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異世界に転生したらものの5分で最強セージにエンカウントした俺のその後の話  作者: すずき 虎々


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29/61

29.異世界クソ野郎はドジっ娘ヒーラーの夢から覚めて鳥皮を食う……。

数ある作品の中から、私の作品を見つけてくださり、ありがとうございます。

読んでいただける方に楽しんでもらえるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

 俺はこのムーシルトの街の傍に屋敷を構えてもう3年になる。

 ムーシルト自体もかなり巨大な都市だが、街が綺麗に区画分けされているせいもあり、慣れるのにも、それほど時間はかからなかった。

 特に商業エリアに関しては、食料品エリア、衣料品エリア、雑貨エリア、生活雑貨エリア、娯楽品エリア、医療品エリア等々、とにかく使いやすく整頓されていて、この街作った人はマジで天才だと思う。


 俺は先日の依頼キャンセルの件で、ギルドの支部長と話があったので、その帰りに、ついでだからということで、色々と商業エリアを物色していたのだった。


「これはこれは、フィン殿じゃないか。」


 名前を呼ばれて顔を上げると、そこにいたのは同業者のブルッコだった。


 今日も相変わらず取り巻きを二人連れて、嫌味たらしい顔をしている。

 どうしてこう用もないのに、絡んでくるのかがわからないが、この時間をもっと有意義に活用できないのだろうか……。


「何の用だ?ブルッコ。残念ながら、お前の相手をしている時間はないぞ?」


「そう連れない事を言うなよフィン。今日はメリルたんはどうしたんだ?」


「別に一緒に行動してるわけじゃないが、お前にだけは会いたくないと言ってたぞ。」


「はっはっはっは。彼女がそんなこと思ってるわけないじゃないか。僕はこんなにも彼女の事を愛しているのだから、彼女も僕に好意を寄せているに決まっているだろう。」


「お前ね、それ一番ダメなやつね。そういう身勝手な思い込みが、悲惨な事件を生むんだからね。自分が好きだから相手も好きに決まってるとか、どれだけおめでたい脳みそしてんだよ。」


「フィン、君はなんてひどい事を言うんだ……。友達だと思ってたのに。」


「そこも勘違いしてるみたいだから言っておくが、俺はお前を友達とは思ってないし、ひどい事でもない。事実を事実として伝えているだけだ。でもまぁ、知らぬ者でもないお前が、思い違いを拗らせて事件を起こしたなんてことになったら、寝覚めが悪いから言ってやってるんだよ。世の中は、お前中心に回ってるわけではないんだよ。」


「ぐぬぬぬぬぬ、さてはフィン、君は僕とメリルたんが、仲良くなることに嫉妬するあまり、僕達の仲を引き裂こうとしてそんな事を……。」


「OKわかった、確かにな、俺はメリルにお前との仲について、何かを頼まれたわけじゃないよ、だから、お前がメリルをどう思おうが、俺としては知ったこっちゃない。だがしかし、メリルがお前の話題が出た時に見せる、物凄く嫌そうな顔だとか、街で見かけた時の反応だとか、そういうのを見たうえで、焼いたおせっかいではあるよ。だから、もう、自分で会った時にでも気持ちを伝えればいいよ。ただし、断られたらそれを拒絶だとしっかり認知しろ。辺に話をこねくり回して、自分の都合のいい様に解釈するな。自分の言葉が正確に伝わらないって、実はものすごくストレスなんだよ。お前だった仮にも好きだと思っている奴が、お前が原因で苦しんでいるなんてことは望まないだろ?」


「そ、そりゃぁ、メリルたんには、いつも笑顔でいてほしいにきまっているじゃないか……。」


「愛っていうのはな、恋を越えた先にあるものなんだよ。相手の事が恋しくて仕方がないと思っているうちは、まだまだ子供の御飯事レベルってことさ。相手にとって何が一番良いのかを考えられるようになって、初めて一人前の男ということだよ……。」


「君にそう言われると、なんだかそんな気になってくるよ。君はいつだって、僕の方が年上のはずなのに、それでも、君は僕を導いてくれている気がしてきたよ……。」


「あぁ、そうだろう、そうだろうさ。だから、今日は酒屋によって、ビールをひっかけて、鳥皮でも2~3本つまんで帰るんだ。そうすれば、明日はきっとより良い一日が待っているさ。」


「わかった、ありがとうフィン!」



 わからないでもないんだよ。

 うちのメリルは、童顔だけど、顔立ちは整っていて、おまけに眼鏡をかけている。

 髪は薄い青髪で、クルクルとロールがかかっている。

 頭にはヒーラー特有の、小さな十字の刻んである、帽子のような髪飾り。

 胸はデカくて、それでいて太っていない、素晴らしい腰の括れを持ち。

 スカートから覗く、タイツに覆われた足は、程よい太さで、ガリガリとムチムチの丁度良いバランスの取れたポジションをキープしている。

 そして、アイツの一番ダメなところは、おっとりとした性格で、普段からぽわ~んとしているにもかかわらず、非常に優しい性格の持ち主なところが、世の男どもを完全に勘違いさせる、いわば魔性の女なのだ。

 そして、極めつけは、ここ一番重要なところだから、テストにでるからね。

 そう、彼女は真正の“ドジっ娘”なのだ……。


 もう無理でしょ、そこのあなた。

 今までは耐えられたかもしれない。

 でも“ドジっ娘”言われちゃったらねぇ、お察しします……。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

感謝の言葉しかありません。

よければ次のお話も読んでいただけるとありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

このお話が面白いと思っていただけたなら、評価やコメントなどいただけるとありがたいです。

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