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10  国の存亡を賭けルシファード第1王子を皇太子に出来るのか?

第2王妃アレキサンドリアの策略を阻止して、ルシファード第1王子を守るべく立ち上がったトモルシード!!


王族間の争いは?

果たしてトモルシードは、

どう対処して見せるのか?

ソフィーシア様から

ダンジョンへの挑戦の許可が出てからこの1月で、2重スパイをさせている者。


ジンの報告書によって敵側の人物達が、おおよその数が把握されてきた。


第2王妃アレキサンドリアの

計略は、ルシファード兄上を退かせ、我が子第2王子ギルザルシーを皇太子にして、

スペイ王国を乗っ取るつもりらしい。


俺は、この1ヶ月でかなり成長していた。

体格や身長等では無く

魔法の応用

格闘技全般

剣術のレベルアップ

付与魔法

鍛冶師のレベルアップ

等が大まかに成長している。


魔法は元々全属性だったが、

レベルが1 から3だった。

俺はセバースに質問した。


「城内の教会で魔力鑑定を、

最初にルシーシアに付き添って貰い、自分の属性は理解したが………


あの教会には、一度しか行けないのか?

それと血縁者の同伴は絶対的な事柄なのか?」と


セバースの答えは


「最初の魔属性の鑑定は、

血縁者の同伴が不可欠ですが、

10の1年の半年後には、

お独りで教会に行き鑑定する事は、出来ますが。


普通はそんなに早くレベルが上がる事も無いので、10の中の2 〜 3年に一度位でしようか。」


セバースが居てくれたお陰で

その事実を知って


直ぐに俺は、城内の教会へと

行き鑑定部屋へと入室し

部屋の中央に在る

鑑定台に両手を置けば

12の柱が虹色に光り


それぞれの柱から木の枝みたいに幾つも枝分かれし

まるで柱が、生きた大樹の様に変化し


各々の柱のレベルの数値が

100レベル以上へと跳ね上がっていた。


俺は、確かに自分でも

毎日身体を鍛え

魔法学も学んだ

のだから…

多少はレベルアップして 

当たり前だと感じていたが……


これ程とは思いもしなかった。

それに柱が大樹の様になった

先には?


取得している魔法と

取得可能な魔法が書かれていた。


俺は一応覚えたが

両手を台から降ろしても

直には消えなかったと

最初の鑑定を思い出し


素速くスマホのカメラ機能で

連写した。


結界として、

身体強化は金剛と剛脚へ

身体加速は神速へ

思考加速は思考超加速へ

先見の明は未来視へ

分身体は並行存在へ

と変化した。

まぁどちらも使用可能らしいが…


付与魔法も鍛冶職のレベルアップで武具を製作する過程で

数種類の魔法を付与出来る。


10の1年未満で

これだけ変化した者は

スペイ王国には絶対に

いる訳が無い。


俺はこの世界へと転生してくれた自称神様の言葉を思い出した。


「貴方の努力次第で、最強に成れますょ」


この先が益々、楽しみだった。


インゴットを鍛冶職で創り出し魔法を付与した剣を何種類も製作した。

大剣や双剣

細剣や曲刀

槍や大鎚

日本刀


レベルアップした俺は

実にアッサリと地下3階層のフロアボスを倒し

魔石とインゴットと金塊を

収納し地下4回層へ踏み込めば……


今迄と空気感の変化に気づいた。

並の剣士や冒険者では

圧迫感で逃げ出すだろう。


が………

全属性レベル100オーバーに成長した今の俺には不安など無い。


少しでも強い強者と勝負し品質良い魔石とインゴットで

新たな剣を創り出したいのだ。


この間に、第2王妃アレキサンドリアの対抗策を

何もし無かった訳では無い。


どうやら第2王妃アレキサンドリアは、近々皇太子の閣議決定の可否を問う会議を

提案し、合議制の議会委員を

色んな手段で味方に付けている。


俺は、セバースの仲の良い議会の書記官に、合議制の制服をプレゼントさせ

上着の第2ボタンに盗撮カメラ式盗聴器内蔵を、魔石で錬成し付与した魔法で

遠隔で映し出す装置も既に

完成させ会議の日時を待っている。


ソフィーシア様からも

情報があり

開催日時を教えて頂いた?


