タコルルーリー
「ここが俺の家で…ってえええぇぇぇぇっ!!?」
いろいろ済ませてから破付少年の家に来たのだが、
「家が…結構黒ずんで来ているな」
ところどころから、黒いシミが広がりつつある。
「コレがタコルルーリーってやつの仕業か」
「そんな、まだ数分しか経ってないから家は大丈夫だと思ったのに」
さっきまで?と思っていた瞬間、テルミから借りた社用携帯が鳴り出す。
「なんだ?」
『この携帯って周辺状況を察知できる御呪いが施されているんだけどさ、どうやらタコちゃん本格始動し始めているようだね』
このお札みたいなケースがそれか、とかは一旦おいといて
「本格始動ってなんだ?」
『自分のテリトリーを黒く染め上げんのさ』
タコルルーリーの大元となる神は『黒い海の邪神:ルルーリャルジィ』。
その能力は全てを黒く染め上げること。
より詳しく言えば、そこらのものをより濃く、より黒くする事で強固になるというものだ。
物理的にただ黒くなるというだけでなく、より物質として濃くなるために厄介だが、さらに精神的にも通用するのだとか。
そして
『クロクロクロ…全テ黒に染マレ』
「自身の本領を発揮する為の黒いフィールドが必要だということか」
「ちょっコレどうするんですか?!」
破付少年の家が、完全に黒く染まった。
「しかたない。さっさと調べてやるとするか」
そうして黒く染まったドアを開け………
『この者、黒羽ヤミは異なる神によって産まれし反逆者である』
うん?
『即刻処刑すべきである』
ここは、私が処罰されようとしていたところか。
『お待ち下さい!此れは曲がりなりにも我が娘。なれば我らがこの場にて処すことで主への忠誠を誓いましょう!』
クソッ!
あの時なら拘束が割と簡単に外せたんだが、今は外せない。
精神的に黒く濃くしていくって、より凶悪な悪夢を見せるってことか!
だがなぁ
「曲がりなりにも神の化身だぞコッチは!」
処刑用の剣がその身を貫く。
かに思えたが、その刃は偶々狙いがズレ、両脇をすり抜けて拘束具を破壊した。
『な、なななななnnnnnnnnnnnnn』
予定の展開が狂って、バグったか。
流石に、現実だったらこうも上手くはいかなかった。
だが、奴の支配した夢であろうと、ここは私の精神下である。
ゆえに起こる展開を書き換えられた。
「そして、そこ!」
バグった処刑人の剣をひったくり、投げる。
私が投げれば当たる。
強いていうなら、より黒くなっている場所、新しく黒くなっていっている場所を狙えば良い。
タコルルーリー
タコ焼き食べているときに、ソースのコスパを抑えたうえでよりおいしく食べられた方が健康面にも優秀なんじゃね?
って理由で生まれた神話食材
その結果より濃く黒くできるようにした
ただし元のルルーリャルジィの能力を参照した結果、自身を黒くして硬くなったり人の精神を黒くして負の気分に陥らせるようになった
黒い海の邪神:ルルーリャルジィ
精神汚染で人々を絶望の淵に陥らせる邪神
ただしその結果起きた海洋事故でできた残骸で今は生き埋めに会っている模様




