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気絶の毎日

気がついたら朝になっていたみたいだった。


死んでから初めての朝。


2回意識失うと赤ん坊になっているなんて。。。


そう考えていたが情報を整理しないといけない。



(ミラ、質問があるんだけど良いかな。)


〈イッサの一部なので何なりと。〉



(ミラはどういう存在なのかな。僕のスキルとなっている以上は寝ている間はミラも寝ているってことなのかな。心で会話ができるって事は常に考えていることが筒抜けなのかな。)


そう聞くと

(昨日は説明できませんでしたけど、ステータスを開いていくと見たいスキルの詳細を見ることができます。)


説明があったので確認してみる。


(ステータス スキル ミラ )


念じていくと詳細が表示されていく。


【ミラ(常時発動)】

女神ヴァニラの遣い。イッサによりミラと名付けられる。イッサに憑いている守護神。イッサとは念話で会話すること可能。レベルにより能力変化あり。

現在使用可能

ステータス確認、情報収集、翻訳、前世の記憶(真田悠人)



(つまりはミラは僕とは別の存在なんだね。これで安心したよ。もし君のような存在が寄生してるのかによって身体にかかる負荷も変わってくるし、寝ている時とかの情報もミラが教えてくれるのはすごい助かるよ。あと今の僕の身体に昔の記憶とかが完全に備わっていたら脳としてはパンクしかねないからミラが現在は肩代わりしてくれているだけでも助かるよ。)



そう考えているとまた意識が途絶えてしまった。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



また夜か。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



また朝か。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



赤ちゃんの脳には負荷が高過ぎるため、意識を失ってしまう。その間の食事など多くの事は生物としての本能で勝手に遂行されている。記憶の定着するのは2歳からと言われているのに2歳より前から思考とかしている事や前世からの記憶の情報もミラが肩代わりしていても負荷は相当なものである。


言語とかも産まれながら聴いている事も重要なため下手に翻訳され過ぎてもその国の言葉が分からなくなってしまうので時間に制限があるのも悪くはない。


産まれてすぐの状態では追視とか反射的にしてしまうことも多い。


赤ちゃんだからな。


その時にスキルを思い出す。

2歳まで可能なスキル

【吸収力20倍】

赤ちゃんの時にしかないスキル。

多くの事を吸収し備えていく。多くの赤ちゃんは言語選択、身体機能の構築(首がすわったり、身体の動かし方を身につける)、骨格の増強などを行っている。

この世界では魔法回路の構築(魔力の循環、操作など使い方を身につける)

魔力は弱いため身体に影響はないが、偶に魔力が多過ぎる子供がおり。その場合は慣れるまでは親など魔法を使える人によりアシストしてもらう必要がある。



(そういえば魔法が使えるんだったよな。ミラ。魔法はどうしたら使えるの?)



〈魔法は魔力を身体エネルギーもしくは大気から吸い取って魔力回路を通じて発現するとされています。私もこの世界の常識は一般レベルまでしか教えられてないためわからない事も沢山ありますが。〉


(そうか。まだ使えないのかな。)


〈エルフの血が入っているので魔法を使えないって事はないと思われます。人種では魔力回路を持ってない方もおられるので。魔力を感じる事も大事です。〉



焦らず行こうか。



そう思うとまた意識が飛んだのであった。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



目が醒めると何やら外に連れ出されていたのであった。家の前には富士山のような高い山、広々とした草原、そして人間ではない種族が大勢いたのであった。


「これがミハエルとローズの子供なのね。」


猫耳の人は顔を覗かせてじーっと見つめている。


「イッサと言うんだ。これからもよろしく。」


そう父親らしき人が答えていた。



(気絶ばっかで父親と母親の名前すら聞くの忘れてたー。)


異世界の事や情報把握に必死になり、当たり前なことすら考えずに経過をしてしまっていたのであった。


(父親がハミエル、母親がローズか。兄弟は見てないから長男なのかな。ミラ合ってるかな?)


そう声かけをするとすぐに

〈合ってますよ。他に屋敷に居るのは家政婦のハンナ、木こりのバルグですね。ハンナはウサギの獣人でバルグはドワーフです。〉


もっと家のことにも目を向けなければ。そう思いながらまた気絶していたのであった。

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