表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
へたくそ  作者: MO
91/102

第91話 自分から

上山くんが去った後、重たい空気のまま解散となり、

僕は大村くん、町村さんと一緒に池崎くんを病院まで連れて行った。

池崎くんの怪我は幸い大したことはなく、ただの捻挫だった。

池崎くんは念のため病院で借りた松葉杖をついて歩いていた。


「なんか上山さんのことで暗くなっちゃいましたけど、

 児玉さん、今日は大活躍でしたね!

 俺、めちゃめちゃ興奮しちゃいましたよ」

「そうそう。俺も絶対落ちたと思ったのに、児玉さん捕ってくれて助かりました」

池崎くんと大村くんが二人して僕のプレーを称えてくれた。

「私も嬉しくて泣いちゃいました」

町村さんが満面の笑顔でそう言ってくれた。


「でも、その前にエラーしちゃってるからね」

僕がそう言うと、池崎くんが

「そんなの帳消し帳消し。その後、ちゃんと二つアウト取ったんですから」

池崎くんは松葉杖を逆さにしてマイクに見立てて僕に向け

「児玉選手。今のお気持ちはいかがですか?」

「僕はただ、夢中で・・・。上山くんが声掛けてくれたおかげだよ」

僕がそう言うと、また空気が少し重たくなってしまった。


「痛てっ」

池崎くんは松葉杖を元に戻すとき、足をついてしまった。

「大丈夫?」

僕がそう言うと池崎くんは

「大丈夫です。すみません。痛てっ。

 それより上山さん、やっぱり戻ってこないですかね」

「うん・・・。僕、もう一度、声掛けてみようと思ってるんだけど・・・」

「児玉さん。それは止めておいた方が良いと思いますよ」

大村くんが割って入った。

「上山さんが自分から決心して戻って来るくらいの気持ちでないと、

 きっとまた上山さん自身が辛い思いをすると思います」

確かに大村くんの言う通りかもしれない。

僕はどうすれば良いんだろう・・・。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