表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒猫神のいうとおり  作者: あんず
2/3

01 クロネコサマ

「黒猫様、どうか私の悪夢を止めてください。」

そろそろ秋が終わる頃。

もみじや銀杏が落ちる古びた神社にひとりの小さな客が来ていた。

________


「黒猫様ぁ!!黒猫様ァァ!!!」


俺はお社を駆け回り自分の主()を探した。


「我はここにおるわ!少しは静かに出来んのかお主は!ただでさえ昨日夜中走り回ってつかれてるのに!」


そう言いながらプンプンと怒る黒猫はこのお社に祀られていて俺の主である【黒猫様】。


「走り回ったのは俺も同じです!!そんなことより久々の依頼ですよ!!!」

そう告げると黒猫様はパァっと目を輝かせた。


「何!?依頼!?お賽銭はいくらだ!!!」

「2000円です!!!2000円!!!!」

「!!!でかしたカナメ!!!これで供え物生活も少し楽になるぞ!!」


そう俺らはこの1ヶ月感

近くに住むご老人達の定期的なお供え物で何とか生きてきたのだ。


「それで?依頼というのは?」


黒猫様は顔を洗いながら

俺に問う。


「えぇっと。。『私の悪夢を止めてください』だそうです。」


「…ほう。」


「やっぱり、妖が原因…でしょうねぇ。」


妖とは普段から人間と隣合わせで生きている。特に害を与えることはないが、まれにストレスを溜め込んだものや、心を病んだもの、死を近くで体験したものなどによく取り付いて悪さをする。


「カナメ。今夜潰しに行くぞ。」


「かしこまりました。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