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脅威のドフレー

「皆様ぁー、迅速かつ落ち着いた避難をお願いします! くれぐれも西門には近寄らないように」


組織の襲撃から人々を守るべく、避難を呼び掛けるエルトアの声が響く。

ゾルダンとレストの戦闘はお互いに一歩も譲らぬ展開であった。


「この町に多少なりとも被害が及ぶだろうが仕方ない…… 

このまま奴と長々とやり合うよりはましだ、石の力をここで出しきる!」


「ふむ、私としてもあまり長期戦はよろしくないのでね……お互い全力といきましょうか」


「あぁー、イラつく……迅速に! とか言っておきながら今から本気出します宣言? ふざけてるわね」


「お嬢様、石の力は絶大ですが、制御できなければ使い物にならないのです、それはお嬢様もご存知のはず……」


「うっさい! 屁理屈はいいからさっさと全力を出しなさいよ」


「……こちらには気付いていないようだな」


「どうする? もう後ろからバーン! しちゃおうか?」


組織のお嬢様の斜め後ろにある茂みから様子を伺うセティアとアレックス、ちなみにその横にある建物の陰には、向井率いる撮影部隊がいる。


「まて、レストがゾルダンの方に集中した瞬間を狙う……もう少しだ」


「了解だぜ」


そして、ゾルダンの後ろ側には、メルスがスタンバイしている、彼女曰く前線は苦手だそうだ。


「さぁ……いきましょう、全力で!」


「我が燃え盛る闘志よ! 剣に宿りて悪を滅せよ!」


ゾルダンが剣を掲げたその時!


「今だぁぁーーー!!!!」


「おりゃぁぁぁーー!!」


セティアとアレックスが一斉に組織の娘とその部下に襲いかかる。


「なっ! 何故貴様らが後ろに……お嬢様!」


レストが不意を突かれ、慌てている。


「結局、私が動く事になるのね……」


「くらぇぇー、氷結剣!」


セティアが剣に宿した氷の力を組織の娘に叩きつける、

バキィン、と辺りに氷を砕いた音が響いた。


「へっへっへ! 部下はとりあえず押さえたぜ、後はあのお嬢ちゃんを……」


部下の二人を斧で殴って蹴散らしたアレックスは、得意げだ。


「いててて、お嬢様を怒らせたら……やば……のに」

「そーだ、そ……だ……ぐふっ」


「おう、お前らのお嬢ちゃんならセティアのやつが……」


「良い力ね、その石の能力は氷かしら?」


「くっ、簡単にいかないとわかってはいたが、全力の一撃を与えても、傷一つ無いとは」


「嘘だろ……あのお嬢ちゃん何者だ?」


セティアの全力の一撃は、ただ一人の少女に苦もなく受け止められてしまった。


「お嬢様! 貴様ら、お嬢様になんて事をしてくれたんだ」


レストがゾルダンをほったらかして、セティア達の前に立ちふさがる。


「あんたねぇ……自分の立場わかっているの? 早くあの炎の術士をなんとかしなさいよ!」


「で、ですが……私の使命はお嬢様をお守りする事……」


「すぅ、…………あぁー、キレた! 私完璧にキレたわ」


「お、お嬢様?」


「ねぇ、貴女……名前はなんて言うの?」


「わ、わたしの名か? セティア・オルスティーだが」


セティアは、後退りしながらも質問に答える。


「そう……良い名前ね、私はドフレー・ストーンズ、別に忘れてくれてもかまわないわ……それじゃあ」


「……!?」


「さよなら!」


ドフレーは、セティアに向かって手をかざし、力を溜め始める。


「ま、まさか! お嬢様……いけません、それをしたら」


何故かセティアよりもレストの方が慌てている。


「うわぁぁーー! ドフレー様が怒っちゃったぁ!」

「早くここから離れなければ」


「な、なんだぁ?」


さっきまで戦意喪失状態だった、ドフレーの部下二人も大慌てで立ち上がる。


「こちらC班、現在組織の黒幕の娘、ドフレーが大技の準備段階に入りました、これより一時撤退とします! 救助は不要!」


「定点カメラの設置かんりょー」


「向井さん行けますか?」


「よし……神崎、影山両方いるな? 定点カメラも設置済みと……あ、電源入れ忘れるなよ?」


「はぁーい……」


緊急事態の時はその場所に定点カメラを設置して、遠くからパソコンで撮影する。

当然この後カメラは、壊れるので何度もやれるやり方ではないが、この際仕方がない。


「撤退!」 「「おー!」」

C班は、定点カメラを残してシーガルの町から一時退却した。



「貴様! 何をするつもりだ」


セティアが剣を構える。


「恨むならこの私に意見した、レストを恨みなさい……貴女の攻撃をもっと受けて力にしたかったけど……もう我慢の限界なのよ!」


ドフレーの手元にエネルギーが集中していく。


「お嬢様! ここでそれを使っては……私まで」


「はぁ? あんたには石の力があるでしょ……あっ、そっかぁ! あんたの《潔癖》の力は、長期戦で体が汚れたりすると機能しなくなるんだったわね」


「しっーー……お嬢様! 敵が目の前にいる所で私の弱点を……」


なるほど、だからさっきアレックスがこの男に掴みかかった後、私の攻撃が通ったのか……やけに迅速な戦闘にこだわるのもそのため……


「まて! この町には手出しはさせんぞ」


ドフレーの様子に危機感を覚えたゾルダンが剣に炎を宿し、突撃する。


「貴方のような捨て駒がどうなろうと知ったことではないわ! あいつらと一緒にここで消えなさい!!!!」


「そんな……お、おじょうさまぁぁーー」


「させない……氷結剣!!!」


「苦の解放リリーストレス


「フレイムウォール!!!!」


ついに、ドフレーの技が放たれる! ゾルダン、セティア……そしてシーガルの町の運命やいかに……!!!!


次回

自然の力


次回も俺たちの活躍みていてくれよな!






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