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異世界に転生したらものの5分で最強セージにエンカウントした俺のその後の話  作者: すずき 虎々


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26.人間は闇落ちしかけると面倒な話を語り始めます

数ある作品の中から、私の作品を見つけてくださり、ありがとうございます。

読んでいただける方に楽しんでもらえるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

ご心配をおかけしましたが、体調回復してきたので、また前のペースで書けそうです!

 ミシャがいなくなってから、今日で丁度3年経った。


 この3年で色々と変わったことも多いが、一番衝撃的だったのは、アリサさんがギルドを寿退社したことだ……。

 なんなら俺はミシャの生まれ変わりはアリサさんと結婚して――とか思ってたのに、何をどうすればこうなるのか、ホントこの話書いてるヤツと膝と膝を突き合わせて小一時間ほど問い詰めてやりたい気持ちでいっぱいだ……。


 あと、リースとレイアについても、あの後すぐにハーコッテに戻った。

 やはり、ミシャの件でいたたまれない気持ちになったのは言うまでもないが、一応俺も乗りかかった船だしということで、パーティーメンバーとして残ってもらっても良いとは言ったが、向こうの方から実力が釣り合わないからと固辞されてしまった。

 レイアの治療費についても、稼いで返すと言っていたが、金が欲しくてやったことでもなければ、そもそも金を貰ってサービスを提供するのであれば、先に金額を提示して、了承を得てからでないと、フェアじゃない。

 なので、最初に金額を提示していない、サービスの提供前に了承を得ていない時点で、無料の善意によるものとして処理するのが妥当、と誰もが言うだろう。

 ちなみに、レイアはまぁ、治療を受けた側だったが、リースについてはそのレイアの世話を買って出てくれ、ミシャの世話もするということで、半ば雇ったのと同等との判断から、短い間ではあったが、退職金を支給した。

 これも最初は遠慮されたが、俺はまぁまぁお金を持っている方だと思っていたし、当面困ることもない、そして、何せSランクなもので、稼ぐ金額もいちいちでかい。

 という理屈を並べて、金なら掃いて捨てるほどあるからと、少しばかり小生意気な言葉と一緒に持たせてやった。(気を使ってほしくなかったのに、結局最終的には感謝されて、頭数が必要な時はいつでも声をかけてほしいと、すごくありがたい申し出までして出て言ってくれた。)


 そして、シャクヤクさんは、ミシャがいなくなってから、三日後に一度屋敷に戻ってきた。

 ミシャの封印を解除した後すぐに、古竜様の封印が解け、それからしばらくして、古竜様が目を覚ましたらしく。竜谷では、それを祝っていたらしいのだが、古竜様覚醒の最大の功労者である俺の事を、誰一人思い出すことなく、散々飲んで食い散らかした後に、そういえばと思い出されたらしく、しかも、シャクヤクさんではなく、カオウさんに言われて渋々中座して迎えに来たらしい。

 しかも、シャクヤクさんなもので、その辺をオブラートに包んで話せば良いものを、馬鹿正直に話すものだから、俺も当時はミシャを失った喪失感から、相当ナーバスになっており、おまけに料理がなくなってしまうと困るから早く来い的な事を言われて、ブチ切れてしまい、シャクヤクさんを怒鳴りつけて追い出してしまったのだった……。


 結局、その後、カオウさんと古竜様自ら、そしてシャクヤクさんを従えて、屋敷に謝罪に来てくれたことをきっかけに、シャクヤクさんとは仲直りすることが出来たのだが、あの時の自分の発言がいまだに引っかかっていて、シャクヤクさんとは今はうまくやってはいるが、自分の思考の変化が少し怖いと感じていた。

 まぁ、具体的に何を言ったのかというと、「殺されたくなかったら消え失せろ、二度とその面を俺の前に晒すな!」といった発言をしたのだが、確かにその発言を実行するだけの実力はあっただろうし、単なる虚勢と言えなくもないかもしれない。

 しかし、そもそも転生前の俺がそんな発言をすることはなかったはずで、例えば、転生前にだって心の底から怒りを覚えることはあったと思うが、そんな発言をしたこともなければ、思いつきもしなかったはずだ。

