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1年A組の幼馴染

作者: 団子

ツンデレの描写が難しいですね?

そんな事を思いながらの、投稿です。


僕には、幼馴染がいる。

生まれた病院から始まり、

幼稚園、小学校、中学校まで。

ずっと一緒だった。

高校でも…。







これは幼馴染の話。

みんなは幼馴染に、どんなイメージを持っているだろうか?

例えば、毎朝起こしに来てくれるとか?

あるいは、弁当を毎日作ってくれる?

そんな存在は、いない。いるわけがない。

もしいたとして、それは稀なことであると、声高く言おう。

僕は幼馴染に、そんな事をしてもらった記憶がまったくない。

むしろ、パン買いに行かされたり、逆に僕が起こしに行ったり。

それが僕の日常だ。







ピピピ、ピピピ

めざましのなる音で、僕は目を覚ます。

カチッ

起きてまず最初に、洗面所に行く。

顔を洗い、制服に着替え、朝食を食べる。

二人分の弁当を用意して、家を出る。

幼馴染、優子の家。

お隣さんである。

ピンポーン

チャイムを押すが、反応はない。

優子の両親は仕事柄、朝早く家を出る。

なので優子を起こすのは、昔から僕である。

合鍵で、家の中に入る。

階段を上がり、優子の部屋へ。

ぬいぐるみなど一つも無く、

ダンベルが散乱している。

女の子部屋のイメージと正反対。

隅のサンドバックに僕の写真が貼ってある。……何で?


「優子、起きてる?」

スー、スー

「優子。優子。」

「んー、あによ…。」

「学校、遅刻しちゃうよ?」

「わかってるわよ…。」

と、言いつつ布団からは出ない。

布団を引っぺがす。

ゲシッ

蹴られた。

「いきなり、なにすんのよ?」

「僕に蹴り入れといて、よく言うよ…。」

「なんか言った?」

「いえ、何も。」

名が体をあらわしていない。

「優」しい「子」なのに……。

優子が着替えている間に、下で新聞紙を読む。

「英史、飲み物。」

黙って、牛乳パックとコップを渡す。

ゴッゴッゴッ

牛乳パックから直飲み…。

注意した方がいいのだろうが、

どうせ蹴られるだけなのでしない。

「そろそろ家出ないと、遅刻するよ。」

「もうそんな時間?」

「優子が起きるの遅いからだよ。」

「どうせ間に合うし、いいじゃん。」

そうだけど…。

なんか、釈然としない。





HRの時間10分前。

二人揃って、教室に入る。

高校生活も、約一年。

今だに僕ら二人をからかったりする人がいる。

最初の頃に比べるとかなり減ったが。

優子がすぐに殴りかかるからだ。

照れなのか、単純に嫌がっているのか、定かではない。

基本学校では特に話もしない。

だけど昼休みの時は、一緒に弁当を食べる。弁当を渡して、他の友達と一緒に食べればいいのに。何故か、できない。

「げ、野菜入れんなつったでしょ?」

「ちゃんと食べないとダメだよ。どうせ晩御飯は肉ばっかり食べるんだから。」

「うっさい。」

ゲシッ

蹴られた。

食事中なんだけど……。

まあ、いいや。




放課後。

優子も、僕も、部活に入っていない。

優子は運動部に引っ張りだこなんだけど、毎回断っている。理由は何となく、わかる。

帰り道。

ちょっと時間はかかるが、歩いて帰れる距離なので、いつも寄り道をしながらゆっくり帰る。



「ねえ、優子。」

「なに?」

「僕は優子のこと、好きだよ。」

「…ん。」

ゲシッ///

蹴られた。



本当は、中二キャラの世話を焼く主人公。

そんな感じにしたかったんですよ…?

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