表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

君の涙

作者: 高里奏
掲載日:2012/07/26

 どうして君が泣いているのか理解できない。

 ただ、目の前にさっきまで動き回っていたものが緩やかになり、やがて硬く冷たくなっていく過程があるだけだ。

 何故泣くの?

 これじゃあまるで僕だけが別次元にでも居るようじゃあないか。

 理解できないよ。

 美しい人。

 僕の主によくにているのに、君は真珠の涙を流しているじゃあないか。

 僕には理解できない。

 教えてくれ。

 何故君が泣くのかを。

 君が嘆く理由を理解できないんだ。

 僕はそう、君とは違うから。


 誰よりも君が大切なのに、僕じゃあ君を喜ばせられない。

 君が何に喜び、何に悲しむか理解できないんだ。

 ただ、床に転がった硝子の壜を見つめる君。

 時々笑う姿は僕が望んだ君じゃあない。

 僕は君と違う。

 欠陥品。

 君は彼を望んでいる。

 彼はただの人の子なのに、僕より君を喜ばせている。

 僕は要らないの?

 そう訊ねたって君は答えることすらできない。

 僕は君を壊してしまったのだろうか。

 それでも。

 僕はただ君を求めている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