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愛に重力はあるのか

作者: 檸檬

愛に重力はあるの?


ごめんね

あなたにもう、駄目だと言ったのはわたし


心が囚われた気持ちになって疲れていたから


ごめんね

あなたはわたしに、あの場所に

笑って戻れることをなによりも強く

希んでくれていたのに


ごめんね、あなたがいつのまにか悪者になってしまって


愛に重力はあるの?


全て手放し、ひとりになってでもあの場所から離れたいと言ったのはわたし


得体の知れない重力から

全力で逃げたいと言ったのはわたし


それでもあの場所でも愛に翼をくれたひとたちをおもって


グランドフィナーレへと軽く飛び立ちたいと言ったの


愛に重力はあるの?


1ミリも自分はズルくないと言えるひとがいるなら石を投げられてもかまわない


けれど1ミリも自分はズルくないと言うひととは友達にはなれないなと思ったかな


愛に重力はあるの?


誰の生きる場所を奪うつもりはないんだから


そんなに怒らないでよ、


エーエヘン、エヘン


生きるか死ぬかよりどうしたいかということなのかな あなたが言うことはね


薄情かもしれないけれどね


カラカラの枯れ葉、ひとつ、ひとひら 


みんな、ひとひら


愛に重力はあるの?


あの歌手のように、愛し合ってるかい?と


叫んでから、歌い出したいのよね


あなたはあなた わたしはわたし


それぞれだからいいの


比べるわけもないわ


不毛作はあえてしたくないだけ


愛に重力はあるの?


なら 翼を下さいと願うことをやめない


歌う時、あなたへと飛んでゆきたいと


ふわりと落ちてゆけたらと


心から願った冬空、凍り付くわけもなく


ひとり、ひとひら みんなそれぞれ


ひとり、ひとひら みんなひとひら


見上げれば、まだ、空に境界線はみえない


だから

   

  わたしはまるで


 ひとりじゃないみたいだ


家の前には落ち葉がいっぱい


さあ ゆっくりはいて、はいて、はいてゆこう

 

冬支度だ 一緒にあたたまろう



























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