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4.♡月♡日

⇢今日はアナベルへ会いにフルート侯爵邸へ訪れた。


もちろん俺一人でだ。


俺は一人でフルート侯爵邸へ行くためにアナキスを一日アカデミーへ足止めした。

アナキスへ俺も一緒にフルート侯爵邸へ行きたいと言えば間違いなく断られるからだ。


更に俺は…フルート侯爵夫婦も侯爵邸を留守にする様に仕向けた。

父上にお願いして俺がアナベルに会いに行く日を指定して侯爵夫婦を我が家に招いてもらった。

父上達にお願いしたこともあり侯爵夫婦も夜までは帰宅できないだろう。


一先ず俺の邪魔をする者は一気に片付けることができた。


俺はアナベルに会いに行く前にアナベルが好きだというイチゴのショートケーキを首都一美味しいと有名なケーキ屋へ買いに行った。

アナベルの喜ぶ顔が見たくてイチゴショートケーキをワンホール購入して箱にはピンク色のリボンを結んでもらった。


俺はケーキを持って前もって手配していた我が公爵家の馬車へ乗りフルート侯爵家へ向かった。


フルート侯爵家へ着き侯爵家の護衛騎士へアナベルに俺が来たことを伝えてくれと頼むと少しして執事が出てきた後にアナベルが慌てて出迎えてくれた。

アナベルの慌てて驚く表情がたまらなく愛おしくてゾクゾクしてしまった…

アナベルの色んな表情をもっと見たいと思った。


俺が突然訪問して戸惑うアナベルに訪問理由を説明した。

俺は、アナキスが帰れない事を手紙でアナベルに知らせたのは知っていたがあえて知らないふりをして親切心から侯爵邸まで知らせに来たと説明した。


そして俺はアナベルへお土産と表してイチゴショートケーキを王子様スマイルで手渡した。


アナベルは俺の笑みに少し頬を赤くしながらもイチゴショートケーキの箱の包装がアナベル好みだったのかとても嬉しそうに受け取ってくれた。

中身がイチゴショートケーキだと伝えとる目を輝かせて喜んでくれた。


アナベルのこんな笑顔を見れるなら毎日でもイチゴショートケーキを届けたいたいと思った。


喜んでいたアナベルは何やら考え込んだ後に俺にイチゴショートケーキを一緒に食べようと言ってくれた。


正直…優しいアナベルの事だから俺が手土産にケーキを渡したら一緒に食べようと言ってくれるのではと内心期待したいので期待通りになりたまらなく嬉しかった。


俺はアナベルに侯爵邸の庭にあるテラスへ案内された。


俺とアナベルは二人きりでテラスでお茶をした。

アナベルは俺の持ってきたイチゴショートケーキを食べて目を輝かせながら今にも頬が落ちてしまうのではないかという程とても美味しそうな表情を浮かべて食べていた。


その表情が何とも言えない程に愛おしく思えた。

それに…アナベルの唇がティーカップやフォークに触れる度に唇から目が離せなくなった。

アナベルのその唇に触れたい…いや…触れるだけではなく優しく甘噛みしたい…かぶりつきたい…と俺の頭の中はそんな想像がぐるぐると回っていた。

だか…俺はそんな事を考えを悟られない様に完璧な王子様スマイルを絶やさずアナベルと話をしていた。


その後も俺はアナベルと話をした。


アナベルとの二人だけの時間を過ごせるのをどれ程待ち望んでいたか…。

この時間が一生続けばいいのにと思った。

誰の邪魔もなく…俺と…アナベル…たった二人だけの時間が…。


アナベルは最初は俺と二人きりな空気と会話にぎこちなさがあったが俺がアナベルに慌てず優しく接していたら少しづつ空気も和らぎ笑顔を見せながら話をしてくれた。


普段は邸の中でどの様に過ごしてい

るのか…

フルート侯爵家の領地の街が大好きで仕方ないことや…

行ってみたい所…やってみたい事などを色々と話してくれた。


アナベルは侯爵夫婦やアナキスには気を使って言えていないが…フルート侯爵家の領地から出ることがあまりないので貴族令嬢の友達が居なく令嬢達が開催するお茶会などが羨ましく感じる時があると悩みの話もしてくれた。


アナベルは令嬢達のお茶会が憧れのようだった。


何度か侯爵夫婦やアナキスに令嬢達のお茶会に行ってみたいと言ったことがあったがどうやら話をはぐらかされた様だった。


正直…俺はお茶会の件の話をはぐらかせた侯爵夫婦やアナキスに同感だった。


令嬢達のお茶会ほどろくなものはないからだ。

あんな場所にアナベルを連れていくなどありえないことだと思った。


だが…お茶会に行ってみたいというアナベルにそんな事は話せないから俺はまずはお茶会に慣れておいた方がいいという提でカイザー公爵家のお茶会にアナベルを招待するとアナベルへ伝えた。

