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読解力が弱い人は文章を書く以前の問題

読解力が弱い人は文章もちゃんと書けていない

複雑な現実世界を理解するために必要な能力 東洋経済オンライン 2019/12/12 15:20

 https://toyokeizai.net/articles/-/318775


”79か国・地域の15歳約60万人を対象とした国際学習到達度調査(PISA)の結果が12月3日に公表され、日本は「読解力」が前回の8位から過去最低の15位に急落したことがわかりました。

 “小論文の神様”樋口裕一さんの新刊『「頭がいい」の正体は読解力』(幻冬舎新書)は、まるでその結果を予見していたかのように、「第一章なぜ日本人の読解力が落ちているのか」で始まります。さらに樋口さんは、「文章を読むだけでは読解力はつかない」とも指摘。一体いま何が起きているのか?そして、効率的に読解力を鍛えるにはどうすればいいのでしょうか?


原因は読書量の決定的な不足


 なぜ、読解力が落ちているか。


 言うまでもないことだが、読書量の決定的な不足がその原因だろう。


 スマホが普及する前は、あれこれ言われながらも、日本人はそれなりには本を読んでいた。少なくとも新聞を読み、雑誌を読んでいた。低俗な雑誌や新聞も多かったが、ともあれまとまった文章を読んでいた。大ベストセラーになる書籍もしばしば現れた。読書が趣味という人は大勢いた。小説が多くの人の話題になっていた。


 だが、今ではそのようなまとまった文章を読む人は少ない。新聞は発行部数を大幅に減らし、雑誌の多くが廃刊に追い込まれている。電車の中でも、新聞や文庫本などを読んでいる人を見かけることはほとんどない。乗客のほぼ全員がスマホをのぞき込んでいるというのは、今はごく日常的な電車内の光景だ。


 ネット内を駆け巡る文章は、短文がほとんどだ。複雑な状況を語ったり、深い思念を語ったりする文章はネット内にはみあたらない。一目で理解できるような文章だけが幅を利かせている。


 これでは読解力が養成されるはずがない。多くの若者が学校の教科書と試験くらいでしか文章を読まない。文章を読む習慣を持っていない。”


 まてまてまて、ちょっとまて、なぜ、本、新聞、雑誌なのか?


 ”言うまでもないことだが、読書量の決定的な不足がその原因だろう。”

 言うまでもないことだが、「根拠を示して説明する」読解力があるのか?


 ”これでは読解力が養成されるはずがない。多くの若者が学校の教科書と試験くらいでしか文章を読まない。文章を読む習慣を持っていない。”


 ネット時代になり、スマホが普及するより前から、個人的には確実に多くの文章を読むようになった。

 まず、新聞やTVよりニュースサイト。Yahooとかだっけ?。

 そして、新聞やニュースサイトは、研究だの、ノーベル賞だの、ITだの、ちょっと専門的っぽい記事は間違いだらけであてにならない。ということは、経済だの、自分のわからない他の分野でも同程度に間違っていてあてにならないと思われる。

 その分野の研究者の日記ホームページ(後の個人ブログ)とかの解説のほうがよくわかったりする。

 当時はホームページとかテキストサイトと呼んだが、エッセイだかネタだがわからない、今のブログのようなもの。

 当時の私はネット小説を読んでいなかったが、人気ラノベであるSAO (ソードアート・オンライン)は、元々はこうした個人サイトで発表されていたものらしい。また、変わった業界のお仕事系エッセイみたいなのも書籍化されてたりした。

 投稿ニュースサイトと、そのネタで話す掲示板が合体したようなもの。その他もろもろ。

 仕事関係だと、世界の動きが速いから、日本語訳解説書なんてのが出るまで待ってられない。英語サイト。


 ”乗客のほぼ全員がスマホをのぞき込んでいるというのは、今はごく日常的な電車内の光景”だろうが、それは本当に短文なのか?


 新聞替わり、雑誌替わりのニュースサイト、アプリ、電子書籍だったりしないのか?


 ”ネット内を駆け巡る文章は、短文がほとんどだ。複雑な状況を語ったり、深い思念を語ったりする文章はネット内にはみあたらない。一目で理解できるような文章だけが幅を利かせている。”


 この文章はネット内にある。つまりこの文章自体、”複雑な状況を語ったり、深い思念を語ったりする文章”ではないという自虐か?

 莫迦ばかなこと言ってるな、ということは”一目で理解できるような文章”だったが。


 ネット上にありふれたクソ話は、普段はそっ閉じするのだが、困ったことにこの方、“小論文の神様”らしい。


樋口裕一ひぐち・ゆういち


作家。多摩大学教授。アフリカ・フランス文学翻訳家。「白藍塾」塾長。1951年大分県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、立教大学大学院博士課程修了。専攻はフランス文学。博士課程終了後、翻訳業を続けながら予備校講師として教壇に立ち、大学入試小論文の指導にあたる。1991年に独立し、小学生から社会人までを対象とした小論文・作文通信指導塾「白藍塾」を設立する。独立後も予備校の教壇に立ち受験生を指導。カリスマ講師として人気を博している。


また、クラシック音楽に親しみ、ベートーヴェンの交響曲第九番のCDを200枚以上、ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』を40種類所有するほどのファン。ゴールデンウィークに東京で開かれる「熱狂の音楽祭」ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのアンバサダーを務め、音楽評論家としても活動。


著書に250万部のベストセラーとなった『頭がいい人、悪い人の話し方』(PHP新書)をはじめ、『ホンモノの文章力』(集英社新書)、『読むだけ小論文』(学研)、『「教える技術」の鍛え方』(筑摩書房)、『読ませるブログ』(ベスト新書)、『大人のための文章道場』(角川文庫)、『笑えるクラシック』(幻冬舎新書)など多数。翻訳書では、『一つ半の生命』(ソニー・ラブ・タンシ著・新評論)、『エロスの涙』(ジョルジュ・バタイユ著・トレヴィル)など。”

- amazon 著者紹介


 偉いセンセイのようだ。こういった方が、「これはイカン、読解力を教えねば」と頑張って講師したり本書いたりすればするほど、そして向上心のある人がそういう本を買ってベストセラーになるほど、読解力は低下するんじゃないだろうか。



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「文章」「物語」(エッセイの物語度って?)とかコムズカシーこと考えず、
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― 新着の感想 ―
[良い点] 紹介していただいた論は、変化を嫌い脳ミソをラクさせている者のオ○ニーであると私は思っています。 「え?」 という、著者様のツッコミそのままですよ。 正直、スマホ小説を読むより、新聞や書…
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