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私の瞳に大切な人がいますー時を遡る6

「分かってくれて、心の重しがとれました」

 舞は、自分が鷺草の海で助けられた者だと、告白したかったが、幸樹の愛を失うような気がして言えなかった。

「貴女の愛する人は、鷺草の少女?それとも私?」

「どちらも同じくらい愛しているけれど、少女への愛は子供への愛、舞さんへの愛は、恋する女性への愛です」

「嬉しい、でも」

「じゃあ、少女を愛してはいけませんか」

「貴方のお心のままに」

「何だか、投げやりのように聞こえるんですが」

 舞はつまらない事を言ったと後悔した。

「貴女が誰を愛していても、私は平気よ。だって、貴方が好きなんですもの」

「僕だって同じだよ。例え、舞さんに大切な人が居てもね」

「あら、覚えていたの?」

 舞は心の底から楽しそうに笑った。

「愛する人が言った言葉だから、忘れる筈がないよ」

「でも、貴方の心を傷つけるような人ではありませんわ」

 その時、電車が入って来た。電車に乗った幸樹と舞は再会の駅を後にした。


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