俺の提案にアナベルはとても嬉しそうにしていた。


これでアナベルをカイザー公爵邸へ連れてこれる口実ができた。


そして…俺はアナベルと二人きりになれたらあの事件の事を本当に覚えていないのかを聞こうと思っていたからアナベルへ聞こうとした時だった…


アナベルがアナキスの帰りが一日遅れるをとても悲しそうな表情で残念だと言い出した。


アナベルは単純にアナキスに早く会いたかったから言ったことだろうが…俺はアナベルの言葉を聞き表情を見て内心苛立ちを覚えた。

何故…今は俺といるのにアナキスの話をするのかと…。


俺がそんな事を考えていると執事がやってきた。


執事の言葉に俺は耳を疑った。


執事はアナキスが邸に帰ってきた事をアナベルに報告しにきたのだった。

 

俺は何故アナキスが帰ってきたのか意味がわからなかった。


そんな俺をよそにアナベルは少し席外すと言って玄関へと向かって行った。

俺は慌ててアナベルを追った。


その直後だった…

最悪な事態になったのは…


玄関先にアナキスの姿を見たアナベルがアナキスの元へ走って向かおうとしたその時…アナベルが足を捻ってしまったのかバランスを崩した勢いで思い切り壁にぶつかり倒れてしまった。

ぶつかった際に頭を強く打ったのかアナベルはその場で気を失ってしまった。


俺は目の前で気を失い倒れるアナベルを急ぎ抱き抱えて血相を変えてアナベルの元へ駆け寄ってきたアナキスの誘導で急ぎアナベルの部屋へ運んだ。


すぐに医者がやってきてアナベルの診察をした。


アナベルは頭を強く打ち気を失ってる様だったが命に別状はないと聞き俺は心底ホッとした。


倒れているアナベルを見た時…このままアナベルを失ってしまうかもと思うと今まで味わった事のない程の恐怖にかられた。


幸いにもアナベルはすぐに目を覚ました様だったが侍女伝えに今は頭の痛みもあるのでしばらく一人で休みたいから俺にもアナキスにも会えないと言われた。


俺はアナベルの無事な姿を確認したかったがアナキスにも言われ俺は仕方なく帰ることにした。


しかし…その日を境にアナベルと会えなくなったのだった。⇠





俺が一人でフルート侯爵邸へ訪れる日がやってきた。


(この日をどれだけ待っていたか…。)


俺はニヤつきながら馬車の中でそんな事を考えていた。


(それにしても…俺が一人でアナベルの元へ行く為にアナキスとフルート侯爵夫婦を侯爵邸に居させない為に我ながら上手く手を回したと思う。)


俺はフッと笑みを浮かべて考えていた。


(前もってアカデミーの学長へアナキスを呼び出す様にお願いしていた。我がカイザー公爵家は俺がアカデミーへ入学する遥か前からアカデミーへの寄付を行っていることもあり学長が俺の頼みを断れない事を知っていたからだった。アナキスを呼び出す理由はアナキスを一日アカデミーに引き止めておける理由ならば何でも良かった。そこは学長が上手くアナキスを引き止めておいてくれた様なので問題なかった。)


俺はニヤリと微笑みながら考えていた。


(侯爵夫婦に関しても…父上に前もって侯爵夫婦をカイザー公爵家へ招き夜まで公爵家へ引き止めておいて欲しいと手紙を送っていたお陰で父上は早急に動いてくれた。俺がずっと探していた少女を見つけたとも手紙に書いていたから父上も母上も喜んで今回の提案を受け入れてくれた。)


俺は更にそんな事は考えていた。


使える権力は使うに越したことはないと俺は思った。

これまではカイザー公爵家の権力をあからさまに使おうとはあまり考える事はなかったが…アナベルと再会した今は使えるものは何だって使ってやると思った。


そして…俺はアナベルに会いに行く前にケーキ屋へと立ち寄った。


アナベルが好物だというイチゴショートケーキを買うためだ。


前にアカデミーの女子学生がケーキ屋について話しているのを耳にしたことがあった。

その女子学生の話によると首都で一番美味しいと有名なケーキ屋の様だった。


俺はケーキ屋に入った。


「いらっしゃいませ!」


店へ入ると女性店員が言った。


「イチゴショートケーキをホールで頼む。」


俺はショーケースの中に入っていたたっぷりのイチゴが乗ったホールケーキを指差して店員へ言った。


しかし…店員の返事が返ってこなかった。


俺は少しでも早くアナベルに会いたいと思っていたから一秒でも時間を無駄にしたくなかった為に早くケーキを購入して店を出てフルート侯爵邸へ向かいたかった。

そんな俺は返事をしない店員にイラッとして店員を見た。


すると店員は少し頬を赤らめて俺の方へ熱い視線を送っていた。


(チッ…この女…。)


