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女子プラモ部  作者: 志村けんじ


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8/9

ガンプラ


 そんな突然のサプライズはあったが、悠希の日常はいつも通りに戻っていた。


 叔父の製作した「クスィーガンダム」に触発されたわけではないが、悠希も「ガンダムシリーズのプラモデル」を作ることにした。


選んだプラモデルは、「ファースト・ガンダム」の流れを汲む、アムロ・レイの最後の機体「ν(ニュー)ガンダム」である。


この「ν(ニュー)ガンダム」の公開は、1988年だから、そこから35年以上前の作品ということになる。


 ということは、悠希が生まれる、ずっと前の作品だ。


 悠希は、プラモデルに対する「敬意」というわけではないが、自分が作るプラモデルの元である、「アニメ」や「映画」は、必ず一度は全部見てから作るという決まりごとがある。


 その方が、最後の仕上げのイメージもしやすいし、よりリアルに近づけた気がするからだ。


 ここで悠希が選んだのが、1/100スケールの、カトキハジメ・デザインのVer.Kaのマスターグレードだ。価格は、14000円ほどした。


 このキットは、各部品パーツのランナーも、24種類にもなっている。


 他には、水転写式デカールと、あとは台座だ。


 幸いなことに、現在のガンダムシリーズの、ほぼすべてのプラモデルは、接着剤が要らない「スナップフィット」なので、そこは一度組み立ててみてから、カスタムする為にバラすことも可能なので助かる。


 1/100スケールなので、全高も約19cmと、1/144スケールと比べて、約4cmも大きい。


 さらにVer.Kaのマスターグレードは、他のマスターグレードと比べても「大きくて、どっしりして、重量感があり、かなりマッシブ(massive)」なのである。


 このカトキハジメ・デザインのVer.Kaの外観とプロポーションの特徴は、旧マスターグレード版から完全新規にデザインが見直されて、小顔で脚長。全身もシャープ化されている。


 いわゆる「カトキ立ち」が異様に決まるプロポーションなのだ。


 装甲表現も、パネルラインとモールドが非常に多い。


 装甲の隙間から内部フレームが覗く、俗にいう「ガンダム・エボルブ」で、既存のモビルスーツを、「現代的にリファインした姿」にしている。


 そして、白も2色使いで、素組みでも情報量が多いのが特徴だ。


 この「ガンダム・エボルブ」を、もう少しだけ解説すると、パネルラインが多くて、装甲の分割が細かい。


 装甲が「板」ではなく、「複数のパネル」で構成されている。


 そして、メカの内部構造が透けて見えるようなデザインで、より「リアルロボット」感が強い。


 この「ν(ニュー)ガンダム・マスターグレード Ver.Ka の装甲分割はまさにこの系統なのだ。


 内部フレームの可動部とギミックも、全身にわたって内部フレームが再現されており、「組みながら構造を楽しむ」タイプとなっている。


 そして、胸部・腰・脚部など、装甲の隙間からフレームが見える設計で、可動部も、首・肩・腰・股関節ともに広い可動域だ。


 特に肩の引き出し機構は、首下の可動で大きく上を向ける構造になっている。


 更にファンネルラックを背負っても自立可能なバランス設計で、Ver.Ka独自ギミックの発動モードでは、装甲がスライド展開して、サイコフレームを想起させる、内部のメタリックグリーンのパーツが露出する。


 これによって、シルエットが変化して、「覚醒状態」のような雰囲気になるのだ。


 そしてこのとき、付属のファンネル用スタンドで、「ファンネル展開状態」を立体的に飾ることも出来る。


 パッケージの箱を開けてみて、初めからわかってはいたことだが、あらためて部品点数の多さに驚く。


 プラモデル専用のニッパーで、一つ一つ、必要な部品を切り出して、そこからデザインナイフを使って、再度キレイに処理をする。


 それをパーツ同士組み合わせたあとに、曲面にフィットするスポンジヤスリを使って更に接合面面を整えるのだ。


 この Ver.Ka の細部ディテールのポイントは、頭部のアンテナが非常にシャープだということ。

 バルカンの排莢口も別パーツで再現されていて、スリットも開口済みで、素組みでも「抜け感」がある。


 バーニアとスラスターの内部コーンも別のパーツになっている。

 そして、前提として、メタリック塗装映えする構造になっている。

 

 ハンドパーツは、五指独立可動タイプなのだが、その分、指が外れやすいというレビューもあり、「上級者向けの繊細さ」が必要だ。


 この Ver.Ka(Version Katoki)とは、「カトキハジメが完全監修した理想形」で、メカデザイナー カトキハジメが、デザイン・プロポーション・ディテール・マーキング・ギミック・パッケージアートまで すべてを監修した「特別版ガンプラ」だという、「カトキが本気で作ったらこうなる」という「作家性の塊」だ。


 そしてVer.Kaのパッケージの箱絵は、カトキ本人の描き下ろしたもので、白背景に「ν(ニュー)ガンダム機体が大きく描かれていて、その余白の使い方が、実に美しく、箱のパッケージデザインを見ただけで「特別感」があるのだ。


 だから、これに挑んでいく、「モデラー」としての腕が試されるのだ。それが嬉しくもある。


 ここからは、それを深く味わいながら組み立てていくのだ。


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