LⅡ 前夜編_1
【注意】
バトルシーンに泥水、鉄砲水っぽい描写有り。苦手な人は読み飛ばすか、ブラウザバックをお願いします。
『大事な家族とモンスターシスター、再び』
モンスターペアレントなる単語はあれど、モンスターシスターなる単語は聞いたことがない。そもそもそういうのはシスコン、ブラコンが当てはまるのだろう。
私は知らない。彼女のことを言い表すのに適切な言葉を。
その彼女は弟を守るために自分の願いを押し通したい。その願いを叶えるために、彼女は戦うことを決めた。それは、とても辛い決断だった。
カイ達は客人を連れてウルガルド王国へと戻っていた。
客人にはガナック、テイマの他にもう一人。モクシュカ・ジャドゥのシャーサーカであるリティカ・グレーヴィッチだ。因みに、エルバとハクやセイ、ガナックのイメート達は留守番である。
上記の三人とカイ、そして彼らを連れてきたカルラを待っていたのはウルガルド王国のウルガルド王、ウルガルド王国の無属性国家魔導賢者のキュリア、同じくウルガルド王国の聖剣士のラツィオ。そして、アルス帝国のクリスタル・クルツェルト・ウラーノヴァ。彼女はアルス帝国の女王の側近にして、無属性国家魔導賢者だ。アルスの魔導兵団長も務めている。
「集まったな」
八人ではあるが、ここにいる者の中で、カルラを除いた無属性魔導士組は国賓だ。一人一人がその国の最大威力を誇る兵器レベルの実力を持つ。下手をすれば国一つを消すこともできる実力を持っている。彼女らがいれば各国から協力者を得ずとも片がつきそうなものだが彼女達の負担が大きく、万が一の事態になった時に代わりがいない。彼女達は大臣、或いは国王である。失うようなことがあれば国は大きく傾いてしまうだろう。
「少ないと感じるけど、あまり多すぎてもよくないからね」
キュリアの言葉にカルラは頷く。このメンバーを呼んだのは、極東魔族特区に上陸し、魔王復活を阻止するための作戦の話し合いだ。権力と実力のある彼らは国の事情もよく知っている。それに人気もあるため有事の際には民を動かすことが可能だ。
そんな彼らを交え王宮の一室を借りて早速会議が行われた。
「テイマの記憶を読み取ったり、尋問したりしてわかったことをまとめました。こちらがその資料です」
資料を配り目を通す。テイマからの情報により、敵の本拠地までの移動時間や島の広さ、城の内部までが明らかになった。
テイマが嘘を言っていなければ、この情報はとても役に立つ。
「僕は嘘を吐く理由がない。僕の生まれた目的はカイを探すため。エイクはカイがいるとわかったなら、このまま大人しく贄になったままなわけがない。彼は渡り者の皆が贄になるのを望んでいないんだ」
世界の全てが大好きだと、夢の中のエイクは言っていた。それをカイは思い出す。そして、自分と再会するために世界を越えた、そんな優しい兄が自ら進んで贄になるなんて何かの間違いだ。
テイマの話によると、魔王は取り込んだ贄の命が尽きるまで世界を破壊し続けるという。そんなこと、あの優しい兄がさせるわけはない。大人しく贄になったままではいられないだろう。行動力のある兄のことだから、きっと向こうでも贄なりに動いている筈だ。
「クエスト氏は、どうお考えか?」
ラツィオがガナックに問う。ラツィオもテイマが嘘を言っているとは思えないようだ。だが、国の武力と守りの象徴として他者の意見も取り入れたいと思ったようだ。ガナックが魔素の声を聞くことができるのはあらかじめ報告してあるので、嘘をつかない魔素の言葉をもって彼をどうするか決めたいらしい。
ガナックはにっこりと穏やかな笑みを浮かべながらラツィオに返答する。
「大丈夫。彼の言葉に偽りはないですよ。魔素が真実を教えてくれる。私はこの尋問に立ち会いましたが、彼の魔素は常に真実を語っていましたよ。他国が文句をつけてくるでしょうが、気にすることはない」