俺はその店員の視線に苛つき嫌悪した。


「聞いているのか?イチゴショートケーキをホールで頼むと言ったんだが?」


俺はそんな店員の視線をはねのける様に冷たく低い声と冷たい視線を送り言った。


「あ…はい…。申し訳ありません…。イチゴショートケーキをホールでございますね…。すぐにお包み致します…。」


女性店員はそんな俺を見てビクッとしながら先程の視線からは考えれない程に少し怯えた表情を浮かべて慌てて言った。


「あぁ。急いでくれ。ケーキを入れた箱にはピンク色のリボンを巻いておいてくれ。」


俺は続けて冷たく言った。


「か…かしこまりました。」


女性店員はビクつきながら言うと急いでケーキを包み始めた。


(あぁ…アナベルはこのケーキを持って行ったらどんな顔をするだろうか…。喜んでくれるだろうか…。早くアナベルの顔が見たい…。)


俺はケーキの包装を待っている間そんな事を考えていた。


すると…


「お…お待たせ致しました。」


女性店員が慌てた表情で言うとケーキの入った箱を差し出してきた。


「あぁ。」


俺は冷たくそれだけ言うとケーキの箱を受け取り足早にケーキ屋を出て馬車へ乗り込んだ。


そして…ようやくフルート侯爵邸へと向かった。


(はぁ…。先程の店員の女…あの女の目線は向けられるだけで体全身で嫌悪したな…。俺があんな視線で見たられたら微笑み返すとでも思ったのか?!チッ…バカな女だ…。あの店員の様に欲望丸出しの視線を見るとあの事件の…あの女を思い出して胸糞悪くなる…。早くアナベルに会ってこの胸糞悪い気持ちを振り払いたいところだ…。)


俺は馬車の中でため息をつきながら考えていた。


(……アナベルのことだから俺がこのケーキをお土産だと渡すときっと一緒に食べようと言ってくれるはずだ。このケーキを買ったのはアナベルの喜ぶ顔が見たいのと…アナベルと二人の時間を凄す為の餌でもあるからな。)


俺はフッと笑みを溢してそんな事を考えていた。


(アナキスのやつ…俺が一人でフルート侯爵邸へ行ったと知ったら怒るだろうな…。たとえ俺がアナキスの友達だろうがアナキスは勝手な行動をする人間は好きではないから友達だろうと関係なく激怒するだろう。だが…そんな事どうってことない。いずれアナキスとは友達から家族になるのだから今のうちからそんな事を気にしていたらアナベルと結婚などできないからな…。アナベルの為なら俺はすべてに全力を尽くすからな。)


俺はそんな事を考えていた。


そしてそんな事を色々考えていたらあっという間にフルート侯爵邸へと到着した。


「よし…着いた。」


俺は馬車から降りると呟いた。


俺が馬車から降りるとフルート侯爵家の護衛騎士が俺の元へ駆け寄ってきました。


「こちらに何かご用でしょうか?」


騎士が俺を見て少し眉をひそめながら声をかけてきた。


(この騎士…俺が乗ってきた馬車を見て俺がカイザー公爵家の人間だとわからないのか?侯爵家に仕える騎士のくせに…だめな奴だな。こんな事で騎士が務まるのか?まったく…。)


俺は騎士の表情を見て苛つきを覚えつつ考えていた。


「アナ…フルート侯爵令嬢へ伝言があるので伝えにきだが…。カイザー公爵家のルシフェルが来たと伝えてもらえるか?」


俺は冷たい笑みを浮かべて騎士へ言った。


「こ…これは…失礼致しました。カイザー公爵家のご令息とは知らず…。すぐに伝えてまいります!」


騎士は俺がカイザー公爵家の息子だと知ると慌てて態度を変えて言ってきた。


「あぁ…頼んだ。」


俺は変わらず冷たい笑みを浮かべて言った。


「はい!」


騎士は俺の笑みにビクッとしながらも慌てて言うと侯爵邸へ急ぎ伝言を伝えに行った。


騎士が侯爵邸へ向かってすぐに執事が慌ててやってきた。


「カイザー公爵のご令息様…!我が侯爵家の騎士が失礼を致しました。アナベルお嬢様にもご令息様がお見えになられた事をお伝えしましたのですぐにこちらへ向かわれると思いますので…。」


