SAKURA:番外編 INネコcafe
香山の下の名前を決めてあげたいのに思い浮かびません。
よければ誰か命名してください。感想ページなどに気軽にしていただくと嬉しいです。
「夏だ!海だ!ネコcafeだ!」
太陽の暑さに負けないくらい大きな声で
ネコ好き隊長こと香山は叫んだ。
その後ろから息を切らせながら優が駆けて来た。
「ま、待って・・・おまっ・・・」
「夏と海は分かりますけれど、ネコcafeは関係ないのでは?」
息を切らしている優とは対照的に涼しい顔で桜は言った。
「いーの、いーの!楽しけれりゃいいじゃん!!」
香山は人好きのする笑みで嬉しそうに言った。
「さっさと行かねぇと、にゃんこが待ってんぞ」
そういうと香山は走り出した。
「オレらもにゃんこに会いに行くか」
「はいっ!」
桜は笑顔で頷くと優の手に自分の手を重ねた。
「わぁ~、ふわふわですよ優さん」
「ああ、可愛いな。名前なんて言うんだ?・・・・リュオ。リュオっていうのか、カッコイイな」
優たちの来たネコcafeにはリュオ、カロン、チップなど8匹のネコがいた。
香山は少し離れた場所でネコと戯れていた。
「・・・・オレは馬に蹴られたくないよ、チップぅ~」
『なーん』
「オレも彼女作ろうかな~、これでもモテるんだよ」
『にゃ』
「おいおい、本当だって。だからネコパンチすな」
『んにゃ~』
「お前肉球ピンクなのな」
『うにゃにゃ~』
「モテんのか、お前」
『んな~』
「やっぱお前、話分かんなぁ~。うちの餡の嫁に来るか?
餡も結構美人なんだぜ~」
『にゃ、にゃあ』
「・・・・本気の恋はしたくないのか」
がっくりとうな垂れた香山を慰めるように
尻尾で背中を叩くとチップは部屋を後にした。
その後店では、ネコと会話をした少年として香山は少し有名になった。
「いやー、楽しかった!!」
「はい、また来たいです」
「だな」
「あ!そうだ・・・」
「「?」」
香山は振り返り無邪気な笑顔で宣言した。
「これから海行くぞ!!」
『夏だ!海だ!ネコcafeだ!』という香山の朝の言葉は本気だった。
ネコCAFEはネコちゃんを追いかけることが禁止されているので
来てもらえないととても寂しい思いをします。
まあ、可愛かったんだけども。
うちでネコを飼っているんですけど、・・・やっぱうちの子が一番可愛い!!
そう、思っちゃうんです。