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鎧の男

「やはり腐っても術士……一筋縄ではいかない……と言うことですか」


「当然だ、私をなめてもらっては困る」


「それにしてもセティア、なんだ今の?」


アレックスはいまいち状況がつかめていないようだが、そんな質問をするくらいの元気があるようなので、心配は無さそうだ。


「お前達は男の方を押さえろ、私は術士の相手をする」


白スーツ男は、部下二人に命令を下した。


「ほぉん……いいぜ、二人まとめてかかってきな!」


「容赦はしない!」


その場にいた全員が身構えたその時だった。


「フレイムストーム!!!」


突如燃え盛る炎が白スーツ男を襲う。


「ぐぉっ! くっ……」


「な、なんだ?」


セティアもアレックスも突然の出来事に困惑している。


「貴様、組織の者だな! 我らの町に近づく事は許さんぞ」


白銀の鎧に身を包み、キラキラと輝く鋼の剣を手にした男が駆けつけて来た。


「見つかったか……これだから時間を掛けたくは無かったと言うのに……」


流石に白スーツ男とその部下もうろたえているようだ。


「おいおい、逃げんのか?」


アレックスがここぞとばかりに挑発する。


「なぁに……再会にそう時間はかかりませんよ……部が悪いので一時退却です」


「貴様、名を名乗れ!」


「……あぁ、まだ名乗っていませんでしたねぇ……これは失礼、私は《潔癖のレスト》以後お見知りおきを」


そう名乗った男は、すごいスピードで去って行った。



「え、名乗りがあるって事はあの人アニメ管理局員?」


「いやー、違うでしょーアニメ管理局の名乗りはもっとセリフが多いですから」


「き、基準はそこなんですか?」


「ちなみに、現実からアニメ世界に来た場合は参戦、元々そのアニメ世界の住人で、管理局から頼まれて助太刀するような場合は推参と、名乗るときに着けるルールもあるぞ」


突然山田が豆知識を語りだした。


「君たち怪我はないかい?」


鎧の男は、心配そうに駆け寄ってきた。


「あ、あぁ大丈夫だ……」


「ねぇことはねぇが、俺様にとっちゃこれくらい無傷と同じようなもんだぜ!」


「そうか……あ、すまない申し遅れた、私の名はゾルダン守衛隊の大将をしている」


「守衛隊?」


「なんだセティア知らねーのか? 世界の治安維持を目標とした王家直属の特殊部隊だよ、町のパトロールから凶悪な犯罪者を捕らえる事まで活動は様々さ」


「そんな大きな部隊のリーダーがなぜ……」


「私はこの近くの町出身だからね、まぁそんなことより……君たちに色々と聞きたいことがあるんだが」


「おっと、大将さんそれは俺も同じだぜ? さっき妙な技使ってたけど、あんたも持ってるとか言う人なのか?」


「い、異術石の事か? まぁ一応私も所持者だが……」


「それについては、私も色々と知りたい事がある……もちろんさっきの連中についてもだ」


セティアの話を聞くとゾルダンは、少し考える素振りを見せてこう話した。


「それなら、私を信じて着いてきてくれるかい? なぁに町に移動するだけさ、私としても歓迎させてもらうよ」


セティアは静かにうなずいた。



「よし、俺たちも行くぞ!」


正道が号令をかける。


「「「いえっさぁー」」」


「なんか打ち合わせでもしたようなノリだなぁ……」


「気のせいですよ……多分」

司が棒読みで応答した。



「なぁ、ところで持ってるって何を持っているんだ?」


「せっかちな人だ……まぁ、十中八九異術石の事だろうな、奴らが言っているのは」


「異術石? まぁ、とりあえずセティアやお前さんが変な能力を使えるのはそいつのおかげってか?」


「そういうことだ」


「なぁーんだ、俺はてっきり魔法使いでもいるのかと思ったぜ……ホッとした」


「ほぼ魔法使いのようなものだと思うが……」


アレックスが何を基準にホッとしたのか、セティアにはよくわかなかった。


「着いたぞ、ここが私の故郷シーガルの町」


そう言うゾルダンの目の前には、大きな鉄製の門がそびえていた。


「見回りから今帰った」


「はい、お勤めご苦労様です!」


「それとだが……近くで組織の奴らの存在を確認した、十分気をつけるようにしてくれ」


「そ、組織の奴らが!」


「あぁ、なんとか追い払えたが、いつまた動き出すかわからないのでな」


「了解いたしました!」


そして、セティアとアレックスは、ゾルダンに促され町に入っていった。


プルルー

「はい、もしもしこちらA班班長の野田です……はい、はい、わかりました……はーい」

ピッ


「誰からですか?」


「指令班から、このシーガルの町にC班も来ているから、撮影を交代して欲しいだってさ」


「シーガルにCがいるってことですね」


ピューーーー「寒! 司のせいだぞ」


「それはさておき、C班のリーダーってたしか……あー、あったあった……やっぱり、正道さんこちらを」


司が正道の方にパソコンの画面を向ける。


「えー、何々……えっ、俊ちゃん!」


「そうですよ、俊介さんですよ、懐かしいですねぇ」


「二人とも、思い出に浸るのはいいが……」


「あ、いっけね主人公見失ったわ」


「ま、まぁこの町にいるのは確かですし、後はC班に託せば……」


「それもそうか、よしC班探しに行くかぁ」


正道御一行は、シーガルの町に入って行った。



次回

C班


次も俺たちの活躍見ていてくれよな!

作者そこまで考えないと思うよで本当に何も考えていないパターンのやつ


というキャッチフレーズはどうだろうか?

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