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第6話 前編 遊びだよね

また投稿を再開していきます。投稿頻度はそんなに多くはできませんが、ちゃんと更新していきます。


間が空いてしまい申し訳ありません。

 土曜日の九時。


 今日は凛と遊びに行く約束なので、持ってる中で一番マシな服を選んで、アニメを見て待つ。凛が家に来るのは一時間後なので、今期のアニメを少し消化しておきたかったのだ。


 凛が帰ってしまった後、特に連絡が来ることが無かったので、何をするのかはよく分かっていない。何をするのかと考えながらアニメを見ていると、インターホンが鳴った。



 モニターを覗いてみると、そこには凛が立っていて、「春樹ー、開けてー」と手を振っていた。


 時計を見るとまだ九時半になる少し手前だった。丁度一話見終わったところなのだが、こんなに早く来るとは思っていなかったので、完全に気が緩んでいた。


 モニターに向かって「待ってて」と言って、急いで自分の部屋に荷物を取りに戻り、そのまま玄関の扉を開ける。



「はぁ…はぁ、ごめん、待たせちゃって」


「いや、私が早く来すぎちゃっただけだから。…その、楽しみで」



 凛はそう言うと、少し顔を赤らめて手をモジモジとさせながら俯いた。



「そっか。それじゃあ行く? どこ行くか分からないけど」


「……あっ、えっとね、行く場所はある程度決めてあるの」


「ん、必要なものとかある?」


「お金少しあれば大丈夫だと思う」


「分かった。じゃあ行こっか」



 後は凛に着いて行けば大丈夫だと思うので、僕は凛と並んで歩き出す。


 まず初めに向かったのはバス停で、乗るのは駅の方面に向かうものだった。



「駅行くの?」


「いや、もう少し手前」



 駅までは行かないらしく、少し手前と言うと街中のビルが建ち並ぶ辺りだろうか。


 幸いバスは直ぐに来たため、そのバスに乗って二人で並んで座る。


 二人用の座席なのだが、乗ると少し窮屈で、肩が当たってしまう。



「凛、狭くない?」


「いや…大丈夫、だよ」


「そう? 何か顔赤いけど……」


「っ! 大丈夫っ、大丈夫だから!」



 凛はそう言うとそっぽを向いてしまった。


 まぁ、僕が奥に座っているため、外側の凛は狭くはなかったのだろうと思い、別の話題に変える。



「ところで、今日はどこ行くの?」


「秘密っ。分かってたら面白くないでしょ?」


「まぁ、そういうものなのかなぁ……」



 僕は別にサプライズを知っていても楽しめるタイプなので、先に知っていた方がどんな所か、どんな物があるのか等を想像出来て、それはそれで楽しいのだ。


 まぁ、あまり僕と同じ意見の人はいないので、分からない方が面白いと言うのが一般的なのだと思う。



 その後十分ほどバスに揺られ、目的地付近のバス停で降りた。



「ここは…」


「最近出来た大型のショッピングモールで、中に映画館とかもあるの」


「へぇ、全然知らなかった」



 そう言って僕たちが見つめる建物は、周りの建物と比べて別格に大きく、塗装なども新しいため、一目見て最近出来たんだなと分かるようなものだった。


 相当な大きさがあるので、映画館があるというのも納得だった。



「じゃあ行こっ」


「う、うん」



 凛に手を掴まれ、そのまま凛に連れられてどこかへ向かう。


 勿論一度も来たことが無いため、内部がどのような構造になっているのかは知らないので、本当にどこに向かっているのかは分からなかった。



 暫く歩き、ようやく目的地に着いたらしい。凛はそれまでノンストップで歩き続けていたので、止まったということはそういう事だろう。



「ここは、映画館?」


「そう。最近、春樹が見てる漫画が映画化したの。だから、一緒に見たいなと思って」


「そうなんだ。映画化って言うとアレかな? 見たいと思ってたんだけど、一人で行くのがちょっと恥ずかしかったから、嬉しいな」



 心の中で最近見た映画のPVを思い浮かべながら、凛に返事をする。


 すると凛は少し恥ずかしそうに、



「そ、そう。嬉しいなら良かった。……じゃあ、席予約してあるから、早く行こっ」


「え、ちょっと待っ……」



 凛に手を引かれてドリンクなどを買い、僕たちは映画を見に中へ入った。

読んでくださりありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[一言] いつも面白い話をありがとうございます、更新頑張ってください!
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