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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

記念日

作者: 結音愛

藤田side

俺の名は藤田。

手山)おーい!藤田ー!

こいつが俺の彼女の手山。

俺の名前を呼んでこちらに近付いてくる。

藤田)何ー?

手山)藤田相変わらず冷たいっ!

藤田)あ?

手山)ごめんごめん笑

藤田)嘘だよ笑それでどした?

手山)今日暇だったらデートしよー!

藤田)あー…わりぃ、今日用事あるわ…

手山)そっか…わかった…

シュンとしている手山に俺はときめいてしまう。

すごく俺が悪いことしているように思えてくるわ、うん。

藤田)ごめんな…?

手山)いや、いいよ!用事終わったらお話しようね!

藤田)もちろん!

何この可愛い人間。

さっきから気付いている人もいるかもしれないけど、俺らは男子同士のカップルなんです。いわゆるホモってやつ。俺らはこの関係を不思議に思わないから本気で付き合っている。

そして俺はある人と約束した場所に向かうために家を出る。


手山side

今日は藤田がいないから家でお留守番。

もうすぐ昼だしコンビニでも行こ…

そして俺は1人で近くにあるコンビニに向かう。結構ここら辺は都会だと思う。大きい建物やビルが建ち並んでいて人も多い。

そんな人が多い中で俺は頭が真っ白になった。今日用事で出かけたはずの藤田が知らない男性と楽しそうに話して歩いている。…やっぱり藤田は俺で満足してなかったんだ…

俺はこれ以上いてもいられなくて家に帰る。そこから俺はどうやって帰ったか記憶が無い。


藤田side

俺は用事が終わったから家に帰ると電気がついていない。いつもなら玄関まで迎えに来てくれるのに今日はいない。出かけているのかと思ったが、今は夜だし靴もある。

藤田)手山…?

部屋のドアを開けると手山がわかりやすいぐらいにビクッと反応した。

手山)お、おかえり…

部屋の電気をつけ、手山を見ると手山は涙目だった。

藤田)…どうしたんだ?

手山)…

藤田)手山…?

手山)だって…俺じゃ満足しきれてないんだろ…?

藤田)…は?本当にどうした?

手山)今日、ずっと知らない男性といたんでしょ?

藤田)…。あぁ!それはな…

手山)言い訳聞きたくないよ…

藤田)手山!これを見て…

そして俺は鞄からある物を取り出す。

それは…

手山)…ピアス…?

藤田)今日付き合って1年だろ?…一緒にいたあいつは幼なじみでどれがいいとか聞いてたんだ…。俺全然そういうの詳しくなくて…

そう言うと手山は俺に抱き着いてきた。

藤田)うぉっ!手山?

手山)…ばーか…








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