二十歳の自分に謝りたい
──工場勤めを始めて五年目、それまで羽振りの良かった社長が突然、無心してきた。「貸した」三百万は(執筆時点で)まだ返っていない。
塾講師に見切りをつけた私は、派遣従業員として工場で働く道を選ぶ。満を持して応募した長編ミステリーは一次選考も通らず、短期で工場を去る目論見は見事に外れた。
四十を越えて独身。月収二十万、ボーナスなし。もちろん、社会的地位も恋人もなし。
正社員を選択する決心をつけられぬまま、迷走する夢追い人の派遣生活は惰性で続いていく。
いち工場作業員から見た労働の街をありのまま描く、赤裸々なノンフィクション。
塾講師に見切りをつけた私は、派遣従業員として工場で働く道を選ぶ。満を持して応募した長編ミステリーは一次選考も通らず、短期で工場を去る目論見は見事に外れた。
四十を越えて独身。月収二十万、ボーナスなし。もちろん、社会的地位も恋人もなし。
正社員を選択する決心をつけられぬまま、迷走する夢追い人の派遣生活は惰性で続いていく。
いち工場作業員から見た労働の街をありのまま描く、赤裸々なノンフィクション。