表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転生したらものの5分で最強セージにエンカウントした俺のその後の話  作者: すずき 虎々


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/61

53.交わる剣戟の果てに……。

数ある作品の中から、私の作品を見つけてくださり、ありがとうございます。

読んでいただける方に楽しんでもらえるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

この回のラストは、新たな物語の始まりを示唆しております。

今回は、あえてこの短い文章で終わらせるという選択をしました。

この後のストーリーは、私がここで書くべきことではないと考えての決断ですので、読者の皆さんの各々の読みたい内容をイメージしていただければと思います。

 熱が、空間を歪ませ、陽炎を産む。

 二人の闘気が、床を焦がし、壁を軋ませ、空気を震わせる。

 それでも、二人は止まらなかった。

 フィンの剣が、右から薙ぐ。

 レイアは、半歩下がって上体を後ろにそらし、時計回りに回転しながらフィンの放った剣戟を避ける。

 その瞬間、フィンの左足が踏み込み、剣を左に持ち替え逆手に握ると、そのままレイアの首筋に迫る。


「っ……!」


 レイアは、右手に持った短剣で、うなじの辺りをガードし、フィンの剣の腹を滑らせるようにして、更に横の回転を加え、左の短剣でフィンの脇腹を狙う。


 剣と剣がぶつかり合う旅に火花が散り、二人の汗が飛び散る。

 二人の動きは、もはや“無骨な力のぶつかり合い”ではなく、まさに“剣の舞”といえるように美しかった……。


 時折放たれるフィンの魔法をも切り裂き、レイアの大きく振るわれる剣が、まるで扇のようにも見えるその様は、見る者を魅了する、計算されつくした美しい舞であった。


 天井近くまで跳躍したフィンが、空中で剣を振るう。

 すると、レイアは、床を蹴って壁を走り、フィンの背後に回る。


「速い……!」


 フィンが振り返る。

 しかし、すでにそこにはレイアの姿はなく、レイアが去り際に振った左手の剣が、フィンの右肩をかすめる。


 その瞬間、フィンは空間を削り取る魔法を放ち、レイアとの距離を詰める。


 しかし、レイアは、剣を引いて後退して、フィンの間合いになるのを防ごうとする。

 フィンが追い、剣を振り下ろす。

 剣と剣が、何度も交差し、幾筋もの火花が散る。

 二人の剣戟は、空間をも切り裂いていた。


 フィンが、レイアの一瞬の隙をつき、レイアの左脇腹を狙う。

 レイアは、フィンの剣を軸に回転して捌く。


 着地の瞬間を狙おうとしたフィンだったが、二人から滴り落ちた汗に足を取られ、ほんのわずかにフィンの足が滑り、体幹にズレを感じた。


「……!」


 レイアの目が、わずかに見開かれる。

 彼女がその一瞬を、見逃すことはなかった。

 レイアの足が、フィンの軸足を払うと、フィンの身体が、宙に浮き、そのまま仰向けに倒れたフィンの首筋に、レイアの剣が静かに触れた。


「……一本。」


 周囲から、音が消えてしまったかのように、静かになる。

 フィンは、目を閉じて、息を整えた。


「……やられたな。」


 レイアは、剣を下ろし、フィンの隣に膝をついた。

 レイアとフィン、お互いの鼻と鼻との間は僅か数センチの距離。


「やっと、一本取れた。」


 フィンは、笑った。


「……誇らしいよ。」


 レイアは、何も言わず、フィンの顔を両手で掴み、静かに唇を重ねた。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

感謝の言葉しかありません。

よければ次のお話も読んでいただけるとありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

このお話が面白いと思っていただけたなら、評価やコメントなどいただけるとありがたいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