はてはて
何度も底を乗り越えてきた
高い峻厳を前に心が折れた
深い海底を前に心が溺れた
辛い辛いが積み重なった山脈だった
辛い辛いが溜まりに溜まった海溝だった
光が刺しては揺れて
まるで幻みたいで
確かにあると証明して欲しくて
精一杯精一杯
喘いで足掻いた
いっそ魚類になって
どこか遠くへ
いっそ甲殻類になって
どこか遠くへ
いっそ意識飛ばして
このまま地獄へ
このまま地獄へ
何度も底を乗り越えてきた
高空の酸素の薄さに心が喘いだ
マントルの熱さに心が灼けた
苦しい苦しいが裂け散った天空だった
苦しい苦しいが膨張し続けた地下だった
光が満遍なく飛び散って
まるで泡のようで
確かにあると証明して欲しくて
精一杯精一杯
喘いでもがいた
いっそ爬虫類になって
どこか遠くへ
いっそ両生類になって
どこか遠くへ
いっそ意識飛ばして
このまま地獄へ
このまま地獄へ
あっぷあっぷに息をして
どこにも手が見当たらなくて
価値がないどうでもよいこと
それは私の形をしているのかもしれない
あっぷあっぷに号泣して
ツンとした苦しみの匂い
果てしのない満ち引きが
いっそ哺乳類になって
どこか遠くへ
いっそ鳥類になって
どこか遠くへ
いっそ意識飛ばして
このまま地獄へ
爆ぜる大窯の底へ




