六刀剣舞
「アレが噂に聞く六刀剣舞のための儀礼薄刀か」
「おっと、また拾い物ですか探偵さん?」
黒羽ヤミが出て行った後、久留亜は自身の探偵事務所の下の階にあるカフェで、久留亜が店員に呟く。
「ああ。とある宗教家から出ていくことになった少女でね。ソイツの持っている得物が特徴的でね」
「へえ、どんなものなんですか?」
六刀剣舞。
クァーラフォルンの信者が集う教団『黒夜教』の用いる舞踊兼暗殺用の流派である。
6本3対の薄刃の刀を振るうというスタイルであり、空中に放った刀を臨機応変に取り換え隙のない斬撃を浴びせると言われている。
「それって本当に暗殺用なのですか?」
「って思うよね〜。でもね実際言われているっていうところがミソなのよ」
何故なら、六刀剣舞を見たものは、誰もいないからだ。
古来より、六刀剣舞は大衆を一度に暗殺するということに特化していた。
例を挙げれば、とある劇場で六刀剣舞が振る舞われたとしよう。
すると、少しの叫びが聞こえる。
叫びに気付き、中へ入ればその時点で全ては終わり。
劇場は赤い肉界のみの空間へと変わっていた。
「そんな中で誰も生き残ってはいない。そんな状況を何度も作っているのが『黒夜の神子』とされる奴らだ」
「え、じゃああの子は」
「まあ少なくとも、今回のような荒事にも対応できるでしょ………多分」
「今多分って」
「いやまあアレをやったならイケるだろうけど」
「ハアッ!!!」
無数に迫り来る蛸足を斬る。
とは言ったものの
「かったあ!?」
斬るとは言うが硬くて刃が通らないのだ。
柔らかいが故に、硬いのではない。
より濃く、より黒くなるという副次効果で硬くなっている。
ソレらが、しなやかな鞭のように襲いかかるので、いなすまでに落ち着いている。
良いことと言えば、ヤツが、この家の中を自身の領域として結界を張り、空間を拡張してくれたお陰で、六刀剣舞を振るいやすいだけだ。
「くっそーまだか?」
現状、持久戦となっている。
しかも、ヤツはまだまだ黒くなれるので、早く打開策が舞い降りてくれないと、勝てなくなる。
そんなことを考えると、独特な通知音が響く。
「来たっ!」
ソレは、とある絵の高評価通知。
そして、その作者への支援が行われたと言うことを示す通知だ。
「信仰来たー!」
なんか最後テンション上がってんなー
あと六刀剣舞は自分で書いてバカだったと思う
何やってんだ中二拗らせてた頃の俺