執事は慌ててはいたが冷静に俺へと言った。


「そうですか…。ありがとうございます。」


俺はにこりと微笑み言った。


俺の表情を見て執事はほっとした表情を浮かべ安堵したいた。

侯爵家に仕えているだけあって執事はカイザー公爵家の事をしっかりと理解しているのだと思った。

カイザー公爵家は王族に負けない程の権力を持っている貴族だからだ。


俺はそんな執事へあえて王子様仕様の笑みを浮かべて話したのだ。


(執事には好印象を与えておいた方がのちのち動きやすくなるからな。執事は邸内でアナベルと接する時間が多いだろうから味方につけておいた方が俺には都合からいいからな。)


俺は王子様仕様の表情のままそんな事を考えていた。


その時だった……


「ルシフェルお兄様!!」


アナベルが慌てた表情で急ぎ階段をおりて俺の元へと小走りでやって来て言った。


(あぁ…アナベル…。会いたかったよ。一日でも会えないと気が狂いそうになるほど会いたかった…。)


俺はアナベルが俺の元へとやってきた瞬間にアナベルを見てそんな事を考えていた。


(アナベル…あんなに慌てた顔をして…。たまらないな…。)


俺は慌てるアナベルを見て体にゾクゾクしたものを感じ変に興奮しながら興奮を隠す様に王子様仕様の表情でそんな事を考えていた。


「やぁ…アナベル。」


俺は優しい笑みを浮かべて慌てるアナベルへ言った。


「ルシフェルお兄様…急にフルート侯爵邸まで足を運ばれて…。どうされたのですか?」


アナベルは慌てたまま俺に言った。


「突然…訪れた事で驚かせてしまい申し訳なかったね…。だが…アナベル伝えなければならない事があったからそれを伝えなければと思い足を運ばせてもらったんだ。」


俺はあえて申し訳なさそうな表情を浮かべて言った。


「私に伝えたいこと…ですか?」


アナベルは戸惑いながら言った。


「あぁ。実は…今日からアナキスが帰ってくる予定だったんだろう?だが…アナキスはどうやらアカデミーで大切な用事でできた様でアナキスがフルート侯爵邸へ帰れなくなってしまった様なんだ…。この間…首都にアナベルが来た際に今日アナキスが帰ってくるのを楽しみにしていたアナベルを見たから…どうしても伝えてあげないとと思ってそのことを伝えに来たんだよ。」


俺は真剣に尚且つ心配そうな表情を浮かべて言った。


「……あっ…お兄様が帰宅できないという話はお兄様から手紙を貰っていたので知っていました…。」


アナベルは俺の言葉を聞き戸惑いながら言った。


(あぁ…。知っているよ。アナキスがそんな大切な事をアナベルに伝えない訳ないからな…。そのことを知っていてあえてここへ来たのだから。)


俺はアナベルの言葉を聞きそんな事を考えていた。


「そうか…。そうだね…。アナキスがそんな大切な事をアナベルに知らせない訳がないよな…。そんな事考えなくてもわかる事だったのに…アナキスの帰りを楽しみにしていたアナベルの事を思うと伝えに来ずにはいられなかったんだ…。ハハハ…何だかアナベルはアナキスが帰れない事を知っていたというのにわざわざそれを伝えにくるなんて…恥ずかしいな…。」


俺は苦笑い浮かべてバツが悪そうな表情を作り浮かべて言った。


「そ…そんな…!恥ずかしいだなんて。そんな事ありませんから…ルシフェルお兄様そんな事を言わないで下さい…。ルシフェルお兄様は私の事を考えて下さっての事だったのですから…。」


アナベルをそんな俺を見て慌てて言った。


「ありがとう…。アナベルがそう言ってくれると…私の先走り行動が報われる様だよ。」


俺は困り笑みを浮かべて言った。


(アナキスを足止めしたのが俺だと知ったらアナベルはどんな反応をするかな?怒るかな?悲しむかな…?いや…どちらもだろう。しかし…その事実をアナベルが知る日は訪れる事はないだろう。今後…俺がアナベルの為に権力を使うことは増えてくるかもしれないが…その事実をアナベルは永遠に知る日は訪れないだろう。)


俺はそんな事を考えていた。


「ルシフェルお兄様…。」


アナベルはそんな俺を見て心配そうな表情で言った。


「あ…そうだ。これ…アナベルへのお土産なんだけど。」


俺は気を取り直した表情を浮かべてアナベルへ言うと持っていたケーキの箱を差し出した。


「私にお土産…ですか?」


アナベルが戸惑い気味に言った。


「あぁ。アカデミーの女子学生達の間で人気のある店のものなんだ。ここへ向かう途中にその店の前を通りかかったから…。アナベルのお土産にいいかなと思って購入したんだ。口に合うかわからないけど良かったらもらってくれると嬉しいな…。」