俺自身も、セバースとジンに探らせていたが、

情報統制がきつく割り出せなかったのだが?

ソフィーシア様の情報収集力は、俺の想像の遙か上だった。


合議制会議は、10の1年の年末に第1会議室にて、

午後3時開催と聞き

後2週間後であった。


俺は同じ日の第1会議室の隣の部屋を俺の名前で予定を入れた。

無事に予約出来たので

後は、第1王子であるルシファード兄上と

打ち合わせるだけだ。


第2王妃アレキサンドリアは

第1王子ルシファード兄上が

寝たきりの面会謝絶を利用し


皇太子の資格無しと見做して

我が子のギルザルシーを

皇太子に推挙する筈だろう。


勿論その場にはスペイ王国

第80代ルシファー王も主席

して居る。


ルシファー王の眼前で

第2王妃アレキサンドリアの計画をぶっ潰す!


これが俺のシナリオだ!


残り少ない時間は、ルシファード兄上とプランの打合せ

と第3王妃ソフィーシア様と第2王妃アレキサンドリアの計画破綻後の反乱に備え


護衛騎士達を配置の協力体制を整えてもらえば

流れが変わり、相手のカード

を潰せる。


その最中であっても

毎晩のダンジョン攻略と

毎朝のトレーニングは欠かせない。


当日の昼食会で


「トモルシードさん。

本当に実行するのですか?

ルシファー王は第2王妃側と私くしは、感じて居ます。」


心配そうに俺を見る眼差しは

ルシーシアも同じだが、

母上を殺された事実は、トモルシードに取っても

許せない出来事だ。


「ルシファー王が第2王妃側だとしても、それには何らかの仕掛けがある筈ですょ。」


証拠はは無いが…

第3王妃のソフィーシア様より第2王妃アレキサンドリアを溺愛するのは、確実に怪しい。


「実際は出たとこ勝負でしょうが……

そこは自分が見破って見せますので、配下を1人

第1会議室の隣の部屋に寄越して下さい。


自分が見破れ無かった場合は、

この計画から抜けて下さい。」


俺は最悪の場合を想定し、

ソフィーシア様の関与は

無かったとする為に提案した。


「ここまで来たのですから

一蓮托生ですょ。

トモルシードさんだけに

責は負わせません!!」


この信頼には、必ず答えなければ!


「有り難く想います。

が…見聞きした配下の者の

報告で御判断して頂きたい。


失敗すれば、第3王子ジルルシーク兄上やルシーシア

も安全とは言えなく成りま

す。」


半ば強引にソフィーシア様を

納得させて昼食会は終わった


その足でルシファード兄上の部屋へセバースと共に向かい


ルシファード兄上と話の流れを確認し会議開始時間になった。


俺は、ルシファード兄上の魔力自動車椅子を押しながら

第1会議室の隣の部屋へ急いだ。


部屋の中には、昨日セットした魔力式モニターが

会議の様子を映し出し

音声もちゃんと聴こえている。


案の定、書記官は

会議室の特等席にて

仕事をして居る。


ルシファー王と第2王妃アレキサンドリアが並び

その下の席に第2王子ギルザルシーが居て

皇太子の任命について

議題が挙がっている。


在る大臣が


「第1王子ルシファード様が、いらっしゃるのに

不敬では?」


と怒声を上げたが


「面会謝絶で、第1王妃と同じ病で有り

余命幾ばく可もない状態と聞き及んでいます。」


第2王妃アレキサンドリアは

勇気ある大臣を、そう言い切って黙らせると


「第1王子が身罷られてからでは、遅いのですよ!

スペイ王国の命運が掛かって居るのです!」


静まる会議室に、先程の大臣が申し出た。


「第2王妃アレキサンドリア様の意見も解りますが…

ソレならば第3王子ジルルシーク様も継承権は、お持ちです。」


これに反論したのはギルザルシー第2王子だった。


「馬鹿な事を申すな!!

