表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

はてはて

作者: 月蜜慈雨
掲載日:2026/05/21



 何度も底を乗り越えてきた

 高い峻厳を前に心が折れた

 深い海底を前に心が溺れた



 辛い辛いが積み重なった山脈だった

 辛い辛いが溜まりに溜まった海溝だった

 


 光が刺しては揺れて

 まるで幻みたいで

 確かにあると証明して欲しくて

 精一杯精一杯

 喘いで足掻いた



 いっそ魚類になって

 どこか遠くへ

 


 いっそ甲殻類になって

 どこか遠くへ



 いっそ意識飛ばして

 このまま地獄へ

 このまま地獄へ



 何度も底を乗り越えてきた

 高空の酸素の薄さに心が喘いだ

 マントルの熱さに心が灼けた



 苦しい苦しいが裂け散った天空だった

 苦しい苦しいが膨張し続けた地下だった



 光が満遍なく飛び散って

 まるで泡のようで

 確かにあると証明して欲しくて

 精一杯精一杯

 喘いでもがいた



 いっそ爬虫類になって

 どこか遠くへ



 いっそ両生類になって

 どこか遠くへ



 いっそ意識飛ばして

 このまま地獄へ

 このまま地獄へ



 あっぷあっぷに息をして

 どこにも手が見当たらなくて



 価値がないどうでもよいこと

 それは私の形をしているのかもしれない



 あっぷあっぷに号泣して

 ツンとした苦しみの匂い

 果てしのない満ち引きが



 いっそ哺乳類になって

 どこか遠くへ

 


 いっそ鳥類になって

 どこか遠くへ



 いっそ意識飛ばして

 このまま地獄へ

 爆ぜる大窯の底へ






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