俺はアナベルへ王子様スマイルで照れくささを作りながら言った。


「え?アカデミーの女性学生の皆さんに人気のお店ですか?本当に…私が頂いても?」


アナベルは俺の言葉を聞き一瞬目を輝かざるもすぐに戸惑いの表情で言った。


「もちろんだよ。アナベルの為に買ったんだから。中身はイチゴショートケーキなんだけど…アナベルは食べれるかな?」


俺は不安混じりの笑顔を作り言った。


「え?!イチゴショートケーキですか?!うわぁ〜私…イチゴショートケーキが大好きなんです。ルシフェルお兄様ありがとうございます。このまいてあるリボンも可愛いです。」


アナベルはイチゴショートケーキという単語を聞くやいなや目を輝かせてとても嬉しそうな表情を浮かべて言った。


(あぁ…アナベルが喜んでくれている…。やはりイチゴショートケーキを買ってきた正解だったな。こんなアナベルの喜んだ顔が見れるならいくらだってイチゴショートケーキを買ってきてやるさ…。何なら…カイザー公爵家の領地に一流のパティシエを雇ったイチゴショートケーキ専門店でも作らせてもらおうか…。)


俺はアナベルの嬉しそうな表情を見てそんな事を考えていた。


「それほど喜んでくれるならイチゴショートケーキを選んだ甲斐があったよ。では…私はそろそろ帰ることにするよ。突然の訪問…驚かせて本当にすまなかったね…。」


俺は寂しそうな切なそうな笑みを作り浮かべてアナベルへ言った。


「あ…あの…ルシフェルお兄様さえ…良ければ…このイチゴショートケーキを一緒に食べませんか?」


アナベルは俺の言葉を聞き少し何かを考えた後に言った。


「私とかい?」


俺はあえて驚いた表情を作り嬉しそう言った。


(そう…。俺はアナベルのこの言葉を待っていた…。優しいアナベルならきっとわざわざアナキスの件を侯爵邸にまで訪ねてきて伝えた上にアナベルの好物のイチゴショートケーキ…それもあえて選んだホールケーキをお土産に渡せば俺が帰るのを匂わせたら引き止めてケーキを一緒に食べようと言ってきてくれると確信していたんだ…。俺の計画通りだな…。)


俺は内心興奮を抑えるのを必死でそんな事を考えていた。


「あっ…いえ…あのこの後に予定があるのでしたら無理にとは言いませんが…わざわざお兄様が帰れない事を伝えに来て下さった上にケーキのお土産まで頂いたので…せっかくならルシフェルお兄様も一緒にケーキをと思っただけですので…。」


アナベルは俺に少し照れながら慌てて言った。


「いや…予定などはないが…本当に私もご一緒してもいいのかい?」


俺は首を傾げながら言った。


「は…はい!」


アナベルは照れながら頷きながら言った。


「ハハハ…実はアカデミーの女子学生の話を聞いてから私もその店のケーキの味が気になっていたんだよ…。だから…誘ってもらえて嬉しいよ。」


俺は王子様仕様の微笑みを作り浮かべて言った。


「ふふ…ルシフェルお兄様ったら。」


そんな俺を見てアナベルは一瞬驚いた表情を浮かべるも笑いを溢しながら言った。


そして…

その後俺はアナベルに案内されて庭にあるテラスへと移動した。

すぐに執事がティーセットとケーキを切り分けて俺たちのテーブルへ運んできてくれた。

そして執事はすぐにその場を離れた。


そして…アナベルがイチゴショートケーキを口にした。


「んんん……!」


ケーキを口にしたアナベルが目を見開いて言った。


「このケーキ…とても美味しいです…。今まで食べたイチゴショートケーキの中で一番美味しいかもしれません…。」


アナベルは目を輝かせて言った。


「そうかい?」


俺はアナベルの言葉を聞いて言うとケーキを一口口に入れた。


(うわ…。やはり…甘い物は苦手だな…。だが…アナベルとの時間のために我慢だ…。)


俺はケーキを口にした瞬間そんなことを考えていた。


俺は甘い物は好きではなかった。

たが…アナベルに付き合う為なら嫌いなものだろうがなんだろうが我慢するなど簡単だった。


「本当だね…。人気な店のケーキだけあるな。」


俺は笑顔作り浮かべて言った。


「本当にこんな美味しいケーキをありがとうございます。」


アナベルは笑顔で言うとまた一口ケーキを口入れた。


(あぁ…ケーキを頬張るアナベルの唇が愛おしい…。あの唇を俺の口で覆いたい。……アナベルの使っているフォークが欲しいな…。アナベルの唇が触れたフォーク。以前回収したアナベルの使ったストローと同じくあのフォークもアナベルコレクションにしたいな…。)


