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だから、チートじゃ無いってば!  作者: 瀬田 冬夏
第2章 ヒューモ族
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独占欲②

前回と同じくエロの回

そういうのが苦手な人はご遠慮ください。


大丈夫な方のみスクロールどうぞ。




内容的には、今回は短いです。

(前回のと一つにすると長かったから分割したって感じなので)















 そして、三本目。

 俺は良く耐えたと思う。

 燃やしたくて仕方が無かった。

 たぶん、あと一分遅かったら燃やしてたんじゃないかなって本気で思う。


「うぅー、もう無理、ホント無理……」


 ゴドーの膝枕を堪能しながら俺は愚痴る。

 ゴドーは俺を慰めるように俺の頭を撫でて苦笑している。


 何かのリプレイのようだ? ほっとけ。納得出来ないんだよ。


「そもそも、君は変なやつだよな。分身では散々私を抱いておきながら」

「全然違うって! 分身は俺の方に記憶が統合されるから、俺が抱いているのと変わらないの! でもあのエロ木は違うだろ!?」


 思わず体を起こし、ゴドーに真正面から反論する。


「それはそうだが……」

「だから嫌なの! ゴドーを抱いて良いのは俺だけ!!」


 そこは譲れない。

 喩えヒューモ族には、貞淑観念がなかろうと、知るか!


「……エドの考え方で言えば生命の樹木は私に統合されるわけだし、他の誰かに抱かれているわけではないんじゃないか?」


 ゴドーは呆れたように言って、おいでと膝を叩く。

 俺は言われた事を改めて考える。


「それはつまり、自慰って事?」

「え……」


 俺に言われた事を一瞬理解出来なかったらしい、しかし意味を理解したのか、顔を真っ赤に染めていく。


「あー、そう考えたら、俺許せるかも」


 うん。さっきまであった嫉妬の炎と独占欲の塊は完全に消えた。

 そして、ゴドーの顔を覗き込む。


「ゴドーのえっち」

「なっ」


 口をぱくぱくとしているゴドーの膝に寝転ぶ。

 落とされないようにゴドーの胴に腕を回してムフムフ笑う。


「き、君が、私に、あ、あんな事をしなければ、こんな目に遭うこともなかったというのにっ」


 ゴドーはそう言って俺の笑う頬をつねってくる。

 真っ赤になってカワイー。

 俺の頬は緩みっぱなしで、引っ張っていても笑っているのが分かるのだろう。

 ゴドーは顔を真っ赤にして半泣きだった。

 もう、本当に可愛いったらありゃしない。


 そして、四本目。

 ゴドーは今まであくまで儀式としか思っていなかったのだろうが、俺がそういう目で見てると知っているからか、三本目までと違い、顔を真っ赤にし、羞恥で震えている。

 俺もまた三本目までと違い、ゴドーをどうやって慰めてあげようと思いながらその様子をつぶさに観察する。


「ぃや……だ、見ない……で、く、れ……」


 恥ずかしさのあまり、ゴドーはそう口にする。

 あらら、そんな事言ったら、余計いじめたくなるんだけどなぁ。

 俺が思ったように、エロ木も思ったのか、俺に背中を向けていたゴドーをくるんっとひっくり返し、俺にサービスしてくれる。

 

