークの体が一瞬膨らんだ後にその表皮を次々に引き裂き、ザックームのツルが全身を覆っていく。全身をまるで包帯の巻き付いたミイラにような姿に変貌させ、身震い一つを済ませると一斉にラァワとカタックの方を向いた。


「遂に出たわね、魔女喰いの森の、魔女喰いたる所以の一つ」

「ザックームの実によって変異体と化したオーク、通称グール!!」

「キシャァァ……!!」


 グールと呼ばれるようになったオーク達。身長は三メートル程と巨大になり、全身から生えたツルを揺らめかせながら二人に近付いてゆく。腕に絡んだツルをするりと伸ばすと、ムチのように叩き付けにかかる。


「鬼火返し!!」


 斬り上げたカタックの刃から放たれた、灼熱の斬撃が地を走る。


「ヘクセンアロー!!」


 指先に炎を灯した状態で、ラァワの一撃が放たれる。炎の矢となったヘクセンアローがグールに襲い掛かると、一体がそこに掌を向ける。何と炎のヘクセンアローが、鬼火返しが、カタックの刃に発動していた紅蓮剣が、更にはラァワの炎の灯った翼までもがまるで風に煽られた蝋燭の火のように消えてしまった。


「魔力干渉だと……! 生意気なッ!!」

「炎への耐性を身に付けるなんてとんでもないわね……ラビアちゃんは先に行かせて正解だったわ……!!」


 思わず声を荒げるラァワに、冷静にその戦慄を噛み締めるカタック。


「キシャァァァ!!」


 叫びと共に、グール達の口からトゲの生えたツルが次々に飛び出してくる。


「十中八九ブラックバアルの仕業ね。アイツら以前に私の屋敷に来た時、改造したオーク因子を使って来たわ……!!」

「そこにザックームを組み合わせる……何処までも地の利を使うなんてとんだ闘術士を抱えてるわね、ペオル!!」


 放たれたトゲのツルを捌きながら、二人は背中合わせに周囲を見渡す。


「ざっと数えて九体ね……アテクシが五体でラァワ様が四体なら丁度良いかしら?」

「いや、私が六体であなたは三体お願いするわ。式神符!!」


 遂に飛び掛かるグール達に対し、ラァワは符を取り出すと相手の背後に向けて飛ばす。するとラァワの姿がもう一人現れることとなった。


「頼むわよ!」


 式神符で出来たもう一人のラァワは軽くうなずくと、アイサツ代わりの回し蹴りをいきなりグール達の後頭部に見舞うのであった。


「なるほど、コレなら実質一人三体で良いワケね」

「ホントはもっと出したいけど、本拠地の前でバテるワケにはいかないからね!!」


 やや数のバラけたグール達に向かって、二人が走る。カタックは短刀を抜くと素早く長刀の収まってた鞘に柄を差し込み、槍に変えて早速目の前の一体に突き出した。刺突と共に衝撃が襲い、背後の樹に釘付けとなる。


「宝眼術、魔眼閃光!!」


 刀によって指向性を持ったカタックの光線がグールの中心部から額を撃ち抜いた。すると体を覆うツルが途端に朽ち果ててボトボトと落下し、オーク本体までもが倒れ込み炎上する。


「どうやら、至近距離で抜かれた技にまでは対応出来ないようね?」


 背後の二体に振り向いたカタックの目が、強く光を放つのであった。


「なるほど、そうと分かれば話が早いわ」  


 蹴り技で牽制をかけていたラァワはその様子を見るや否や手の爪に光と炎を灯し、グール二体の間に素早く潜り込む。


「ヘクセンアロー、正中連射!」


 スカート部分をなびかせ、まるで舞うかのような動きで手を動かすと同時に撃ち込まれる攻撃は鳩尾、確実に二体の体の中心線、即ち正中線にそった箇所と襲い来るツルを同時に撃ち抜いてゆく。額にまでヘクセンアローが撃ち込まれると、二体は崩れ落ちるのであった。


「紅蓮剣、割蓮華さきれんげ!」


 カタックは刃を上に向けた刀を刺し込み、刀身の根元に目線をあて紅蓮剣を発動、そのまま真横に刃を向けて斬り抜けると同時にもう一体の腹部を斬り付ける。蓮の花の形に赤い光の斬撃がグールの腹部から漏れ、二体とも一気にバラバラにしつつ燃やし尽くすのであった。