協力関係にある他国からすれば、テイマの存在はやはり懐疑的になる。出自が魔族特区と知れれば、罠かと疑うものも出る。そうすれば作戦前から足並みが揃わず、世界が荒れる。
「もし、彼の出自を明かさなければならないのならこう言うのさ。彼は、贄の一人が作り出したイメート。世界を見るために作り出されたイメートだ、とね。幽閉され、外に出られない主に代わり、世界を見るために作られた。贄となった主を解放し、世界を見てもらいたいために僕らに協力してくれる。目的は同じだし、これは事実だもの。だから気にすることはないよ、テイマ」
ぐしゃぐしゃとテイマの頭をかき回すように撫でるガナック。テイマの緊張していた顔が少しだけ安心した。
それを見てガナックは、よしよし、と微笑んで更に頭を撫で回す。もうそろそろやめてあげてほしい。テイマの頭がめちゃくちゃだ。あまりぐしゃぐしゃ撫で回されるのは嫌なんだが、という顔になってきた。
そろそろ助けよう、とカイはテイマを救出してやった。
「成る程な」
ラツィオもその様子を見てその言葉を信じることにした。彼の中でテイマは味方であると受け入れてくれたようだ。テイマについての不安は一つ拭うことが出来たのでほっとした。
「それでカイ、お前はどうするんだ?」
ラツィオの言葉に皆がカイを見る。
カルラは、きっと反論と否定の準備をしているだろう。ひしひしと、そんな思いが目から伝わってくる。
キュリアとラツィオはどうだろう。二人はカイの親のようなものだ。否定は多分しないだろう。ただ、本当は上陸奇襲作戦には参加させたくないはずだ。危険だし、自分が贄として捕らえられて状況が不利になることだって考えられる。リスクは避けたい。それか、なるべく少なく。
ガナックを見る。彼はただ微笑んで頷くだけだ。ただ、その頷きは力強く背中を押してくれているように感じた。安心して選択した答えを言え、そう言われているみたいだった。
答えは既に決まっている。誰かが否定するのも想定済みで、無理に押し通して悲しまれるのも想定済みで。
自分のせいで他人が悲しんだり苦しんだりするのは勿論嫌だ。でも、それで考えを曲げたくない。それを加味した上で、もう答えは決まっているのだから。
だから、迷わなかった。
「行きます。家族の皆を助けるのが、弟ですから」
兄のエイクも。姉弟子のカルラも。師匠のキュリアとラツィオも。気にかけてくれたウルガルド王も。それに、テイマも。
短い言葉の中にカイは自分の言いたいことを詰めた。それ以上の説明など必要ないと。家族だから助ける。ただ、それだけ。
親が子を守り育てるなら、子は何をするのだろう。親を助けるためだろうか。親を救うためだろうか。親に証明するためだろうか。その答えは千差万別だろう。万人に共通する絶対的な解はきっと存在しないのかもしれない。
カイにはただ一つ、助けるため、という解があった。だから、皆と一緒に行く。そして、家族を助ける。たった一つの解(答え)だ。
ラツィオは何も言わない。黙って頷いた。
キュリアはクリスタルの方を見て、なにか目配せしている。
テイマは安心したような顔をしている。
ガナックはただ微笑んで何度も頷いているし、リティカも似たような感じだ。
カルラは、……やっぱりご機嫌斜めになってしまったみたいだ。
「……止めても行くのね?」
彼女なりの地を這うような低い声で問うカルラ。撤回するなら今だ、と。
やはり彼女は否定派だ。いつもなら彼女の言葉に従っていた。いつもだったら彼女に負けていたと思う。それでも自分の意志を通したい。
確かに今回は今までと話の規模が違うのだ。魔物を蹴散らすのと、闇の道化師の小さなパーティーを捕まえるのとわけが違う。モクシュカ・ジャドゥのクーデターよりも危険だ。あの時、ウルミラやミーナが自分達を殺すことだってできたのだから、そうならなかったのが奇跡に近い。