 ゴドーはもはやトマトみたいに真っ赤で、羞恥心で涙を零している。

その顔のエロいことエロいこと。


『マスター。知ってましたが、変態ですね』

「男はいつだってスケベだよ」


 シムの冷たい突っ込みに俺はそう返す。

 エロ木共の目的はゴドーのえんろい顔をみたいって事だし、俺のスキルで、俺の好みを反映してるのなら、こんな可愛いゴドー、見逃すはずが無い。


 そうして、大満足したであろう四本目のエロ木がゴドーに吸収されて、俺はゴドーを連れて寝室へと転移する。

 三本目までは悔しさと後悔と苦しみだったけど、今回は俺も大興奮していた。ゴドーを激しく抱いた。

 終わった後で、子供の事が気になった。きっとシムが何も言ってこなかったって事は大丈夫だったのだろう。


 朝起きて、ゴドーは昨日の事を思い出したのだろう。顔を真っ赤にして、枕で俺を叩いた。

 枕ってあたりがゴドーは優しい。


 翌々日の五本目も、ゴドーは同じ目に遭った。

 可愛いんだから仕方がないと思う。


 でも、俺だって嫌われたいわけではないので、翌朝起きて、顔を真っ赤にして蹲るゴドーに約束をする。


「次に植える五本の時には絶対、あんな事しないから。な、機嫌直してくれよ。可愛かったんだもん。仕方ないじゃん」

「全然仕方がないっていう言葉にならないと思うんだが……」

「だって、俺、ゴドーの事なら全部知りたいって思うし。全部独占したいって思うんだもん。仕方がないじゃん」

「……君は……」

「……こんな俺は嫌い?」


 呆れた表情のゴドーに俺は尋ねる。ゴドーは弱り切った顔をして首を横に振った。


「嫌いになれないから困る」

「そうだね、図に乗っちゃうかもね」


 そんな事を言いながら俺はゴドーを抱きしめる。


「私もそう思うのだがな。……エドに嫌われる方がずっと怖いから、無理だ……」


 俺を抱き返してゴドーはそんな事を口にした。

 俺はクツクツと笑い、ゴドーはため息を一つ零す。


「……次はあんな事しないでくれると、助かる」

「うん、しない。約束する」


 ゴドーの額にキスをして、ゴドーに誓う。


「一休みしたら、帰ろうか?」

「……もうそっちは大丈夫なのか?」

「うん。ある程度はめどがついたみたい」


 魅惑の芳香は太陽神の加護および太陽の加護で抑えられる。完全に抑えてしまうと倍以上の量が生産されるらしい。それでも、毎晩それを解放すれば、そう問題ないだろうとの事だ。

 部屋の壁を突き抜けてまで効果があるわけではない事は分かった。空気の出入りと同じように動くそれは窓とか扉とかに気をつければ部屋に閉じ込められるそうだ。

 三、四時間ごとに消えてまた新しい花が咲くとしても、寝てる間に終わる。


「まずは、神山に行って、結婚宣言しなきゃだな」

「……そうだな。……怒られるかな……」


 ぽつりと零した言葉が、なんだか親に叱られるのに怯える子供の様で、俺は内心笑う。


「そん時は一緒に怒られてやるよ」

「……それは、心強い」


 ゴドーの表情にも小さく笑みが浮かんでいた。

ゴドーを抱えて、俺の足の間に座らせると、ゴドーの指を飾っていた前に渡していた指輪を取る。 


「ゴドー、神山に行く前にコレ、もらって」


 代わりに左の薬指に今の俺に出来る限りの物をつぎ込んだ指輪をはめる。そこにある石はダイヤだ。

 

「これは?」

「婚約指輪、かな? 日本じゃ、結婚して欲しい女性に贈る指輪なんだ。結婚したら結婚指輪ってのもあって、そっちは夫婦でするんだ。そっちはゴドーの分は用意してある」

「……エドの分は?」

「いつかゴドーから貰いたいな」


 そんなおねだりをするとゴドーは小さく頷いた。


「分かった。必ず用意する」


 微笑みと共に、指輪の代わりにキスが贈られる。

 俺は目を閉じて、そのキスを幸福な気持ちと共に味わう。





イチャラブ期間終了(?)

そして、この土日に、続きを書かねば。



続き、意外に書きづらい所で、中々進まない……。

でも月曜日には普通にあげられるといいなぁ。




追加

あと、三本目以降のエドの考え方は、書いてる時に頭の中のエドが言ってきた台詞です。

このネタ書いてる初期の段階では全然そんな事思ってもみなかった。

きっと、ゴドーさんのあの一言がなかったら、こうはならなかったのだろうけど、

それであっさり納得するエドはエドでどうなのだろう。と思った。

ネタにしたけどさ。


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