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灰の夜空  作者: 小鳥遊
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Ash night sky その1

「んんぁ....暗...」

目を覚ますと俺は草原に寝込んでいた。

夜なのか辺りは暗く、空には星が輝いている。

「どこだ?ここ...確かビルから飛び降りて...じいさんがいて...そうだ、異世界だ。」

周りを見渡すと少し遠くに光が見える。おそらく村だろう。

「とりあえず行ってみるか」

数分歩いていると、横からガサガサと音が聞こえた。

「!?」

牛のような生物が飛び出してきた。

「お、最初の戦闘か!」

牛みたいな生物は俺の方へ突進してくる。それを俺は回避し、、、

俺の右腕が宙を舞う。

「がぁっっ!!」

二の腕あたりから行き場の無くなった赤い液体が地面と草を赤黒く染める。

「やばい...逃げないと...!」

俺は草原を後ろに蹴り飛ばし村に向かって走った。

だが、後ろから追いかけて来る生物は俺なんかより断然速い。直ぐに追いつかれて俺の胸から赤黒い角が生える。足が地面から離れ、体が宙に浮く。

「あ.....が...」

寒い。

自然と涙が溢れ出る。

体に力が入らなくなり、感覚が無くなる。

そして意識も...。


 目を覚ますと俺は草原に寝込んでいた。

飛び起きて周りを見渡す。

腕がある。

千切れたはずの右腕が。

少し離れた所にさっきの牛みたいな化け物がいる。その化け物の頭に黒い塊がぶら下がっている。

あれは.....

あれは、俺だ。さっき胸を貫かれた俺だ。

下を見るとそこには赤黒く染まった草が生えていた。そこは俺が腕を無くした場所だった。

化け物の角が貫いている俺だった物は砂のように風と共に流れていった。

「なるほどね...。」

牛の化け物は俺に気づいたらしく、こちらに突進してくる。

俺は再度貫かれた。

さっき感じた激痛。

「今の俺じゃどんなに頑張ったところでお前の攻撃は避けれないからな。」

俺は右手を勢いよく化け物の左目に突き刺し、全力で握った。

グチャッ

小さな破裂音が鳴り、化け物は悶絶し、暴れた。

俺はすぐに角から解放され、受け身もせずに背中から地面に叩きつけられた。

「はぁっ...あぁ...すげぇ....」

俺の胸に空いた空洞は閉じてきていた。

「致命傷だと再生が早いのか...?っと。」

チラリと化け物を見ると、まだ暴れていた。

「殺せるか...?いや、逃げた方がいいかもな。」

暴れ狂う化け物を尻目に俺は村へ走った。

戦っていたときは気がつかなかったが、体と一緒に服まで再生していた。服は自殺したときに着ていたパーカーとジーパンだ。

 後ろから化け物が突進して来ないことを祈りながら15分くらい走り、村についた。


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