俺はアナベルの唇とフォークを見てそんな事を考えていた。


「あぁ。」


俺は下心を隠し笑顔を作り浮かべて言った。


その後はお茶飲みながら話を進めようとした。

最初はアナベルもどこかぎこちなさそうだったが徐々に俺と二人きりの空間に慣れてきた様だった。


「アナベルな普段はどんな事をして過ごすしているんだい?」


俺はアナベルへ尋ねた。


「普段は…領地の街へでかけたり…お茶の調合や庭の花の手入れをお母様としたり…と特に毎日代わり映えせず過ごしています。」


アナベルは笑顔で応えた。


(アナベルの笑顔はたまらないな…。)


俺はそんな事を考えていた。


「そうなんだね。前見みたく首都に出かけたいとは思わないの?」


俺が言った。


(首都へ来ればもっとアナベルと会えるのに…。)


俺はそんな事を考えていた。


「う〜ん…そうですね…。先日の首都へ行った際に色々と心配と迷惑をかけてしまったので…。それに私はフルート侯爵家の領地で過ごすのが好きなので十分かなと。街へ行くのも好きなので週に何度も行く程です。私が当主の娘とか関係なく街の人たちも優しく楽しく接してくれますし。」


アナベルは少し考えながら苦笑いを浮かべて言うもすぐに嬉しそうに言った。


「そうか…。自分の家の領地が好きなのは凄くいいことだね。」


俺は優しい笑みを作り浮かべて言った。


(領地を好むのは良いことだが…それだとアナベルが領地から出ることがなくてそれは困るな…。どうにかして領地から出る様に仕向けないとな…。)


俺は笑みとは裏腹にそんな事を考えていた。


「はい。でも…。」


アナベルは笑顔で応えたがすぐに表情を曇らせて言った。


「どうしたの?」


俺は心配そうに尋ねた。


(何か…嫌なことでもあるのか?!アナベルに嫌な思いをさせる奴がいるなら俺が内密に始末してやる…。)


俺はアナベルの表情を見てそんな事を考えていた。


「……私は領地から出たことがほとんどないので…その…巷でよく話を聞く貴族のご令嬢たちでお茶会へ行ったことがないので…行ってみたいなと…いう憧れがあるのです。」


アナベルは少し気まずそうに苦笑いを浮かべて言った。


「そうか…。そうだね…。貴族の夫人や令嬢達はお茶会をよく開くからね。行ったことないアナベルからすると憧れるのは分からなくないな。」


俺は軽く頷きながら言った。


(アナベルを嫌な思いをさせる奴がいるわけではないんだな…。しかし…貴族のお茶会に憧れか…。)


俺はアナベルの話を聞きそんな事を考えていた。


「アナベルがお茶会に憧れているから参加してみたいという気持ちを侯爵夫婦やアナキスへ言ったことないのか?」


俺はふと疑問に思い尋ねた。


(アナベルの事を大切にし可愛がってる侯爵夫婦やアナキスがアナベルがお茶会に行きたいという話を聞いていない訳がないだろう。)


俺はそんな事を考えていた。


「いいえ…。何度かお父様達に話をしたことはあります。ですが…お父様やお母様…お兄様も何だかお茶会の話をすると上手く話をそらされる気がするのです。ですので…もう話をするのはやめたのです…。」


アナベルは残念そうに言った。


「なるほど…。」


俺は頷きながら言った。


(恐らく…侯爵夫婦もアナキスもあんなくだらない見栄と権力の見せしめ合いの様な場所へアナベルを連れて行かせたくなかったのだろう…。お茶会に憧れるのアナベルがあんな場へ行ったら楽しむどころかいい思いはしないだろうからな…。アナベルのやってみたい事を俺の叶えれる範囲なら俺が叶えてやりたいと思うが…クソ女達の集まるお茶会へアナベルを参加させるのは俺も反対だな。)


俺はそんな事を考えていた。


(だが…アナベルのこんな残念そうな悲しそうな表情を見ていられない…。……あぁ…そうだ…。いい案を思いついたぞ…。)


俺はそんな事を考えていた。


「アナベル…アナベルさえ良ければ…の話なんだが…我がカイザー公爵家のお茶会へ参加するというのはどうだい?」


俺は残念そうな表情を浮かべるアナベルへ優しい笑みを作り浮かべ言った。


「え…?!ルシフェルお兄様のお家のお茶会ですか?」


アナベルは俺の言葉に口をパクパクさせながら驚き言った。


(フッ…アナベル…口をパクパクさせて…かわいいな…。)