だから、カルラはカイを連れて行きたくない。安全な場所で渡り者達を守っていてほしい。危険なことは自分達がやるから、と。そう言いたいのだ。彼女は優しいから本当はそう言いたいのだ。
でも、そんな優しさはいらない。その優しさは本当にカイのためなのか。
だから、切り捨てる。
「僕は行くよ。そんなに行かせたくないなら、僕の体をバラバラにするなり、精神を壊すなりして僕を壊した方がいいよ」
これくらいしないと自分を止められない、と言う。カルラがそんなこと自分にできるわけがないのをカイは知っている。こんな考えに至ったのはカルラの日頃の行いだ。それを彼女もわかっているから尚更腹が立つ。
しまいにはカイを睨んで獣のように唸りだす。それを頭を抱えながら、どうどう、と宥めるキュリア。カルラがこうなってしまったのは自分の接し方が悪かったのか、と考えると彼女も頭が痛い。
「そういうことなら、お前を入れての作戦を立てるからな。心配するな。カルラは何とかする。……何とか……できるか、これ?」
「モンスターシスターをどうにかしないといけないなぁ。ねぇ、カイ君」
「いや、先生、僕に振らないでください。反応に困ります」
「わざと困らせてるけど」
「やめろください先生。僕でも怒る時は怒りますよ」
キュリアはカルラを宥めるために一度彼女をつれて外へ出ることにした。そのため、会議は一旦休憩を挟むこととなった。
「ところでだけどさ、さっきの家族ってやつに僕は含まれないのかな?」
ガナックが聞いてきた。カイはガナックをまじまじと見る。人を困らせるのがちょっと好きな傾向はあるが、それでも憎めないのが先生だ。色々教えてくれるし、時に背を押してくれる。この決断だって彼の言葉があったからこそだ。
「勿論、ガナック先生も僕の家族です」
「……君はとても、優しい人だね」
ガナックは潔く降参を認めたようなそんな顔で笑ったが、一瞬だけ悲しそうな顔をしたように見えた。ただ、一瞬の出来事だったが、それが妙にカイの頭から離れなかった。
しばらくして落ち着いたのか、カルラを引き連れキュリアが戻ってきた。だが、なんだかキュリアは疲れた顔をしている。
カルラの説得に疲れたのだろう。だが、その説得されたはずのカルラの表情は、どうもそんな様子ではない。憤怒と憎悪と、心配の顔を足して割ったみたいな顔をしている。とても複雑な顔だ。ある意味で器用なことをしている。
「カイ」
カルラから声がかかる。
「私に勝ったらカイの言葉、認めるわ。行くと言うなら最低でも私を倒してからにしなさい」
カルラのその言葉の直後、パチンっ、と手を合わせるキュリア。説得に失敗したごめん、と謝る仕草だ。
カイは大きくあんぐりと口を開けて驚いた。面食らっていた。まさかそんなことを言うなんて、という顔をしている。
ラツィオが天を仰いで顔を手で覆う。その手の下の表情がどうなっているか、なんて、多分この場にいる皆が想像できるだろう。苦悶の表情であろう彼を慰めるようにリティカが寄り添い肩を優しく叩いてやる。
ガナックはこの状況を面白そうに見ているし、テイマはあわあわと困りながらカイとカルラを交互に見ることしか出来ない。
最後に、クリスタルは呆れながらカルラとキュリアを見ていた。
「わかったよ。カルラ姉。……その勝負、受けるよ」
受けて立つ。
カルラは心配なのだ。カイが自分の身を守れるか、カルラよりも強い敵と戦うことになった時でも大丈夫かどうか。最低でもカルラを越える実力を持っていなければ彼女が安心することはない。それをキュリアやラツィオの師匠兼保護者兼作戦担当者が見極めるのではなく、姉弟子が出てくる、というのがカルラらしい。
カイの挑戦の言葉を受けカルラは空間転移の魔法を展開し発動させる。空間転移の魔法であの場にいた全員はどこかの広場へ移動していた。そこは棄てられた闘技場の跡地らしい。荒れた広場だった。大きなタイルはめくれあがり、風雨にさらされてボロボロで、辛うじて原型をとどめた外観が時間と寂しさを感じさせる。まるで哀しみだ。カルラの心もきっとこんな感じなのだろうか。
