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異世界に転生したらものの5分で最強セージにエンカウントした俺のその後の話  作者: すずき 虎々


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58.食卓で、交感神経臨界点!

数ある作品の中から、私の作品を見つけてくださり、ありがとうございます。

読んでいただける方に楽しんでもらえるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

「非常に懐かしい味ですこと。大変おいしゅうございますわ。」


「つ、つ、作ったのは、わわわ、私ですが、ふぃ、フィンが書いてくれた、れ、れ、レシピの通りに作っただけですので。」


「そうなんですのね。そういえば、あなたは私のお姉さまと同郷だったとか。」


「えぇ、まぁ、そうなんですが。ところで師匠、何故師匠はこちらに???」


「あら、あなたが船を起動させてほしいと、せがんだんじゃありませんの?」


「えぇ、まぁ、それは、そうなんですが……。あなた巷じゃエンシェント・ノーブル・セージとか言われて、恐れられてるんですから、もう少し遠慮しましょうよ。」


「そう言われましても、なんとも懐かしい匂いがしたものですから、つい……。こんなことなら、もっとお姉さまにお料理を習っておくべきでしたわ。私が子供の頃は、家に使用人やメイドが居りましたので、大体の事はその方々がやってくださっておりましたが、たまにお姉さまが、変わった料理を振る舞ってくれていたんですの。それがもう、本当に美味しくて、数百年経った今でも忘れることが出来ませんの。」


「へぇ、そうだったんですね。城元さ、あぁ、いや、キラ様料理なんて出来たんだ。」


「そもそも、お姉さまと私の最初の出会いも、未知の食べ物からでしたわ。」


「ん?出会い?あぁ、そりゃそうか、よくよく考えたら、そもそも師匠と神様とでは、種族が違いますからね。」


「えぇ、お姉さまは、魔物が徘徊する森で、両親を殺された私を保護してくださったのがきっかけでしたわ。きっと森の魔物から逃げるのに必死で、ボロボロだったでしょうに、そんな私を、お姉さまは優しく抱きしめてくださり、お腹空いてるでしょと言って、ナベヤキウドンという不思議な食べ物を振る舞って下さったのです。そして、ふさぎ込む私に向かって、お姉さまはおっしゃいました。私の()()で両親が死んだのではなく、私を守るために命を懸けてくれたのだと。それ程に貴女を愛していたのだと。両親の死を自分のせいと苦しむことを、私の両親が望んでいるはずがないと。その言葉に、どれ程救われたことか。」


「たまにあの人、心の奥底を抉るような、凄く良い事言いますよね。」


「それからというもの、私はお姉さまの背中ばかりを見てきました。身体能力では、私よりも妹のケイラの方が優れておりましたので、私はとにかく魔法を探求してまいりました……。」


「師匠の身体能力を上回る妹……。って、そうか、あの時の、あの石碑に祭られていた人ですか?」


「そうです、その黄竜剣の本来の持ち主、ケイラ・パラディオール。年齢的な問題で、私の妹ということになっておりますが、お姉さまと出会ったのは、ケイラの方が先ですわ。彼女は竜人族だったのですけど、竜化するに至ることの出来た、数少ない竜人族でしたのよ。竜化したあの娘は、お姉さまと互角に渡り合っておりましたわね。まぁ、お姉さまも本気ではなかったのでしょうけど。」


「あ!わらわもババ様から聞いたことがあるぞえ、竜人族の娘の竜化の話。本来ならば、いくら竜化したとはいえ、竜人族の竜化は、所詮本物には及ばない物だが、一人だけとびっきり強いのがいて、確か神様の妹とかなんとか言っていたような……。」


「シャクヤクさん、途中から口調を忘れてるよw」


「はっ!……。」


「ところで、神様って魔法の腕前も、師匠以上だったんですか?」


「はっwあ、失礼。そうですわね。腕前の話をするのであれば、私ごとき、今の私の魔法をもってしても、当時のお姉さまの足元にも及びません事よ。」


「とんでもないバケモノですね……。」


「そんな陳腐な言葉では、お姉さまの偉大さを、言い表すことなどできませんわ。お姉さまは個としての武力もそうですが、とにかく徳の高い御方でした。当時は今のように世界が統一国家とはなっておらず、各国が、どうにか自国の優位を保とうと、しのぎを削っておりました。そんな世界情勢の中、お姉さまはヤーパニ皇国という国に降臨なされたのです。当時は各国とも、冬が来るだけで死者が万単位で出ていたのを、お姉さまが倒した魔物から得た魔石を活用することで、世界の防寒対策を解決して見せました。その後も、めきめきと頭角を現されたお姉さまに対し、皇国の皇王はもちろん、他国の主要人物もお姉さまを特別視するようになっていき、逆にお姉さまを侮った国は、お姉さま一人の手によって滅ぼされた国もございました。しかし、お姉さまは、自らが示した力でもって、各国を服従させることを嫌い、この世界に法という概念を定着させました。全ての人が、身分の差ではなく、自らの努力によって豊かになる事を許される世界。病院や学校、交通や輸送、公共的な分野におけるサービスを提供する施設等、人の暮らしに直結する部分を公営化することで、生活の安定をもたらし、それらの運営資金は、民に対して重税を課すのではく、エネルギー資源の提供を公営化し、その資金で賄うという、素晴らしいシステムを開発なされました。お姉さまの功績を語り出したら、三日三晩休むことなく話したとて、語りつくせるものではありませんが、まぁ、お姉さまは、力をもって世界を守護し、知をもって世界を導く、まさに生前から神が如き御業を繰り返し示してくださったのです。」


「なんか、師匠の神様愛が留まるところを知らない感じになってますね。」


「当然ですわ。どこの馬の骨ともつかない、ボロボロのエルフィンの小娘を、無条件で保護してくださり、無償の愛を与え続けて下さり、人のあるべき姿を体現し続けて下さったお姉さま。それだけで無知な子供にとっては崇拝の対象と成り得るのでしょうが、お姉さまはさらに私達の期待の斜め上を行く偉業を成し遂げ続けてくれたのです。神に至る以前から、少なくとも私やケイラ、使用人の方々、知己のある貴族の方々、領民、街に住む人、それだけではありませんわ、滅ぼした国の国民までもが、お姉さまを知る、全ての人が、お姉さまを愛し、崇拝し、いえ、もはや、信仰しておりました。」


「へぇ、先輩、良い人生送れたんですね……。先輩にはピッタリですよ。」


「なんですの?」


「あぁ、いえ、なんでも。」


 この後も、師匠の“神様の偉業を称える独演会”は、二時間以上も続き、最初はエンシェント・ノーブル・セージが家にいるということで、シャクヤクさんですら、緊張でガチガチ状態だったが、独演会が終わるころには、椅子の背もたれに項垂れる者や、テーブルに突っ伏す者など、皆グデグデになっていたのだった……。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

感謝の言葉しかありません。

よければ次のお話も読んでいただけるとありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

このお話が面白いと思っていただけたなら、評価やコメントなどいただけるとありがたいです。

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