表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/21

わたくしは、猫! 名前はないも同然。

どうせ、明治の大文豪の影響なんだろうけど、

ふざけるにもほどがあるわ。

私が男ならまだいいわよ、

ちょっとはユーモアのセンスも

感じられるのかもしれないわ。

まぁ、古くささは否めないけどね?

でも、あたし、女だよ!

ナイナイナイナイ、ないってばッ!

どんなセンスしてんだろうね?

てかどんなあたましてんだろ、

勝ち割って脳みそ見てやりたいわよ。


ないって、ナイナイ。


皆んな、私に名前を聞いてみて?

いちどだけなら答えてあげるよ。

ハイ、あなたのお名前は?


───吾輩。


ね?私が何を言ってたかわかったでしょ?

ど〜んな神経してたら、

こ〜んなかわいい黒猫ちゃんに、よ?


わ、吾輩って!


もちろん呼ばれても答えてあげない。

知らんぷり知らんぷり。


知らんぷりで通してるんだけど、

さすがに空腹だけには負けちゃう時もある。


「吾輩吾輩、ご飯だよー。」


そん時はしょうがないから

そん時だけは大目にみてやるわ。


なんかこのままズルズルと

この女主人の罠にハメられていくようで怖い話。


このくそ女の名前?


どうでもいいじゃないそんなこと

どうせ私の名前に比べたら

どんな名前も

女の子らしくて素敵な名前に決まってるんだ。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