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異世界に転生したらものの5分で最強セージにエンカウントした俺のその後の話  作者: すずき 虎々


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25/61

25.祈り

数ある作品の中から、私の作品を見つけてくださり、ありがとうございます。

読んでいただける方に楽しんでもらえるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。


 封印されたミシャは、まるで昼下がりに転寝でもしているかのように安らかな顔をしている。

 彼女との出会いは、街で夕食の買い出しをしていた時だった。


 再び彼女が俺の目の前に現れた時、理屈じゃなくて、俺がこの子の面倒を見るべきなんだと感じた。

 ラノベ作品は本当に大好きなので、このパターンはきっと妹キャラだとばかり思っていたけど、まさかの中身おじいちゃんで、しかも江戸時代の方とか、大先輩にもほどがある……。


 アリサさんとの仲を取り持とうともしてくれていたっけ。

 最初は冗談のつもりだったんだけど、アリサさんのことも実は本気で好きなのかもしれないって、気づかせてくれたんだよな。


 それほど長い付き合いでもないんだけど、なんだか残っちゃってるんだよな、心の奥に……。


 俺はミシャが眠る木箱の上の迷宮核に魔力を籠め“リヴェレーション”と唱えた。


 ミシャを覆ってた水晶のように透明度の高い結晶に、幾何学的とも魔法陣とも何とも云い難い模様が浮かび上がり、その模様が少しずつひび割れたかと思うと、粉のように空中に舞い上がり消えていった。


 俺は、木箱の中に残ったミシャを抱き上げると、目を覚まさないのを承知の上で話しかけた。


「ミシャ、ごめんな、君一人を犠牲にするみたいになっちゃって、ホント困った神様だよな。あ、神様って言っても今の神様じゃなくて、前の神様な。今の神様は信頼できるしっかり者の神様だから心配しないで大丈夫だよ。ミシャとまた出会えるように約束してくれたから。きっとすぐに会えるさ。生きてる人間の時間の感覚とは違うらしいし、俺は君が生きてた時代から400年位後の時代の人間なんだよ。だからさ、時間の概念なんてあってないようなものなんじゃないかな。」


 俺はミシャを抱く腕に力が入るのを止めることが出来ずにいた。

 しかし、その腕から、ミシャを強く抱きしているにもかかわらず、徐々にその感覚が失われていく……。


「すぐ会えるさ、すぐに会えるからな……。神様……。 先輩!ミシャがさみしい思いをしないように、お願い……します…………。」


 目を開けると、そこにはもう、抱きしめていたはずのミシャはいなかった……。


 窓から差し込む日の光が、優しすぎて痛かった……。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

感謝の言葉しかありません。

よければ次のお話も読んでいただけるとありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

このお話が面白いと思っていただけたなら、評価やコメントなどいただけるとありがたいです。

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