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異世界に転生したらものの5分で最強セージにエンカウントした俺のその後の話  作者: すずき 虎々


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16.三度目の正直

数ある作品の中から、私の作品を見つけてくださり、ありがとうございます。

読んでいただける方に楽しんでもらえるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。

 俺達は、レイアの快気祝いをするなら、みんなも呼ぼうということで、ハーコッテに残った元メンバーも呼んで、なんならガーランドやアリサさんも呼ぼうとうことになり結構な人数でバーベキューパーティーを開くことにした。


 アリサさんと、まぁ、ガーランドはどうでも良いけど、途中魔物に襲われても面倒なので、転移で直接自宅へ招待し、ハルイ達もハーコッテから直接転移で連れてきた。


 皆もそろったので、レイアに挨拶をさせて、パーティーを開始することにした。


「えぇと、皆さん今日は私の為にありがとうございます。そして、フィン君、私を助けてくれて、皆を助けてくれて、本当にありがとうございます。最初、声が出せなかった時は、この先の事を考えるとすごく不安にもなりましたが、でも、フィン君が一生懸命に私の症状と向き合ってくれて、諦めないでくれた。いくら感謝しても足りないくらいですが、今日のこの会まで開いてくれて、なんとお礼をしていいかわかりません。なので、一生をかけて、フィン君に恩返ししたいと思います。それでは、乾杯!」


「「「「「「「「「「かんぱ~い!」」」」」」」」」」


「フィン君、彼女が出来て良かったですね。一生恩返ししてくれるそうですよ?」


「恩返しが彼女になるとイコールにはなりませんよ。俺はアリサさん一筋ですから。」


「婚約はお断りしたはずですが。」


「えぇ、知っています。二度も断られましたから。でも、今後も何度でもします。アリサさんがうっかり間違えてハイって言ってしまうまで!」


「そこ間違いで良いんですか?」


「出来れば本気で僕とお付き合いして欲しいのですが……。ただ、こういうのは、雰囲気が大事でしょうから、そうだ、こんどミヤビに遊びに行きましょうよ。デートして下さい!」


「そういうことなら、考えておきます。」


「ほんとですか?お願いしますね、後ろ向きじゃなくて、前向きに検討してくださいね。」


「わかりました。それよりも、フィン君、私にもバーベキュー食べさせてくださいよ。」


「ただいま持ってまいりま~す!」


「フィンのヤツ、鼻の下を伸ばして、これでもかというくらいにだらしない顔してる……。」


「あら、ミシャちゃんだったわよね。お話出来るようになったのね、良かった。」


「別に話せなかったわけじゃないけどね。でも、フィンを狙ってるなら、あまり遠回りしない方が良いよ。あいつあれで以外と周りの女の子から好かれるタイプだと思うから。その証拠に今日来てる女の子で、フィンに嫌悪感を抱いている人なんていないと思うよ。まぁ、所謂天然の人たらしってヤツかな。」


「ふ~ん、そうなんだ。ミシャちゃん小さいのによくそんな言葉知ってるわね。」


「“見た目は子供、中身は大人”なんて別に珍しい話でもないでしょうに。じゃあね、忠告はしたよ。」


「アリサさんお待たせしました~。本日のメニュー全部乗せプレートでございま~す!」


「ちょっと、こんなに食べられないわよ。」


「大丈夫です、アリサさんの残したものは、全て俺がいただきますので!」


「頑張って食べるわ……。」


「ところで、ミシャと何か話してませんでした?」


「あぁ、フィン君は女たらしだから気をつけろって言われたわ。」


「アイツ……。あとでしっかりとお説教しておきます!俺は女たらしなんかじゃありません、アリサさん一筋です!!!」


「でも、さっきからここで見ている限りでは、今いる女の子4人とも、フィン君に対してまんざらでもなさそうだけど?」


「まぁ、それは、僕とシャクヤクさんが行かなければ、あの人達は多分、今この世にいません。なので、僕とシャクヤクさんについては、命の恩人的な立ち位置にいると思うので、多少は好意的に扱われるでしょうが、特にシャクヤクさんがあんななので、ねぇ……。だけど、俺はそういう好感度の押し売りみたいなことはしたくない派の人間なので、もし、あの人達に俺がアプローチをするとしたら、一度、俺への好感度を綺麗さっぱり忘れてもらってからになるでしょうね。でも、そんなことは記憶の改ざんでもしない限り難しいでしょうから、やっぱり俺があの子達にお近づきになるよう求めることはないということになりますね。」


