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俺、この戦いが終わったら魔法少女になるんだ  作者: 虹ぱぱ
二章:癒し手の魔法少女
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36.5話:観測者の呟き

カルマ視点です。

「……すごい……」

 ゆうきちゃんの呟きを聞きながら考える。


 確かに、すごい。


 圧倒的な魔力値など関係なく、あの魔物を圧倒した。


 ハートちゃんは本当に、使いこなせている。


 魔法を。


 現代兵器の形状が馴染むのか。


 だけど、あくまで魔法なのだ。その違和感がハートちゃんにはない。


 それも、当然。


 本当は、ただ使うだけならモードⅩ(テン)まで使うことが出来るはずなのだ。

 だけど、ハートちゃんは一つ、一つを当たり前に使えるように反復した。


 何度も。何度も。


 ハートちゃんの使うは違う。

 ただ使うではなく、使う。


 あのモードⅤ(ファイブ)は特に癖が強い。


 引金と起爆のスイッチ。


 実に魔法らしい使い方。

 圧倒的な火力の代償は当然ある。


 まずは、弾数。3発。


 そして、速度。当てるのが難しい。


「……世界最強の戦士(ソルジャー)か……」


 ハートちゃんが変わってるのは、『弾丸(バレット)』。

 

 魔法の特性を把握して、新しい魔法と呼べる(すべ)を生み出した。

 そして、攻撃だけじゃなくて、汎用性の高い魔法として使いこなしている。


 きっかけは恐らく、スペードを傷つけたあの魔女。


 あの時に、なにか掴んだんだろう。


 おっさんをハートちゃんに入れたことを後悔したことはいっぱいあった。


 けど、海原光明(かれ)ほど、ハートちゃんの身体を守れるやつもいないだろう。


 だけど。


 しかし。


「あの嗤い方はどうにかならんかなー……」


 こっちが悪役みたいだ。


 キュンとしてキュアな存在。それが魔法少女なのに。


 だけど、これで終わり?

 魔力値5倍の相手が?


 モードⅤ(ファイブ)は確かに強力だけど……。


 そんな事を考えながら、観察し、観測し、情報を収集する。


 そして……。

次回『37話:VS クロコッタ 決着』


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