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そんなそんなっ!

「何度もそちらへ帰ろうとしたんだ。穴をあけたけど、こっちの人間が落ちて行くだけだった。」


ええっ!落下転移人はアンタのしわざか!


「だけど今回、彼が僕の写真を取ってくれたおかげで、こうしてスマホを依代に出来たわけだ。

うん、写真をとってから、

穴に落とすのってなかなかうまく行かなくってね。

猫になってみたら一発だよ。


その前には台湾リスやら

ハクビシンやらアライグマにもなってみたけどね。」


なんで特定外来生物になるかな。

いや、可愛くないことはないよ。


だけど猫はさ、みんな写真撮っちゃうよ。

引きつける力半端ないよ。


(某有名猫写真家さんが、他の動物もとるけど、

猫の写真展の方が10倍人がくるって言ってたし。)


特典外来生物は、写真撮る前に腰がひけちゃう。

噛まれたら大変だし。

寄ったらいけませんって、役所もいってるよね。


うん?俺は神様にはめられたのか?


「ちょっと酷いじゃないですか!」

「テルくん。」

お猫様がじっと見据えてくる。

「君はいつも異世界に転生して、チートな能力を持って、どこぞの貴族の子になってからの、

冒険者登録して!

なんやかんやでハーレムウハウハしたいと

妄想してただろっ!」


「なななぜそれを!」


「私がこちらに落とした少年たちは

目や手からビームや衝撃波を出したいって妄想したり、練習したり、

手に包帯をまいて、

くくっ、闇の傷がうずくとか言ってた者ほとんどだっ!!」


下を向く男性陣(ほぼ日本人)。

サイテーという顔でみる、女性陣。

(女神様とレディアンさん。)


「神様。僕は違うと。。」

「そうだね、ヨージくん。君は違う。

君は、イケイケでゴーゴーで、もう成人だった。

君はね、勇者候補として送ったんだよ。」


「ええっ?なんですって?僕がですか?」

なんか、ココリコ田中のホットパンツの

カマタくんを思いだすな。小さい頃見てた。


「私は何物かとひきかえにこっちに来た。

私と釣り合う存在となら、引き換えに帰れるはずだ。

それになってほしかったんだよ。

君も日本に帰れるし。」


「帰れるんですか?」

「私と引き換えに1人。だけども君は勇者にはなれなかった。

魔力量が足りないし、増えなかった。

それに、もう帰りたくないんだろ?」

「はい。」

陽司さんはチラリとレディアンさんを見た。


「ティル。では、誰か勇者を育てれば、アナタは帰ってこれるのね。」


猫は目を細めた。

「その通りだよ、ゴーデイ。

君まで消えないうちに。急ぐんだ。」


そしてお猫様の姿はスマホに吸い込まれた。



「これはこれは、、。」

「スマホが熱くなってる!ブラックになって電源が落ちた!」


「冷やせばいいの?」

やめてください、壊れます。


「多分。一方通行なのね。彼が連絡したいとき、

魔力があれば送れるのよ。」




女神さまがとりあえず広場にみんなを集めて、というので外にでた。


「さて、勇者の選抜を始めます。」





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