まだフラン学園都市から卒業もしていない者と、僕を比べるつもりかぁ!!」


静まる会議室に


「第1王子が天に召されたならば、当然 継承権はこのギルザルシーに成るのですから

そうですよね~王様?」


第2王妃アレキサンドリアは

ルシファー王へと擦り寄れば


「確かにソナタの言う通りであるな。

忠臣の意見も大事ではあるが………ここは賛否を投票で

問う事とする。」


スペイ王国のルシファー王の意見は絶対的だ。


第2王妃アレキサンドリアの意見に反論出来ても

ルシファー王へは誰も

反論出来ずに

投票が開始された。


大臣10名が投票用紙を

ルシファー王の目の前の箱

に入れて行き


その場で開票された。


結果は


ギルザルシー   5票

ジルルシーク   3票

無記名      2票


「さぁルシファード兄上

いざ決戦の地へ、

参りましょう!」


第1会議室の扉を開け放ち


「その会議の決定に

異議あり!!!」


とルシファード兄上の魔力自動車椅子を押しながら

俺は大声で反論した。


ざわめく大臣や配下の者達


1番驚きを隠せないのは

第2王妃アレキサンドリアだ


「何故?どうして?」


勇気有る大臣だった者は


「ご無事で、本当に良かった。……

第1王子ルシファード様が来られたのですから、

先程の投票は無効に

成ります。」


これに反発するのは、第2王妃アレキサンドリアで有り第2王子ギルザルシーだった。


「そんな車椅子に乗らなければならない状態では、皇太子として失格なのでは?」


追従して


「そんな体で、何が出来る?僕の方が皇太子に

相応しい!

恥ずかしく無いのか?」


この言葉に呼応して


「そうです。車椅子で何が出来るというのですか?

先程の投票はやはり有効でしょう。」


騒ぐ大臣達に構うこと無く


「王様…いえ父上!

第1王妃は殺害されたのですよ!

そこに居る第2王妃アレキサンドリアに………」


周りの大臣達が、息を呑んだのが解った。


始めてルシファー王が第2王妃アレキサンドリアを

睨んだ。 


「其れは、誠か?

ルシファードよ!!」


その王からの問に俺が答える


「遺伝性疾患なんて

大嘘です。

母上の実家 親族に直接このトモルシードが

聞いてきましたし…


第1王子ルシファード兄上は呪術の魔法陣にて、衰弱死

一歩手前までの衰弱状態でした!」


俺の言葉に慌てて反論した者は?


第2王妃アレキサンドリアであった。


「何の証拠があって、侮辱するのですか!

そんな真似する訳が無い!」


今更弁解しても、遅すぎる。


「第1王妃が亡くなって、

誰が1番得をしましたか?

また第1王子が亡くなれば

誰が得をしますか?」


俺の問に、大臣の1人が


「トモルシード王子の理屈で考えれば、第2王妃と第2王子が最も得をするでしょう!」


皆の視線が、疑惑に満ち

アレキサンドリア王妃と

ギルザルシー王子に向けられ

ギルザルシーがキレながら


「オマエさえ死んでいれば

スペイ王国は、僕の物になったのにー」


自分の白い手袋をルシファード兄上に投げ付けたが

車椅子の前に俺が立ち

俺の胸に手袋が当たる。


「母上のカタキは、ルシファード兄上に変わり自分が

この決闘を受けましょう!」


その一連の流れに

誰もが口を挟めなかった。


「僕の弟の分際で……

フラン学園都市にさえ入学もしていない貴様に!

僕と決闘するとは、

愚か者過ぎて言葉も無いぞ!」


確かに来年度から

俺は、フラン学園都市に入学するが………

ギルザルシーは知らない。


スペイ王国の最優の騎士と

試合をし、一太刀さえ浴びなかった事実を


会議室の全員が、

場所を開け

決闘が出来るだけのスペースが出来た。


「そこの護衛兵、済まないが騎士剣を貸してくれ!」


俺がルシファー王の近衛兵に

問えば


「何故?