「全力で来なさい。でないと、潰す」
カルラがここまでカイに強い言葉を使ったことはなかった。彼女も覚悟を決めたのだ。それにカイも答えなければならない。
剣を抜き、その切っ先をカルラに向ける。全力でいくことを示すために。相手に対して、失礼のないように。
剣の周りには既に魔素が集まりだしている。カルラの腕にも同じように、ぐるぐると魔素が回っている。今か今かと結合されるのを待ち、濃さと強さを増していく魔素をどう使うか考える。
「うーん、カルラ姐さんの勝ちかなぁ? 無属性を使えるし、経験の差で軍配が上がりそう」
ガナックはわくわくと興奮した顔で戦いを見守る。
こらこら、とガナックを嗜めるのは二人の戦闘を仕切るラツィオだ。二人から離れたところで声をかける。
「いつものルールで行くぞ。相手が気絶、敗けを認めた時に勝負はあったものとする。命を奪うような危険行為は反則として即失格だからな! それ以外の武器、魔法の使用は許可する」
いつものルールに二人は頷いた。子供の頃から慣れ親しんだルール。ただの魔法と戦闘の鍛練が正式な試合に。それも自分の未来を決める戦いになっている。カイはぶるりと体が震えた。
「両者、見合って……」
「……来い」
カルラが短い言葉を発する。
カルラは始まった瞬間に無属性の魔法を使い、動きを封じてくるだろう。カイは彼女になるべくカイの動きを封じるであろう無属性を使わせてはならない。
無属性を使わせないためには、同じ場所に留まらないこと、予想外の動きをすること、無属性を使わせるための時間を与えないことだ。無属性は発動に普通の魔法よりも魔力を消費し、魔素との結合にもほんの少しだけ時間がかかる。だからこそ、始まりの一瞬で視界を塞ぐか、攻撃を仕掛けるか。一番手っ取り早く、かつ、素早く発動できるのは、……あの方法だ。
決めた。
「始め!」
「ルクス!」
ラツィオの号令が言い終わった次の瞬間に光属性の魔法を唱える。剣を強く光らせ、カルラに向かって走り出す。光に目が眩んだ彼女は直ぐ様、空間魔法の結界を発動させ来るであろう斬撃を防ぐ。斬撃の音は絶え間なく聞こえている。しかし一ヶ所だけではなくすぐに移動している。
「影眼鏡」
目を影で覆い、斬撃を見る。
「クロ!?」
カイの斬撃を増やしていたのは、いつの間にか召喚されたクロだった。彼の機動力は高い。戦闘回数は少なく実力は未知数だが、それでも、彼はカイの持つイメートの中では二番目に速いだろう。ドラゴン型イメートのスノウの次に速いのではないだろうか。
しかし、驚くのはそれだけではない。クロが二人もいるのだ。全く同じイメートなんて、双子のイメートを作ることでしか産み出せない。だとするならこれは幻獣のイメートのコハクが化けたものだ。容姿だけでなく能力や性能をもコピーするその力は、どちらが本物か見分けがつかない。
カイのイメートはすべて小回りがきく。対してカルラのイメートは砲台のように、動くことを考えて作られていないし、それはカルラ本人も同様だ。カルラにとって回避とは、移動ではなく、防ぐもの、転移すること、攻撃前で封じることだ。つまり、全て無属性の力を使うそれは、回避ではなく防御だ。
カルラ自身の機動力はそんなに高くない。火力で押しきるパワータイプだ。それを利用してカイはカルラよりも勝っている機動力で勝負を仕掛けてきた。
「なかなかいいぞ、カイ君!」
外野のガナックがはしゃぐ。
声援を送られているカイの姿をカルラは確認できなかった。
「(どこに?)」
足元が揺れる。攻撃が来る予兆だ。それに備えて足元の結界を強化する。結界の下から出てきたのは大量の水だった。下から出て結界の外側を覆うように、足元からは勢いよく泥水が湧いた。