「ずいぶん男前な事言うじゃん。」


「まぁ、言うだけならタダなんでw」


 その後も、俺はアリサさんと他愛もない話を続けていた。

 元々草食系と言われるタイプの人間だったので、猛烈にアプローチするわけでもなく、どこのスイーツが美味いだの、どこの定食屋の何が美味いだの、ミヤビでは何が流行っているだのといった、とりとめのない話で盛り上がっていたのだった。


「ところで、フィン君って、うちのギルドで冒険者登録したじゃない。でも、あの時点で相当な実力を持っていたけど、これまではどうしていたの?」


「あぁ、うちは元々は商人の一家だったんですが、商談の帰りに、次元収納持ちの手配をケチって、馬車なんかで移動したものだから、魔物に襲われて、両親はその時に死にました。僕も死ぬんだろうなと思ったんですけど、何とか逃げおおせることが出来て。で、その後は師匠に出会って、鍛えてもらいました。魔法の才能はあったようです。」


「そうだったのね……。ゴメンなさい、辛い事思い出させちゃったわね。」


「いえいえ、まったく気にしないでください。乗り越えてるので大丈夫です。それに、アリサさんが、俺の実家に結婚の挨拶に来るイベントは省略できますし。」


「その前に、まずは交際が始まらないことにはね!」


「それもそうですね。あはははははははは。」



 夜もだいぶ遅くなってきたので、そろそろお開きにということになり、ハーコッテ組もムーシルト組も、泊っていってもかまわないとは言ったが、それぞれ明日の予定があるからと、帰ることになったので、俺がそれぞれ転移で送ってやることにした。


 翌朝、昨日のパーティーで疲れたのか、皆起きてくるのが遅かったが、俺は一人、昨夜の内に解毒の魔法で回復していたので、そのまま起きて、皆の分の食事を作り、自分も食事を済ませて、出かけることにした。


 実は、今日は依頼主から直接依頼を受ける約束をしていた。冒険者たるもの、信用第一なので、約束したからには、遅れるわけにはいかないのだ。


 ムーシルトのギルドに到着すると、依頼主はまだ来ていないようだったが、受付のアリサさんの顔色が優れなかったので、アリサさんにも解毒の魔法をかけてあげた。


 そうこうしているうちに、依頼主がギルドに現れたので、依頼内容を聞くと、どうやら素材の採取らしいのだが、ちょっと込み入った事情があるようで、詳しい話を聞くと、その素材が採取出来るのは、どうやらダンジョンの中らしく、しかも、その素材をドロップするのが魔王の直前にいる魔物とのこと。

 しかも、確実にドロップするわけでもなく、運が良ければとの話なので、一発でドロップさせることが出来ないと、何度もチャレンジしなくてはならず、難易度は相当跳ね上がるらしい。

 通常であれば、Aランクのパーティー推奨案件らしいが、俺がSランクであることや、スフィラ討伐などの実績も考慮されて、白羽の矢が立ったらしい。

 報酬も最低200万ミルは支払うとのことだったので、俺は依頼を承諾し、さっそくダンジョンにもぐることにした。


 俺は、依頼を受けた事を伝えようと屋敷に帰ったが、もうそろそろ昼になるというのに、まだ誰一人として起きていなかったので、全員を叩き起こし、ついでに全員に魔法で解毒してやる羽目になったのだった。


最後まで読んでいただきありがとうございます。

感謝の言葉しかありません。

よければ次のお話も読んでいただけるとありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

このお話が面白いと思っていただけたなら、評価やコメントなどいただけるとありがたいです。

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