1 笑顔
小さい頃から、笑顔を絶やせなかった。
いつも、沙耶ちゃんは笑ってるねって言ってほしくて…
笑顔になってほしくて…。
そんな毎日がずっと続くと思ってた。
悲しい時でも、我慢していけると思ってた…。
1笑顔
繭 『さやー!』
いつもの変わらない朝。
沙耶 『おはよう、繭』
私は、赤星沙耶。
中学校の入学式です!
繭 『よろしくねー、3年間(笑)』
この子は、池村繭。小学校から仲がいい子なの。
キーンコーン
やっとの事で入学式も終わり、クラス発表。
友達はたくさんいて、先生もすごく面白い人。
でも…いないのかな…?
繭 『なーに?誰探してんのー?』
沙耶 『繭…』
繭とも無事に一緒のクラスになれました!
繭 『風早でしょー?』
沙耶 『っ!?いや、その…』
風早雅人。
小学校の時からほとんど同じクラスで、
思い込みかもしれないけど仲良かった方だと思う。
彼は、よくわかんないけど普通に好きだったと思う。
繭 『よく廊下とか一緒走り回ってたじゃん(笑)
週1一緒帰ってたくせにー』
沙耶 『ぅん…でもね、中学校ではないと思うの…』
繭 『あー…あいつ隣のクラスらしいよ?』
私が1組だから、2組…かな?
別に離れても変じゃないし…
ー昼休みー
繭 『沙耶ー、図書室行かない?』
沙耶 『え、図書室!?行く♪』
昔っから、本が大好きでずっと読んでたっけ(笑)
繭 『ふー、やっぱ涼しー』
沙耶 『ぅん。あっ…風早…』
図書室に入った瞬間でわかる。
風早の周りには、不思議な風が吹いてるから…。
風早 『あ、赤星…』
ドキ!
え、なにこの感じ…。
風早 『何してんの、図書室で?』
クラス離れたのに話しかけてくれるの…?
風早 『聞いてる?赤星?』
沙耶 『っへ?あ、借りたい本があって…』
危ない、ぼーってしてたかも。
風早 『ばーか(笑)』
やっぱ、かなわないや…
どんなに嫌な時でも忘れさせるんだよね
この笑顔に
沙耶 『なにー!(笑)』
詩音 『あ、風早!』
あ…女の子…一緒にいたら変に思っちゃうかなぁ…
風早 『おー、どうした?』
詩音 『うぅん、別に♪』
風早 『なんだよそれ(笑)』
やっぱり、同じクラスになりたかったな…
今になって、こんなの言えないけど…。
風早 『何やってんだよ』
くしゃ!(髪を触る)
沙耶 『っえ?』
まずい、へこんでるの気づかれたかな…?
風早 『またな!(笑)』
頑張らなきゃ…。もっと、もっと…
沙耶 『ぅん…!』
詩音 『………』
下手ですが、自分の経験を生かして書きました!
ぜひ、続きも読んでくださるとうれしいです。