「あの七人は大丈夫かしらね……」




「カタック先生の言う通りね、まさか早速火炎弾の出番が来るなんて……」


 蹴り技の姿勢で義足の砲撃を放ちながら、ラビアは呟いていた。


「ふぇっふぇっふぇ……魔女喰いの森の脅威は野生動物だけではないんですヨォ!!」


 放たれた火炎弾を何と片手で叩き落す、生白い肌の巨漢。その姿を見たコモドが口を開く。その周囲には無数のゴブリンが蠢いていた。


「ヘルベンダー!! さっきのザックームとオークはてめぇの仕業か!!」

「ええ、ワタシがやりましたよ。アヤツらは改造闘士たるワタシの完璧なカラダには反応しないモンでネェ、楽な仕事ですヨ」


 アカリナとリトアはゴブリンを相手に立ち回り、ケンはゴブリンの短剣としのぎを削り合う一方で、ミナージは近くにいたゴブリンをナイフで深々と刺しながら、銃口をヘルベンダーに向けていた。。


「コイツは一体何者ッスか!?」


 電撃でゴブリンを消し飛ばしながら、ラマエルが答える。


「そいつが噂の改造闘士じゃ。確かあと二人おるぞ……」


 改造闘士ヘルベンダーの、手には一つのカプセルが握られていた。


「様子を見に来たなら、まさか二人を殿しんがりにしてさっさと通り過ぎてくるとは思いませんでしたヨォ。せっかくのグールが台無しになってしまいましたネェ」

「魔女喰いの森の生物を触るなんて正気の沙汰ではないッス。コモド兄さん、ここは任せて先に行くッス!!」

「おおっと、そうはいかないんですネェ……さっき捕まえて来たのですがネ、コイツの中身が見えますかナァ?」


 その手にあるカプセルを前に出し、その中身が見えるように掲げて見せる。


「死神コモド、そしてそこの保護官の少年ならよぉーく知ってるあの生き物ですヨォ」

「……アジダハーカだとォ? 何てモノ用意しやがんだ!!」

「アジダハーカ!? 本当なの!?」

「どうしよう姉さん……一番逢いたくないのが出た……」


 コモドの一言にアカリナとリトアが震え上がる。


「一体、アレには何が入ってるって言うんですか……?」

「ケンさん、アイツこそが魔女喰いの森の悪夢、グールをも上回る魔女殺し、この国の人間が誰もが震えあがる恐怖の象徴です」

「何とおぞましい怪物じゃ。あの中に入ってるクセに、既に凄まじい殺気を感じるぞ」

「分かったのであレバ……やれ、アジダハーカッ!!」


 一気にカプセルを握り込み、亀裂を入れるとヘルベンダーはその場に叩き付けてカプセルを破壊する。凄まじい量の煙がその場に広がり、やがて中からはギラリと目を光らせた巨体が浮かび上がる。大蛇を思わせる二つの首がうねり、その中央にはワニに似た巨大な顔が鎮座している。その下にはヒトの胴体に似た身体が備わっているが、全身がウロコに覆われており、長い尾は二つに分かれ、鋭い爪を湛えた両手をついて四つん這いになっている。


「ザッハァァァァアアアアア!!」


 三つの顔それぞれが咆哮を上げ、周りにいる七人の闘術士を睨み付けるのであった。


「アジダハーカ、エサの時間ですヨ!!」


 ヘルベンダーが姿を消すと、途端にアジダハーカの中央の口が大きく開き、アイサツ代わりの緑色の火炎が放たれる。


「気を付けろよ……アイツの吐く炎は体内の毒を燃やしている。かすっただけでも体を腐らせるぞ、あの木みてぇにな」


 コモドの指差した方向には、黒く焦げた部分からグズグズに溶け始めている木があった。更にアジダハーカの両肩から生える大蛇が頭をもたげると、その両目から黄金色の稲妻状の光線が放たれるのであった。散会した七人、その中でもコモドとラマエルが前に立ち光線を防ぐ。それぞれマント、翅による防御を試みるも、それを見たアジダハーカはすぐさま体を翻し、二つに分かれた尾そのモノを使って薙ぎ払いにかかる。


「何てヤツだ……まるでスキがない……!!」

「ゴーレム呼びたいとこだけど、ここで呼んだら先が持たない……!!」

「コイツばっかりは倒して進むしかないッス、まずは何とかしてあの蛇を狙うッスよ!!」


魔女喰いの森への森林浴はオススメしかねます

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