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人が集まり騒がしく

「コンセプトに合ってるからこれでいいじゃねえかよ」


「だからこんなもの作れないだろう!」


「んなもん聞いてみなきゃわからんだろうが」


「…何をしてるの二人とも。部屋の外まで聞こえてきてたよ」



議論がヒートアップして睨み合っていた俺とフリードに呆れたような声が掛けられた。


店につながる扉を開けてこそいるが、ハイルがこちらに来ずに説教するときのようにそのまま腰に両手を添えて立っていた。


俺としては話を変えたかったので、さっきまでの会話がなかったことにして話しかけた。



「おお、思ったより早かったじゃないか。料理どうした?」


「レイスの切り替えの早さはいつも通りだね。あと人の質問をうやむやにしようとするのも」


「単にこいつが作った投擲武器が現時点では作れないと言ってるのにできると譲らないんだ」



人が空気を換えてやろうとしたのに、フリードがこちらを指差して嫌味のように言ってくる。


口の端が引き攣るが、大人な対応を見せてやろうじゃないか。



「そういう伝手がないだけだろ」



やっぱり無理でした。考えるより先に口が開くからしょうがないね。


そんなふうに言われたフリードも黙っているわけがなく、こちらを睨み付けながら叫んだ。



「なんだと!? 君だってハイル君以外の知り合いが少ないボッチ寸前野郎だろうが!」


「誰がボッチ寸前じゃゴルァ! 孤独に生きるとかもっとかっこよく言えよ!」


「はいはい二人ともやめてね。他にお客さんもいるし」



売り言葉に買い言葉で、椅子から立ち上がり互いの胸倉を掴まんばかりだったが、苦笑いで言われたハイルの言葉に二人して黙り込む。


流石にこれを見られるのは恥ずかしいと目線で一時休戦の意を伝え合い、フリードが素早く椅子を整えたのを確認してからハイルに声をかけた。



「で、そのお客さんって誰だ? 一応今日こいつの店は休みのはずだけど」


「いつも思うんだけど、レイスってフリードと仲悪いのか良いのかわからないね」


「そんなものどっちでもいいから早くその客とやらを…やっぱ帰らせろ」


「分かった。どうぞ、全員上がっていいよ」


「待ってくれハイル君。君すら僕の意見を聞かないというのかい!?」



どんな人が来たのかと思ったが、ハイルの後ろからウィーンの相変わらずの無表情と、さっきの少女の目を吊り上げた表情が見えた。


正直、今は会いたくない人ナンバーワンに当たる人物なので追い払うようにジェスチャーしたが、まるで聞いていないように二人に言った。


そして家主の言葉も無視してウィーンとハイルを押しのけ、少女が目の前に来て俺に指を突き立ててきた。



「貴方、さっきのは私への挑発とみていいのね?」


「あれ、挑発なんてしたっけ俺」


「とぼけないで。貴方は赤の他人に中指を立てられて、挙句に逃げられたとして怒らないわけ?」


「追い回してどうしてそんなことをしたかじっくりきっかり聞かせて貰って、二度としない様に言う(脅す)ね」


「だったら人にやるのをやめなさいよ…!」



しれっと言うと、握り拳を作って肩を震わせる。


殴られてはかなわないので、すぐに両手を前に出しながら一歩下がった。



「まあそんなことは水に流そうじゃないか。せっかくの祭りなのに怒ってないで楽しもうぜ?」


「よくもまあそんなことをぬけぬけと…」


「で、何しに来たんだよ。ここに面白い物なんてねえぞ」


「それは僕への挑発と見ていいのかなレイス君?」



口をへの字に曲げた少女に俺はへらへら笑いながら言う。外野の声は一切無視だ。



「私が苛立ちをぶつけるために来たのと、ついでにこれを渡しに来たのよ」



言われて思い出したように、ウィーンが持っていた袋を取って俺に投げつけたのでキャッチして問いかけるような視線を投げかけた。


少女はその視線で分かってくれたのか、腰に手を当てて言った。



「中は白銀狼の毛皮よ。なんでも白銀狼が貴方以外に使ってほしくなかったらしいから賞品として渡すそうよ。「代わりにそれ以外の賞品は無し。異論は今からじゃ遅いわ」



デメリットのように言っているが、加工できるできないを別としても超上級と思われるモンスターの毛皮なんぞいつどこで手に入れられるかわかったものじゃない。


それに俺は皮装備で行く気だし、どう考えても今の方がお得だ。異論なんて出すはずがない。


ただどう考えても苛立ちをぶつけるのがついでで、こっちの方が本題だと思うのは俺だけだろうか。



「それじゃあありがたく貰っておくとして…ウィーン、お前が持ってるそれは?」



特に反論することなく袋をインベントリに入れながら、ウィーンが持っているものを指差す。


さっき少女が袋を取るときはあえて無視をしていたが、ぼろい外套を来た少年の襟首を掴んでいたのだ。


俺に聞かれたウィーンはのっそりとこちらに顔を向け、少年を指差しながら言った。



「…これですか。私とクラリア様にスリをしようとしていたので捕まえました。抵抗したので気絶させています」


「またやったのかこいつは。よくもまあこんな奴らにしようと思ったよ」



この少年の逃げ足やスリのスキルの高さを知っているが、いくらなんでも兵士相手は馬鹿だと思うんだ。

剣Lv36 回避Lv38 隠密Lv33 料理Lv26 投擲Lv21 影魔法Lv25 魔法熟練Lv28 隠蔽Lv26 罠Lv11 盗賊の技術Lv35


遅くなってすみません。E6ラストダンスすらできなかったよ…

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