 しかし、あの時の俺は言ったし、なんならやりそうだった。

 これは、この世界に来たことによる影響なのか、元来俺が持っている凶暴性の発露なのか、いずれにせよ、これは由々しき問題で、剣と魔法のファンタジー世界とはいえ、いくら魔物を狩るのが当たり前の世界とはいえ、こういうモラルというか、倫理観が欠如してしまうと、もう闇落ちどころの騒ぎじゃなくて、どこまでも悪事に手を染めることが出来るのだ。


 例えば、俺が犯罪を犯したとしよう。

 それを取り締まる者は誰?誰が俺を捕まえらる?

 それこそ、世界の名だたるSランク冒険者が終結でもしないと、簡単にはいかないだろうし、よしんば捕まえることが出来たとして、転移が出来る俺にその拘束が有効なものとなるのか。

 あ、いた、師匠なら、堕落した俺をきっと導いてくれる……。(導かれる前に、引導を渡されそうだが……。)

 とりあえず、異世界に来たら考えられないスキルや魔法があって、思いつきさえすれば、結構色々なことが出来てしまうが、それを禁じられているからやらないのではなく、やるべきでないと自分で考えられるようでなくては、異世界を生きる資格はないと思う。


 例えば、クリエイトでこの世界の通貨を作ることが出来る。

 俺は実は働かなくても、この世界の通貨を偽造し続けることが出来て、それこそ金に困ることなどありえないのだ。

 だが、この世界では、そもそもクリエイトを使える人間なんてほとんどいないはずなのに、通貨の魔法による偽造を厳罰化してある。

 俺の場合は、おそらく誰にも気づかれることなく、この法すらかいくぐって出来てしまうことだが、やらない。

 それをすることで、世界経済が混乱することを知っているから、悪い影響を及ぼすことを知っているからやらないのだ。


 バレないから大丈夫だろうと考えた時点で、人間社会で生きていく資格がないのは、子供にだって理解出来る話で、元居た世界だったなら、それこそ犯罪者ですら法に護られていたけど、この世界では違う。


 この世界の法は非常によく出来ていて、犯罪被害者に対する保護体制が完璧といって良いほどに確率していて、それでいて、犯罪者にはとことん厳しい。


 元いた世界では、“常習累犯”という言葉があったが、この世界にはない。

 常習累犯化する前に、その犯罪者は命を絶たれるからだ。


 過剰な法律だという者もいるだろう。(特に犯罪者側の関係者とか、そもそも犯罪をしたいと考える人に。)

 だが、どだい刑務所のような施設を乱立したとして、そこに犯罪者をかたっぱしから突っ込んだとしても、そいつらの飯を与えるには金が必要で、いくら刑務所が過酷な環境といえども、人間慣れるんですよ、そして、一度目は刑務所がどんな所かも知らないから、より高い抑止効果が働いたとして、二度目は知ってるんですよ。

 なんなら、この犯罪でこれだけ儲かるなら、何年刑務所に入ってもプラスだな、なんて考える愚か者までいるかもしれないわけで……。

 そうした、私が元居た世界のジレンマを見事に払しょくしてるのが、この世界の刑務所です。

 一回目は大体服役します。

 二回目も相当長期になるでしょうが服役します。(この時点で、ほぼ積んでます。)

 三回目は死刑です。

 犯罪の重い軽いじゃなくて、なんなら窃盗で死刑になるパターンだってないわけじゃないんです。(いや、ほぼないと思うけど。死ぬとわかって物盗むバカはさすがにそうはいないと思います。)


 ん?俺、なんでこんな刑務所について語ってるんだっけ?

 あぁ、俺がダークサイドに引きずり込まれそうになったって話か。



 まぁ、早い話が、ミシャがいなくなってメンタルが相当ダメージを食らったという事と、ミシャを産んでくれそうな人の当てがなくなったということなんですが……。



 いくら肉体は若いとはいえ、中身30のおっさんとしては結構響くんですよ、失恋って……。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

感謝の言葉しかありません。

よければ次のお話も読んでいただけるとありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

このお話が面白いと思っていただけたなら、評価やコメントなどいただけるとありがたいです。

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