突然の訪問者
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その木村絢子さんの家に、一つの嵐がやって来る。
ずっと連絡がつかないままになっていた、兄の娘の真唯が、突然帰国して家にやってきたのだ。
しかも、タイミングが良いのか悪いのか、「お茶会」のその日にだ。
これが物語であれば、あまりにも出来過ぎている。
呼び鈴がなったので、絢子さんが玄関の扉を開けると、そこにバックパックを背負って、大きなスーツケースを横に置いた、高校生ぐらいの少女が立っている。
「あの……どちら様?」
「Hi! It’s been forever,Aunt Junko!」《凄い久しぶりね、絢子おばさん》
それが絢子さんが6年ぶりに会った、17歳になった姪の真唯さんだった。
「Really!? Mai, is that you?」《本当に!? あなたマイなの?》
英語ができた絢子さんは、思わず英語で返してしまう。
「どうも。お久しぶりです。絢子叔母さんの可愛い姪の真唯です」
そう言って真唯は、左手で作ったピースサインを真横にして、左目の横に当てて、サイドピースポーズをする。
「なに? 絢子さん。大事なお客さんが来たなら、あたしたち帰ろうか?」
そう松下さんが、玄関の方に向かって声を掛ける。
「いいのよ。大丈夫」
絢子さんはそう返す。
「理由はともあれ、まず上がりなさい。元々はあなたの家でもあるんだから」
そう言って、絢子さんは、真唯さんを家に上げた。
「うわっ。懐かしーー。久しぶりーー」
と、真唯さんは、家の中をキョロキョロと見渡す。
そうして、絢子さんは、居間に集まっていた、松下さん、悠希、環季の3人に、真唯を紹介した。
「この子が、あたしの兄の真一の娘の真唯よ。真唯、みんなに挨拶なさい」
「Hi! Nice to meet you! I’m Mai. It’s really nice to meet you.」《初めまして。真唯です。よろしくお願いします》
そう真唯は、英語で言った。
「真唯。日本語が話せるんだから、ちゃんと日本語で挨拶なさい」
と、絢子さんが注意する。
「スミマセン。絢子叔母さんの姪の真唯です。これからしばらくお世話になるつもりです。よろしくお願いします」
そう言って真唯は、左手でサイドピースポーズをする。
この真唯の登場が、今後の『女子プラモ部』の活動にも、少なからずの影響を与えていく。




