54.2度目の人生でやっと、パパ始めました
数ある作品の中から、私の作品を見つけてくださり、ありがとうございます。
読んでいただける方に楽しんでもらえるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
先日からなんとかプログラム?始めました。
広告等がうっとおしいかもしれませんが、ご容赦の程、よろしくお願いします。
俺にいったい何ができると言うのか、いや、出来ることなど何もない。
せいぜい気休め程度のエリアヒールをかけて、あとは祈るのみ……。
あぁ、そうだ、必要なものはクリエイトでなんでも出してやる。
水でもお湯でも、タオルが必要なら、最高級の物だって作ってやれる、この世界に存在するのかどうかなんて関係ない、俺が必要だと思ったなら、何だって作ってやる。
あぁ、そうだ!俺は、誰に何て言えば良いんだ?
いや、そうか、もういないんだっけか。
じゃあ、リースなのか?
いや、違うな、別に良いのか、そうか、そうだよな。
いや、いやいやいやいやいやいや、そんなことを考えてる場合じゃないだろ。
あぁ、あぁあぁあぁあぁ。
肝心なものを忘れてた。
柵は艶が出るまで磨きこんでおこう、ささくれなんてもってのほかだ。
塗装は天然素材のアレだな、舐めても大丈夫なヤツだ。
問題はクッションか、この素材をどうするかで、快適さが段違いになる。
ウレタンか、低反発のアレだよな。
むしろアレ以外にないだろう、真の睡眠を約束してくれるんだよな。
タオルケットはカシミヤにでもするか?
『あとはなんだ、ライブラさん、今の俺に必要なものはなんだと思う?』
[告:落ち着きです。]
『おっと、まさかのガチな回答……。』
俺はこの世界に転生して、色々と前世では考えられないような力を身に付けてきたが、だからと言って、元来の俺の性質が変化したのかと言われれば、まぁ、微妙に順応はしているんだろうけど、根本的には変わらない。
そう、小心者なのである!
そんな、小心者の俺が、この局面で落ち着いて待っていられると考えているなら、それは大きな間違い以外の何物でもない。
ビビッているのかと問われれば、ビビっていると答えよう。
テンパっているのかと問われれば、テンパっているとも答えよう。
困惑でも動揺でも何でもいい、全てYESだ!
これは、それ程に重要な事なのだ。
「おぎゃー、おぎゃー!」
!
「旦那さん、生まれたよ、さぁ、入っておいで。」
俺は言われるがまま、扉を開けて中に入る。
「ほら、フィン君、こっち来て。」
リースが、満面の笑みで俺に手招きをしている。
俺は、恐る恐る歩を進める。
「ほら、パパさんだよ、パパさんに抱っこしてもらおうか。」
俺は助産師さんから、生まれたばかりの赤ん坊を受け取った。
顔面をこわばらせ、真っ赤になって、力いっぱい泣いている。
俺の髪の色はブロンドで、レイアは栗色、生まれてきた子供は青色の髪の毛。
こんな時にもかかわらず、俺は頭の中で、この子と三人で出かけたら、髪の色が違うからと、誘拐と思われたりしないかな、なんて考えている自分がいる。
助産師さんが、俺に対し、この子の性別はと言いかけたが、俺はそれを遮って口に出した。
「女の子だ。名前も、もう決まっている。なぁ、ミシャ……。おかえり。」
すると、ミシャは一瞬泣き止み、俺の顔をマジマジと見つめたかと思うと、再び泣き出した。
「レイア、ご苦労様、ありがとう。」
俺はレイアにヒールをかけながら言った。
「私達の所に帰ってきたんだね、お帰り、ミシャ。」
助産師さんはきょとんとした顔をしていたが、リースが礼を言いながら外に連れ出してくれた。
「お産って、もっと辛いものを想像してたけど、フィンのヒールですごく楽だったよ。ありがとう。」
「なぁに、俺にはそれくらいしか出来ないからな。でも、まぁ、レイアが少しでも楽だったのなら、良かったよ。それにしても、ミシャだな、この子は。神様、約束守ってくれたんだな。しかも、こんなにわかりやすく。」
「そうね。」
「レイア疲れてるだろ。あとは俺達に任せて、少し休んだらどうだ?」
「大丈夫よ、それに、私だってその天使をもっと抱きしめたいんだから、独り占めしようとしてもダメよ。」
「ははは、そうだよな。ミシャ、ママがミシャを抱っこしたいってさ。泣くなよ、ママ落ち込んじゃうからな。」
「はぁいおいで、ミシャ、ママでしゅよぉ~。ん~~~~可愛い♡」
「いや、わかる。俺今レイアとかいるから、すごく無理してクールさを保とうとしてるけど、その赤ちゃん言葉になる気持ちとか、めっちゃわかる。ちょっとでも気を抜いたらそうなっちゃうよ。さっきまで俺が抱っこしてた時、実はミシャ、俺の胸の辺りを、その小さい手でぎゅっと握ってたんだよ。もう少しで可愛い手ってでにぎにぎしてくれたんでしゅか、可愛いでちゅね~♡って言いそうだったもん。」
「あははははは、いや、でも、わかるw自分達の子供ってだけでこんなに可愛いなんて、今この瞬間までわからなかったよ。ありがとう、フィン。」
「何言ってるんだよ、俺の方こそ、レイアには感謝しかないよ。これだけの幸せをくれて、本当にありがとう。愛してるよ、レイア、ミシャも。」
「じゃあ、フィンには晩御飯美味しいもの作ってもらわないとね。ママが美味しいご飯食べられたら、きっとミシャにもおいしいミルクを飲ませてあげられるからね。」
「よぉし!腕によりをかけて、最高のディナーを振る舞うぞ!」
「あはははは、パパカッコいい!」
「あ、あと、ミシャには最高のベビーベッドを用意したからね。」
「おぉ!パパカッコいいでちゅね~♡」
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