北紀行 北へ
すみません。
なんやかんやで連載風になってしまいました。
1月14日づけ「北紀行」の続編となります。
北へ飛び立ちます。
大勢の客がAデッキに吸い込まれていく。
修学旅行の団体か、学生が多い。季節がら、
もしかしたら受験生かもしれない。
アナウンスは、別なゲートからの入場をすすめている。
なぜ北を目指すのか。
つい2日前、あまりにしつこい妻に、
とうとう、国内巡礼ならいいぞ。
そういってしまった。
妻は一晩、パソコンを必死にたたき
巡礼のコースを決定させた。
もちろん予約も。
その形相から
今後のさらなるプレミアムを目指す
強い決意がうかがえた。
・・・・
かもめ みつめ
ないていますかーー。
若い歌手が演歌を歌っている。
やや機内は上下に揺れる
急な旅なので、小さい飛行機となった。
DO エアー。
そういえば、営業2課佐藤が、キャビンアテンドが
親切でとてもいい。
そう言っていた航空会社か。。。
佐藤が別なところに氣があるような感じを
話ではもったが・・・
たしかにこまやかにうごいている。
機内が小さいので、少ない人数できめこまかな
サービスなのか。。。
外は、海岸線。
本当にさびしげだ。
幅がせまい半島で驚いたが
下北半島の一部だ。
妻は寝ている
誘っておいてよく寝られる。
彼女にとっての空旅は、まさに
乗車回数のための飛行機。
間もなく北海道。
千歳からさらに飛行機に乗るらしい。
本当に北を目指すようだ。
北をめざす
その言葉のとおり
あわただしい乗り換えだった。
稚内に向かう。
1時間と少しで稚内。
外は、すさまじい雪雲がたれこめる。
日本海の方から波のように押し寄せている。
降りれるのか?
そして機体はすさまじい音を立てて着陸した。
北の最果てにやってきた。
上空で
ノシャップを旋回、すこし稚内の街が見えた。
雪で灰色の感じだった。
その時、最果てに行きたい。
そう思った。
ひとけのない、岬。
最北端にたたずむ。
どんな氣持ちだろうか。
ハリソン・フォードの逃亡者か。
はたまた、話題のオウムか広島脱走兵か。
「姉さん、あっしはながれもの。
わしについてきてもあてのない旅になります。」
ふうてんの寅さん。
寅さんも北海道が似合う。
パタパタ、インフォメーションが入れ替わる。
妻は、カウンターで何かやっている。
なぜ、外にでない。
まあ、外は雪化粧。
すすんでいくのは子どもくらいか。
ところが驚いた、
また飛行機に。
海を越え、離島に行くらしい。
先に島があるのか。
ロシアか。国際線か。
パスポートは手元にない。
樺太か。
昨年の何かのドラマを思い出す。
冬でもリゾート、
沖縄がなつかしい。
前作、多くの方に読んでいただき
誠におそれいります。
連載風、短編になることお許しいただき
さらにつづきます。