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俺、この戦いが終わったら魔法少女になるんだ  作者: 虹ぱぱ
二章:癒し手の魔法少女
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60話:明日のある幸せ

 私は、休憩時間とか事あるごとに腕につけている時計を眺めながら、ニヤニヤしていた。


 そんなつもりはなかったけど、ふと窓に映る自分の姿を見て気付いた。

 窓の外はあいにくの雨。そこに映る私の顔は、凄い顔をしていた。


 駄目よ。駄目駄目。気を引き締めないと。


 と、流行語を交えて考えるけど駄目だ。顔が引き締まらない。

 だって、幸せなのだ。こんな気分になるのは人生で初めてなのだ。


 気付いたら顔が緩んでいる。

 だって、仕方がないだろう。この時計はカルマ君がくれた一点ものなのだ。


 色んな機能が付いてるらしい。機能については説明を軽くしてくれた。


 まずは頭で直接会話する機能。明心さんも出来るらしい。けど、私のは少し違うのだ。

 会話をするかは私の応答を待ってくれるらしい。明心さんが持つ機能はもっとアバウトで、相手の都合なんてお構いなしで会話を聞かせる事が出来るらしい。女性だからって気を使ってくれたらしい。


 カルマ君に女性扱いされていることが嬉しい。


 また、にやけてしまう。


 気を引き締めないと。


 この会話する機能を使って、カルマ君が教えてくれた。

 今日は明心さんはお休みだって。今日の夕方前位までは目覚めないとか。


 昨日の今日なのだ。仕方ないかなと思う。彼女はすごい。感じる魔力は、あの魔獣に比べて微弱。でも、倒してみせた。圧倒してみせた。彼女がどういった子なのかはまだ分かっていない。

 不思議な子。四葉も変わっているけど、彼女も変わっている。

 おかしな喋り方。アンバランスなのに自然。とても安心感のある強さを感じる。

 彼女が味方で本当に心強い。カルマ君がいる安心感とも違う。


 彼女とも色々と話をしてみたい。

 本当に11歳? って思うほどの安心感と安定感。そして戦闘に関するスキル。

 私も倒された時、一体何が起こったのかわからない内に倒された。翻弄された。

 きっと、私は彼女から学ぶべきことが多いと感じた。


 この時計には他にも機能がある。追々試してみる必要があるだろう。


 そう言えば菜々草君。彼は今日は休んでいた。昨日の一件が尾を引いているのだろうか。

 少し、話をする必要があるかも知れない。次に会ったら少し話を聞いてみよう。


 そんな事を考えていた。


 放課後になる前ぐらいまで。

 

 明日を考えていた。


 今日、最後の授業中。それは突然起こった。


 私の張っていた結界。


 それを破って、現われた。


 本物の『魔王少女』。



次回『61話:教師の仕事』

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