俺はアナベルを見てそんな事を考えていた。


「あぁ。知らない場所のお茶会だとアナベルもだけど侯爵夫婦やアナキスも心配だと思うんだ。だが…侯爵夫婦は私の両親とは顔見知りな上に私はアナキスの友達だ…。それならばアナベルも侯爵夫婦もアナキスも安心できるだろう?それに…私は一人っ子で母上は娘がいないからアナベルが来てくれたらきっと母上も喜ぶだろうから…。だから…どうかな?」


俺はアナベルを安心させる様に優しく言った。


「確かに…ルシフェルお兄様のお家ならばお父様達もお兄様もお茶会へ参加をしていいと言ってくださるかもしれません。」


アナベルはパァっと表情を明るくして言った。


「あぁ。きっと参加を許可してくれるよ。」


俺は優しい笑みを浮かべて言った。


(たとえ…反対したとしてもそんなもの…捻り潰してアナベルを参加させれる様にするまでだ…。あぁ…。何ていい案なんだ…。アナベルが俺の家に連れてこれるなんて…。)


俺はゾクゾクするのを隠してそんな事を考えていた。


「これで…アナベルが憧れているお茶会を楽しむ事ができそうだね。アナベルが来るならとびきりのイチゴショートケーキを用意しておくよ。」


俺は王子様仕様全開でアナベルへ言った。


「は…はい。ありがとうございます。ルシフェルお兄様に相談して良かったです。本当にありがとうございます。嬉しいです。」


アナベルは俺の対応に少し照れた表情をするも嬉しそうに俺に微笑みながら言った。


(アナベル…君の笑顔を見れるなら俺は何だってするよ…。)


俺は心からそう思った。


そして…俺はアナベルと二人きりの時間が出来たら聞こうと思っていた話を切り出そうとした。


そう…あの事件の事だ。

俺は何故アナベルが俺の事はおろか事件の事…首都に行ったことがないと発言したことなど腑に落ちない部分があることが気になっていた。

それをこの日に確認しようと思っていたのだ。


「アナベル…実はアナベルに聞きたいことがあるんだけれど…。」


俺はアナベルへ話を切り出した。


「話…ですか?何でしょう?」


アナベルは不思議そうに言った。


その時だった…


「アナベルお嬢様…カイザー公爵令息様…お話中申し訳ありません。アナベルお嬢様へお急ぎお伝えしたいことがありまして…。」


そこへ執事が急ぎやってきて慌てた表情で言った。


(チッ…空気が読めない奴だな…。)


俺は苛つきを覚え考えていた。


「どうしたの?何かあったの?!」


アナベルは執事の慌てぶりを見て言った。


「それが…ただいまアナキスお坊っちゃまがお戻りなられました。」


執事が笑みを浮かべて言った。


「え?!お兄様が?」


アナベルは驚き言った。


(なんだと?!アナキスが戻った…だと?!何故だ?アナキスはアカデミーで足止めされているはずではないのか?!)

 

俺は執事の言葉に思わず戸惑い考えていた。


「はい。アナキスお坊っちゃまの乗られた馬車が邸へ到着されました。」


執事が笑みを浮かべて言った。


「まぁ…お兄様帰ってこれたのね…。ルシフェルお兄様…申し訳ありません…。お兄様を迎えに行ってきます。」


アナベルはとても嬉しそうな表情を浮かべると俺へ申し訳なさそうに行った。


(アナベル…アナキスが帰ってきた事がそんなに嬉しいのか?今は俺と話をしているんだぞ?アナキスを迎えになど行くな…。)


俺はアナベルがアナキスが帰ってきた事に喜びが溢れているのを見て苛だちを覚えつつ考えていた。


すると…アナベルが玄関先へと足早に向かった。


「アナベル…!」


俺は慌ててアナベルの名を呼んだがアナベルは俺の声が聞こえていないのか足を止めることなく玄関先へと向かって行った。


(クソ…そもそも何故アナキスが帰ってきたんだ!)


俺はアナキスが帰ってきた事すら苛つき考えながらアナベルを追いかけた。


その時だった…


アナベルが足を捻りバランスを崩して倒れた勢いで頭から壁に思い切りぶち当たった。


「アナベル!」


俺は目の前の光景に思わず大声をあげてアナベルの名前を呼んだ。


アナベルは俺の声も虚しくその場に倒れ込んだ。


「アナベル!アナベル!目を開けてくれ…!」


俺は急ぎ慌ててアナベルの元へと駆け寄りアナベルの体を起こして言った。


しかし…アナベルは頭を強く打ったのか気を失っていた。


(アナベル…!そんな…ダメだ!目を開けてくれ!ダメだ…せっかく再会できたのに…こんな…こんな事…。ダメだ…!アナベル!)


