深夜の神社
「わ、寒ッ…」
時刻は深夜
季節は真冬
外は雪でも降りそうなほど寒い
私の名はヒメノ リセ
泣く子も黙る引きこもり
現在女子高校生をやっている
冬の酷く刺さるような寒い風が頬に触れる
白い息が儚く消え,
私は自分の赤いマフラーに触れ,歩きだす
「おぉ…」
目に止まったのは,宮ノ下神社と書いてあるいい感じの神社だった
凛としていて,どこか神秘的でこの神社は不思議な力でもあるかのような,存在感がどことなくあったのだ
私は,自分でいうのもなんだが,好奇心があり構っており,神社に入らないという選択肢は元々無かった
「よし,入るか…」
一歩、神社の中に足を入れ,ずんずんと進む
今はこの真冬の寒さも思考の外だった
奧に行けばいくほど,気持ち悪くなる
喉に突っかかる吐き気をどうにか誤魔化すため,無理にでも笑顔を張り付ける
この宮ノ下神社は狐を祀っているのか
狐をモチーフにした物などが飾られていた
ふらつく足取りでお賽銭箱に向かい、
全体的に白く,青い鳥の刺繍入りのお気に入りな財布をとりだし,中から,二百円を取り出して,お賽銭箱に放り投げる
カランカランっと緒とを鳴らし終え,はあぁっと思いため息を吐きながら,お賽銭箱に背を向けた
そして、神社から出ようと足を一歩進ませたとき
グニャリ
空気が曲がるような感覚が残った
「え、ここって、どこよ?」
さっきまで深夜だった筈が,昼間のようで太陽が照らしていた、
しかも冬じゃないらしくマフラーをしているのでとても暑苦しかった
慣れた手つきで赤いマフラーを外し、もう一度外をみる
「あ、これ、異世界に来ちゃった系?」