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俺、この戦いが終わったら魔法少女になるんだ  作者: 虹ぱぱ
二章:癒し手の魔法少女
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61話:教師の仕事

「なっ!?」

 突然破られた間欠泉の結界に慌てる。


 そしてそこから漏れ出る魔力。


 圧倒的な魔力。


 背筋が凍る。


 昨日の魔獣なんて比ではない。


 気配が圧倒的。


「な、なにが……っ!?」


 違う。今はそうじゃない。

 幸い、感じた気配は校庭。今日は雨。校庭での授業はないはず。


 正直、四葉もいないこの状況では意識操作が厳しいが学校中に仕掛けた結界を使って、校庭と校舎を遮断する。みんなの安全の確保。第一優先。


 何かあった時の為の仕掛けを起動する。

 理科室、及び周辺に人の気配がない事を確認する。予め設置しておいた火薬を遠隔で爆発する。

 安全には気を配っているが、起爆はスムーズに。私の場合は、ちりっとした静電気で事足りる。


 直後に鳴る爆発音。


 教室を飛び出してベルを叩く。


 そのまま遠隔で、放送システムを使う。校舎内にアナウンスが流れる。


『理科室で火災が起きました。速やかに、校舎から避難してください。繰り返します。…………』


 アナウンスを流して、結界越しにもわかる圧倒的な気配に震える。


 さっきから頭にコールが鳴っている。


 私は応答する。


『繋がった!! ゆうきちゃん!? 何があったの!!』

 聞こえる声に少し安堵する。その声に応える。


「わかりません! 急に間欠泉の結界が破られました!」


『結界が? じゃあ、このすごい魔力の2人とはまだ接触してないんだね!?』


「2人? は、はい! まだ、会っていません。状況は……」


『そんな事はいい!! 早く逃げて!! こんなのを2人も相手になんて絶対出来ない!!』


「……出来ません。まだ生徒が残っています。せめて逃げ出す時間を……」


『そんな事言ってる場合!? この魔力の数値は間違いなく『魔王少女』クラス! 足止めにもならない!! 逃げて!』


「そんな事ではありません……。仮初めでも私は教師なのですから。」


『だけど!!』


「分かっています。無茶はする気はありません。足止め。それだけに留めます。……この気配は勝てるものではないのは分かっていますから……」


『そんな……』


「それに貴方のくれたこの時計。これがあれば多少は状況をよく出来るかもしれません。あと、ここは私の場所です。こういう時の為の仕掛けならば山ほどあります。」


『っく……。頑固な……。いいかい? 絶対無理はしないで! 今、基地ごとそっちに向かってる。僕らが着くまでは絶対に……』


「はい。無理はしません。」


 答えて、体が軽くなった。震えが止まった。


 私は今は一人じゃない。


 逃げだしていく生徒を背に私は校庭へと駆けだした。


 あれほどの魔力の気配。結界などあってないようなものだ。


 止めるならば隔離された校庭。


 私は駆けながら、カルマ君からもらった時計の機能を起動させる。


「『起動(アクセス)』! 『電姫(ミカサ)』!」


 教えられた命令(コマンド)を口にする。


 私の衣服が光り、形を変えていく。


 露出の少し多い、美しい衣装へと。


 そして、湧き出してくる力。何倍もの力が溢れてくる。


 恐怖はもうない。


 もう何も怖くは……。


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