これはきっとイメートのルリの力だろう。おそらく地下水を操り、ここまで引っ張ってきたのだ。視界が濁った水でふさがり、外の様子を伺うことが出来ない。
泥水に巻き込まれる前にクロとコハクは退避していて、姿はいつの間にか消えていた。逃げ足の速い奴等だ。機動力が高いのは味方として良いことだが、敵にすると厄介だ。そんなイメートを操り、更に視界を奪って攻撃を仕掛けてくるカイに成長を感じて嬉しい気持ちもある。が、この程度では闇の道化師との戦いに参加させられない。
視界を確保し、カイの居場所を特定して反撃をしなければならない。カルラは紫と白の混ざった魔方陣を目のすぐ前に眼鏡のように展開させる。
「遠眼鏡」
呪文を唱える。他者の視界から見たものを自分も見ることができる魔法だ。キュリアの視界を利用させてもらう。使えるものは使わなければ、きっと奴等には勝てない。見物人を使ってはいけない、というルールは設定されていない。設定されていない、禁じられてもいない。ならば、何をしようと恐れることはない。
さて、カイは何をしようとしているだろう。先手をとって動きを封じたい。しかし、キュリアの視界にもカイは映っていない。相変わらず消えたままだ。
「アイスブレス」
凛とした声が聞こえて泥水が凍る。この声はスノウだ。どうやらカイはイメートを総動員してカルラに挑んでいるようだ。
「メーラフィリア」
空間魔法ではなく、あえてこの炎の魔法を使い、結界を覆う氷の壁を破壊する。無属性では、移動と移動先に結界を張るで二行程を要する。消費する魔力も多い。あまり無駄にエネルギーを使いたくなかった。
炎の柱が結界を覆う氷を溶かしていく。ついでに炎で辺りに隠れているかもしれないカイに攻撃を加えてもいいだろう。というより、遮蔽物となっている瓦礫を炎で焼き消したい。邪魔な物はなるべく排除した方が探しやすい。
炎を火山の噴火のように燃え上がらせた。上った炎は雨のように降り注ぎ、瓦礫を炎で砕きながら焼いていく。
ピシリ、と結界が微かな音を立てた。急激な温度変化により、空間の内と外の空気の体積が変わってしまい結界を圧迫しているようだ。
「光の千本剣!」
上空から聞こえたカイの詠唱。その直後、光の剣が結界の一点を狙って次々に落下してくる。炎の壁は光の剣が落下したときの風圧により吹き飛んだ。光の剣は連続して一点を狙い、その箇所にはヒビが入る。今、結界は急激な温度変化で脆くなっている。そのうちに結界は壊れてしまうだろう。
「潮時ね」
終盤の光の剣が遂に結界内に侵入し出す。この結界はもうもたない。せっかく空間魔法の手間をとらないようにしたつもりだったが、かなり損をしてしまった。采配を間違えた。しかし、今それを気にしている暇はない。次の安全地帯を作り移動しなければ。
結界を捨て、彼女は別の場所へ転移した。
IMATEあれそれこれ
◆ルクス
光属性の魔法。物を光らせる。すぐに発動でき、魔力の量を調節することで様々な用途に使える。
◆影眼鏡
闇属性の魔法。光で眩しい場所でも普段と同じように見えるように光を吸収する。簡単にいうとサングラス。バイザーや眼鏡の形で目が闇におおわれる。
◆遠眼鏡
本文中に説明有り。他者の視界から見たものを自分も見ることができる魔法。闇属性と無属性の混合魔法。見える物や視力は他者の物に由来するので目が悪い人の視界だと、ほとんど見えないこともある。
◆メーラフィリア
火属性の魔法。中級の魔法で火柱を作る、中程度の範囲を燃やすのに使われる。三話でカルラがウルガルド王に使用。
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姉貴分と弟分のバトルの決着は次回へ持ち越し。カルラがどんな攻撃に出るか、カイはカルラを倒せるのか。結果は、もうわかりきっていることだとは思いますが。
さて、次回。『影が射す』
変化していく状況が、どうか影に呑まれないように……。




