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俺、この戦いが終わったら魔法少女になるんだ  作者: 虹ぱぱ
二章:癒し手の魔法少女
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70話:壊して、壊して

カルマ視点です。

「……やめろ……」


『っち。もう壊れたの?』


「……もう、やめろ……」


『しゃあないな。アレックス? こうなった時にもうちょっと苦しませられる方法って知ってるか?』


『……いいえ。壊れてしまった者は痛みに対して反応がなくなってしまうので。』


『そう。痛みには鈍くなるんだよな。だけど、私には出来る方法で苦しませられる方法があるんだよ』


『……』


「……もう、やめろっ!!」


 叫んでも、届かない。


 早く。


 あと、少し。


 少しなんだっ!!


 それまで、どうか……。


 どうか。


「もう、やめてくれっ!!」


『その方法はなー。『窒息』だ。』


『……』


『はぁ……っ……っぐぁ……っ』


 ゆうきちゃん。


 ゆうきちゃん。


 ゆうきちゃんの呻く声が聞こえる。

 

 やめろ。


 やめろ!


 あいつら……。


『どうよ。痛みで壊れたら他の苦しみで、ちょっと変化つけてやると苦しむんだよ。』


『……そうですか……』


『あっはー。まだまだいい顔するじゃん。おばさん。』


 あいつら……っ。


 絶対、許さない!!


 なにも考えられない。


 ようやく、目標地点にたどり着いた僕は、九米を肩に乗せて全力でボタンを押す。


 地上へ。


 ああ……。そんな……。


 だけど、目に見るまでは。


 信じられない。


 信じない。


 モニター出来たゆうきちゃんの心音は止まっている。


 停止している。


 ゆうきちゃんがもう死んでいるなんて絶対に僕は信じない。


 震える。


 ドクドクと鼓動が鳴る。


 恐怖と怒りで体が震える。


 視界が赤い。


 頭痛がする。


 感情が抑えられない。


 そして、地上に上がった僕がはじめに目にした光景。


 ボロボロになった、片手、片足のないゆうきちゃんを、ゴミのように投げる魔王少女。


 なんの反応もする事なく、地面に横たわるゆうきちゃん。


「あっ……」


 僕が好きになった瞳。


 変わってしまった瞳。


「ぁ……ぁあ……」


 その開かれた光のない瞳を見て、僕は……。


「ぁぁああああああああぁあぁぁあぁぁっ!!」


 壊れた。





次回『71話:反転』

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