1出会い
これは高校生の私がもうすぐ社会人のになる貴方との恋のお話。
貴方と初めて出会ったのはバイト先だった。
「おはようございます。松見 桜子です。よろしくお願いします。」
「山崎です。よろしく。」
これが貴方との初めての会話だった。貴方は髪を染めていて少しだるそうに仕事をしていた。
ヤンキーっぽくて怖いな。研修中だからわからないことあったら聞きたいのに。
そう思っていた。
「松見ちゃんって高校何年生なの?」
「高校1年生です。山崎さんは大学何年生なんですか?」
「大学4年生だよ。じゃあ6歳くらい離れてるね、俺たち。」
「そうですね。」
意外と話し方が優しいんだ。今日もなんとかバイト頑張れそう。頑張ろう。
「いらっしゃいませ」
(うわ、なにこれ。まだやったことないからわからない。どうしよう)
「すみません。少々お待ちください。
山崎さんこれまだ習ってなくてやり方がわからないので教えてください。」
「おっけい。えっとこれはね、、、」
優しい口調で教えてくれた。助かった。覚えること多くて大変だな。私大丈夫なのかな。
貴方からあとから聞いた話によると顔が今にも泣きそうなくらい不安そうな表情をしていたらしい。
「さっきはありがとうございました。」
「全然大丈夫だよ。慣れるまで俺も時間かかったし。」
「でも私全然仕事覚えられないです。」
「慣れれば絶対覚えられるから。そんなに気にしなくて大丈夫だよ。返事は?」
「うす。」
「桜子ちゃんって面白いんだね。」
名字から下の名前に呼び方が変わってる。いやそこじゃなくてなんで変な返事しちゃったんだろう。
でも今思えばこの返事がきっかけで仲良くなった。
仕事を教えてもらいながら話しているとあっという間に退勤時間になっていた。
もう山崎さんとシフト被らないのかな。話しやすかったな。
そんなことを心の中で思っていた。
「お疲れ様です。お先に失礼します。」
「おつかれー。」
特に連絡先も交換することなくその日のバイトは終わった。
また一緒にバイトができたらいいな。
私はそんなことを考えていた。