自分の剣を使わない!」


ギルザルシーが俺に疑問を投げ付けた。


「自分の剣で決闘したならば、ギルザルシー兄上 

イヤ犯罪者ギルザルシーは

3秒と保たずに終るから…

其れでは、ルシファード兄上の無念が速効で、終る事態に成りかねない…………」


俺の言葉をギルザルシーが

信じるはずも無く


「勝負に敗れた時の言い訳か?   良いだろう。

そこの近衛兵よ!トモルシードに剣を貸してやれ!!」


指を刺された近衛兵が、

俺に剣を貸し出した。


「兄を愚弄した愚かな脆弱な弟など、この僕が

成敗してやる!」


斬り掛かって来た

俺は、未来視では無く

先見の明と身体強化で

振り下ろされたギルザルシーの剣筋を見極め

紙一重に見える様に躱した。


「馬鹿な!

 トモルシード如きに…

 偶然に決まっている。」


今度は、連撃で攻撃して来たが?


全ての剣筋を読み

近衛兵の剣を使う事なく

紙一重で全てを躱せば


「一体何なんだ!?

この僕の剣撃を…

読みきってでもいるのか?」


俺は、独りでダンジョンの攻略に行ける程で有るのだから

当然の結果ではあるが…


「そろそろ、終わらせましょうか?ギルザルシー!」


無詠唱がバレない様に…

ファイアーボールの呪文を唱え

身体強化で瞬時にギルザルシーの間合いに入り

剣を持つ右手の上腕部を斬り裂き


切断された上腕部にファイアーボールで止血すれば


「ギィヤー!!」


悲鳴を上げるギルザルシーに


切断された右手に持つ剣を

剥ぎ取り

その剣をギルザルシーの前に投げ出しながら


ギルザルシーの切断された右手を掌で燃やし尽くした。


「これで、その右手は

 回復不可能だ!」


ギルザルシーは、自分の右腕を抱えながら、悲鳴を上げ続けている。


第2王妃アレキサンドリアも

息子の情況に悲鳴を上げながら


「ルシファー王、第2王子ギルザルシーを兄とも思わぬ所業を、どうか罰して下さい!」


その言葉にルシファー王は


「トモルシードよ。兄を断罪するとは、何事ぞ!」


と俺を責め立てた。


この行動は確かに可怪しい。

俺は第1王妃つまり母上の仇を取っただけだ?


ルシファー王の様子が、可怪しい。

俺はルシファー王を観察する


翌々見れば、ルシファー王の右手の中指の指輪から

異様な魔力を感じる。


「母上の仇をルシファード兄上に替わり、取っただけです。


其れよりもルシファー王に問います。

その右手中指の指輪は、誰から貰いましたか?

返答次第でスペイ王国が

破滅します!!」


俺が、ルシファー王を睨みながら、問えば


「何を言うのです!!!

 トモルシード!貴方が

 ギルザルシーの右腕を斬り      落とした事が

問題なんです!」


第2王妃アレキサンドリアが俺の質問に割って入った。


だがルシファー王はそれよりも、スペイ王国の滅亡と発言した。俺の問に答えた。


「この右手の指輪は、アレキサンドリアからの贈り物だが?

それに何が関係して、スペイ王国が滅亡の危機に陥るのか?

返答次第でトモルシードには、死罪を言い渡す!!」


ギルザルシーや自分の命よりもルシファー王は、国の存亡を取った。


「その指輪は、おそらく魅了の魔導具です。

その為に、第2王妃アレキサンドリアの言葉に、操られておいでです。

今直ぐに、その指輪を外して下さい!」


驚きを隠せない ルシファー王は、その指輪を外そうとしたが……


「外してはいけません!」


と叫ぶアレキサンドリアの声で、ルシファー王の手が止まる。


やはり魅了の魔導具である。

大臣達もその眼で

ハッキリと確認し


「早くその指輪を外してくだされ、ルシファー王!」


と叫ぶ!