俺は自分の腕の中で気を失ってぐったりしているアナベルを見てそんな事を必死で考えていた。


俺はアナベルを見てこれまでに感じたことのない恐怖に襲われた。

あの事件で感じた恐怖とは比べものにならない程だった。

アナベルがこのまま目を覚まさなければ…アナベルを失ってしまったら…そう思うと怖くてたまらなくなった。


「アナベル!ルシフェル!!」


俺がそんな恐怖に襲われているとアナキスが血相を変えて走り近づいてきて俺の名前を呼んだ。


「アナキス…。アナベルが…。」


俺はアナキスへ言った。


「……一先ず…アナベルを部屋へ運ぼう。」


アナキスはグッと冷静さを保ち俺へ言った。


俺はアナキスの言葉に頷きながらアナベルを抱きかかえた。


「すぐに医者を呼べ!」


アナキスが執事へ言った。


「はい。承知しました。」


執事が表情を歪めながら言った。


そして俺とアナキスはアナキスの案内でアナベルの部屋へ向かいアナベルをベッドへ横たわらせた。


「アナベル…。」


俺はアナベルを見て呟いた。


しかし…アナベルは気を失ったままだった。


「……ルシフェル…君には聞きたいことがあるが…今はアナベルが優先だ。医者が到着するまで待とう。」


アナキスはグッと拳を握りしめながら冷静さをどうにな保つ様に俺へと言った。


「……分かった。」


俺はそう応えるしかなかった。


その後しばらくすると医者がやって来てアナベルを診察した。


「アナベルの状態は?!」


アナキスが医者がアナベルの部屋から出てくるとすぐに尋ねた。


「今…ちょうど目を覚まされました。命に別状はありませんからご安心下さい。ですが…頭を打った様なので数日の間は様子を見て頂いた方がよいかと思います。」


医者は俺たちを安心させる様に言った。


「そうですか。ありがとうございます。」


アナキスは医者へ言った。


(アナベル…良かった…。目を覚ましたんだな…。)


俺は心からほっとして考えていた。


そして…


コンコンッ…!


「私だ。今入っても大丈夫か?」


アナキスがアナベルの部屋の扉を叩き言った。


すると…部屋の扉が開きアナベルの侍女のカナエが出てきた。


「どうした?アナベルは目を覚ましたのだろう?」


アナキスは出てきた侍女へ言った。


「はい。お嬢様は目を覚まされたのですが…頭を強く打ちまだ体がお辛い様で今は…お坊っちゃま方には会えないと伝えくれと言われたして…。」


カナエが言いづらそうに俺とアナキスへ言った。


「私にもか?」


アナキスは思わず驚き言った。


「はい…。」


カナエは頷きながら言った。


「……分かった。では…また出向くとしよう。」


アナキスは寂しそうな表情で言った。


(そんな…。せっかくアナベルが目を覚ましたというのに会えないのか?!アナベルが大丈夫な姿を見ないと安心できないというのに。)


俺は侍女の言葉に苛つきながら考えていた。


「ルシフェル…行こう。」


アナキスが俺へ言った。


俺は納得いかなかったが頷いた。


そして俺とアナキスは客間へ向かった。


「……ルシフェル…今日はこのまま帰ってもらってもいいか?」


アナキスが客間に着くなり俺へ言った。


「なんだと?」


俺はアナキスを睨みつけ言った。


(意味が分からない。アナベルの顔を見ずに帰れだと?)


俺は苛立ちながら考えていた。


「君も今の状況がわかるだろう?アナベルは目を覚ましたが…本人が体が辛いと言っている。今は君がここにいる意味はないだろう?」


アナベルは冷たい視線で俺へ言った。


「……っっ!…分かったよ…。」


アナベルの容態を言われたら俺はそれ以上何も言えなくなり渋々頷きながら言った。


(クソ…アナキスの奴…。アナベルの体調を考えるとこれ以上俺は何も言えないのをわかっていて言ったな。)


俺はグッと拳を握りしめて悔しさを堪えて考えていた。


「アナベルの容態は…またアカデミーで会った時にでも伝えてやるから。」


アナキスは淡々と俺へ言った。


「…わかった。では…俺は行くよ…。」


俺は悔しいがそう言って侯爵邸を出た。


(せっかく…アナベルに会えたのにこんな事になるなんて…。俺がもう少し早くアナベルへ追いついていたらこんな事にならなかったかもしれない…。)


俺は馬車に乗り込み自分の不甲斐なさを悔しく思いながら考えていた。


(まぁ…アナベルが回復したらまた会えるだろう…。とにかく今はアナベルの体調が回復することだけを祈ろう。)


俺はそんな事を考えていた。


だが…この時の俺はまさか…この日を境にアナベルに会えなくなるなど思ってもみなかったのだった………


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