表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女子プラモ部  作者: 志村けんじ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/8

あらためてヨロシク


「ねぇ、聞いたぁー。遥香の結婚」

 お昼休み時間に、松下さんが、なんの前振りもなく言ってきた。


 話は先日の、叔父の鉄二と、松下さんの義理の妹でもある、遥香さんとの結婚の話である。


「はい。直接、目の前で聞きました」

 あれは、いま思い出しても、衝撃の話だった。


 これまで、まったく女性の影が見えなかった叔父からの「結婚宣言」だ。


「やっぱり」

 松下さんは、前からこの話を知っていたのだろうか。


「やっぱり? やっぱり、とは?」

 そう思うのが、普通だ。


「遥香が、悠希ちゃんに、サプライズがあるって、言ってたのよ」

 叔父は、遥香さんと自分に、共通の知り合いがいたことを、いつ知ったのだろうか。その辺も、聞いておけばよかった。


「あぁ……。サプライズ以上でしたけど。この話、松下さんは知ってたんですか?」

 本当は、松下さんは、先に知っていたのか?


「いや。全然。あたしも初耳だった」

 この言い方だと、松下さんも、本当に知らなかったようだ。


 それも意外だ


「ホントですか!? ここまで、よく誰にも知られずに、二年間もいたものですよね」

 普通。こういうことは、どこかから、情報が流れてくるものだ。


「ホントよねー。でも、これからは親戚になるわけだし。松下さん、なんて堅苦しい言い方じゃなくて、希実(のぞみ)姉さん、でもいいのよ」

 松下さんと、いきなり「親戚」になるのも不思議な話だ。


 それがさらに、「希実(のぞみ)姉さん」と呼んでもいいだなんてことは。


「いや、そんな」

 それは会社の先輩に対して、いくらなんでも失礼すぎる。


「って、ちょっと待って!? 悠希ちゃんの叔父さんと、あたしの義理の妹が結婚するっていうことは……。あたし、悠希ちゃんの叔母さんにらなるんじゃない!?」

 確かに、形式的には、そうなる。


「確かに、そーなりますか」


「えーーっ!? ショックぅーー。こんな大きな姪が、いきなりできるなんてぇーー」

 松下さんは、凄く残念そうな声を上げる。


「そんな、気にしないでください。叔父がたまたま、若かっただけで」

 必死に、フォローを入れる。


「もちろん。そんなの気にしてないわ。いまのはジョーダン」

 松下さんの冗談は、噓なのかホントなのか、本当にわからない。


「もぉー。からかわないでくださいよぉー」


「遥香も、若く見えるけど、あれでもう二十九歳だしね」

 そう。遥香さんて、まだ二十五歳前に見えるし、そのぐらいの歳だと思っていた。


「でも、三ヵ月後の遥香さんの誕生日を待って、入籍するんですよねー?」

 そうふたりで決めているそうだ。


「そうみたいね。そして、結婚式は八ヵ月後。東京で」

 結婚式場が決まり次第なそうだが、そういうことらしい。


「そして、東京での新生活というわけですね」

 叔父と遥香さんの、「仕事での活動」を考えれば、いまはそれが一番良いのかもしれない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