王の近衛兵達も、第2王妃アレキサンドリアを取り囲んだ。


しかし、ルシファー王は

右手の指輪を外せないでいた。

見兼ねた俺は、


「失礼しますょ父上!」


一瞬でルシファー王の側へ行き右手の中指から指輪を抜いた。 唖然とするルシファー王

に、苦言を述べる。


「父上の隙を狙った。

 第2王妃アレキサンドリ         アの策略で、第1王妃とルシファード兄上が狙われたのです。」


そう此れは、アレキサンドリアの暴走が招いた結果だ。


「済まなかった。第1王子ルシファードょ。

王たる者が、利用されるなど合っては成らぬ!………」


「私は、ルシファードは父上の責任は無いと考慮して居ます。」


ルシファード兄上の言葉を聞き、ルシファー王は


「反逆者としてこの者達を今直ぐ処刑せよ!!」


と言い放ったが


「父上!

殺してはいけません。

この事件の影響で、戦争に発展しかねません!」


俺の発言にルシファー王は、眉根を上げて訝しむ。


俺は、代案を用意していた。


「第2王妃アレキサンドリアに加担した者達を全員牢獄の馬車に乗せ、

ポルトガ国へと追放者として送り返すのです。


勿論スペイ王国は、

戦争は望まないが

犯罪者の処分はポルトガ国王へ委ねる。


と書簡をスペイ王国ルシファー王の名で贈れば、こちらに否はありません!」


そうルシファー王へ上訴したのと同時に


「第4王子トモルシードさんの言う通りです。

不敬な輩は総て 

ポルトガ国へと追放してしまえば、

スペイ王国は安泰に成り


第1王妃の元配下達を

優遇すれば、亡き第1王妃もきっとお喜びに成られるでしょう。」


ソフィーシア様が援護してくれたお陰で、何とか戦争は

避けられそうだ。


ルシファー王も第3王妃ソフィーシア様の提案を

渋々ではあったが受け入れた。


その日の内に、加担していた大臣達や貴族達が取り押さえられ………


翌日には、罪人を護送する馬車に乗せられ

スペイ王国から追放された。


膿を出し切った城内で

ルシファー王に呼び出され


「第4王子トモルシードょ

此度は、其の方のお陰で

スペイ王国の危機が、救われたと兄のルシファードも感謝しておったし、


第3王妃のソフィーシア迄が褒美をと伝えに来た。」


と俺に聞かせながら…


「望む褒美があれば、国王の名に賭けて与えてやるぞ!」


俺には、トモルシード少年の夢を叶えたいと云う願望がある。


しかし、果たしてルシファー王は聞き入れてくれるかは謎であるが………こんなチャンスは2度と無いだろう。

俺は、決意し要望を…口にした


「自分がルシーシアを庇い

意識不明だった事は、ご存知ですか?」


直接話を切り出せなかった。


「イヤ 第3王妃ソフィーシアから昨日聞いて、理解はしているが?

その事柄に関係するのか?」


とルシファー王に問われて


「まぁ関係はあります。

自分は、王族の争いも身を持って経験しました。


だからこそ…冒険者になりたく想います。


勿論スペイ王国の危機には

駆け付けて、第1王子ルシファード兄上を助けたく想います。」


暫し、考慮して居る

ルシファー王は天を仰ぎながら


「王になる気は無いのだな!」


「私よりも、優れた兄上達が居ますので……」


と正直な気持ちを語った。


「判った!

其れでもトモルシードはこのスペイ王国の王子である事に変わりはない。


冒険者になる事、ルシファー王の名に賭けて許そう!」


これで、俺は正式に冒険者へ成るというトモルシード少年の意思を叶えられる。


事に成ったのである。

勿論ルシファード兄上の呪術を解く方法も調べながらだが


フラン学園都市へ入学する迄は、ダンジョン攻略へ邁進するつもりだ。


自分の未来が楽しみである。





やっとスペイ王国のイザコザから脱したトモルシード。


ダンジョン攻略へ邁進するつもりらしいが………

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