第12話 奴隷…だと…!?
ちょっとスローリーな投稿ですよと、私です。
今回は奴隷要素解禁回です。
さてはて、奴隷の活用法はいかに…(購入するかは未定であり、登場も先
エリアルという謎の騎士が姿を消した後、俺はノラさんを背負いツカサと共に宿へと戻った。その間は会話もなく、重苦しい空気だけがあった。
ちなみに、ノラさんは予想以上に軽かったぞ。うん、女性を背負うなんて初めての事だから比較が出来ないけど。
宿に戻った後も会話がない上、重苦しい空気を引きずっていてとても居心地が悪い。ため息しか出ないな。
ツカサに謝らなければならないとは頭では分かっていても、脳裏に植え付けられたエリアルのあの大剣がフラッシュバックして頭痛がする。あの時、死を覚悟したが、それは2回目だし問題ではない。一番問題なのは、俺の思う最強の盾が破られたことだ。
想像魔法で創られる物は俺の想像力によって性能が変わる。イメージが弱ければそれに応じて弱くなり、より鮮明に強くイメージできれば強い物が生み出される。単純ではあるが、それ故今回のように負けてしまったとなると、これ以上のものをイメージしなければ、立ち向かうことが出来なくなったという事だ。俺のイメージの限界を試されている。
チクショウ。最強のイメージを超える何かって、一体何なんだ。イージスを超える盾とか存在するのか!? 俺の知識不足と想像力不足で考えるの無理なんだけど。これ以上のものは創り出せないぞ。
俺が自分の想像力のなさに頭を抱えていると、ツカサが静かな声で話しかけて来た。
「ケイ、話があるんだけど」
「えっ、あ、あぁ。なんだ?」
突然話しかけられたため、少しキョドったが返事は出来た。
しかし、ツカサの表情が暗いな。何か心配事でもあるのだろうか。もしかして、アリアルの事か?
「殴って気絶させちゃって、本当にごめん!」
「……え?」
「あの時はついカッとなってしまって、手が出ちゃったんだ。でも、決してケイを傷つけたいとか思った訳じゃないんだ。これは信じてくれ!」
「……」
予想外の話に俺氏、付いて行けません。
つまりなんだ? 俺を殴ったことを気に病んでいて、それを今謝ったってことか。
それって、何だか違うと思うなぁ。
「ツカサ、謝る必要はないよ。あれは俺が悪かったんだ。殴られたことは、自己責任であり自業自得さ。例え、あれがツカサの知り合いでなくとも殴られて文句の言える立場じゃない。俺はしてはいけないことをしたんだ。罪滅ぼしの一環と思えば、安いものさ」
「ケイ……」
「でも、結構痛かったし、無言で殴られるのはもう勘弁かな。せめて一言くらいないと、心の準備ってものがあるし」
「そう、だね。ははっ、ごめんよ。次からはそうする」
「つ、次もないといいなぁ」
何だか自然に次も殴られる約束をしてしまった気がする。口は災いの元と言うが、ツカサを慰めるつもりが自分の首を絞めていた。
それは置いておいて、本題にはいろうか。俺が話したいのはそれじゃない。いや、これも話したかったけど本題ではない。
「ツカサはあのエリアルってヤツを知っているか?」
「いや、知らない。今日初めて聞いた名前だよ」
「そうか。何か情報がないと、この先困ったことになりそうなんだよな。エリアルはきっとこれから戦いそうな、そんな相手なんだよ」
「そうなの?」
本気で「?」を頭の上に表示しているツカサを見て、俺の考えが少し漫画チックなのを自覚した。
けれど、やはりあの場に俺が居合わせてしまった以上は狙われる可能性は十二分にある。エリアルだって去り際に次はコロス的なこと言ってた気がしたし。そんな雰囲気出てたしね。
俺とツカサが情報がない、と困りながら話をしているところにポツリと後ろから声がした。振り返れば、そこには寝かせていたベットから体を起こし、こちらを真剣な眼差しで見つめているノラさんがいた。
「ユウトの墓は、どうなったのですか?」
「ノラさん……ごめん、ユウトさんの墓は粉微塵に吹き飛ばされてしまった」
「そう……ですか」
開口一番が墓の心配か。明らかに落ち込むノラさんを見て、ユウトという人が大事な人だったのだと痛いほど感じ取れた。
それ故、どうしてもエリアルが許せない。人の墓を荒らすにしてもやり過ぎだ。荒らすこと自体悪行なのに、付け加えてあの暴れっぷり。万死に値する。
再びエリアルに腹が立ってきたところで、ふと疑問が口から零れた。
「ノラさんってユウトさんとどういったご関係なんですか?」
純粋な疑問だった。
俺が「ユウト」と名を出した瞬間のあの悲しそうな顔に、墓の場所を正確に覚えていたこと、それに加えて今もユウトさんの墓が壊れたことに対して悲しみを覚えている。
これらから、ユウトさんとはただならぬ関係なんだと予想はできた。が、直接本人の口から聞きたい。勘違いだと失礼だからな。
「私は……その」
ノラさんはもごもごとハッキリ話してくれず、体をよじらせながら俯いてしまった。言いたくないのか、はたまた他人には話せない危ない関係なのか……。
そんなアホな想像をした直後、ノラさんを差し置いて金髪のKYがあっさりと真相を明かしやがった。
「ノラさんはユウトさんの奴隷だったんですよ」
ど・れ・い? つまりそれは、奴隷のことですか? ということは、この世界には奴隷がいつのですかな? それは結論として、俺でも奴隷を持てると。そうなれば、奴隷になんなことやこんなことを(以下自重
なるほど、この世界がパラダイスということが分かった。分かったのだが、ユウトさんの奴隷ってどういうことですかぁ!?
「ちょ、何で言っちゃうんですよ!?」
「あ、言ってはまずかったかな? それは失敬」
「奴隷とか普通の人が聞いたら引いてしまうですよ! 順を追って説明するのが筋ですよ!!」
「いやぁ、ケイなら大丈夫かなって」
「軽いですよ!」
何故か目の前で漫才らしきものが行われているが、そうか……奴隷かぁ。
次の目標が決まったな。家を買ったので定住は可能。仕事は取り敢えず保留として、次の目標は――奴隷を購入!
人に使われるのではなく、人を使うということを初めて体験できるかもしれない!!!
次回、この世界の技術ってSUGEEE




