表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/26

とにかく続き。

「それでは、しばらく翼さんが世話をしてくださるってことで?」

「いーよ!」


この爺さま翼くんというのか。そして返事が軽い。

「では、あとは同年代同士で。」

そんな?TVで見たお見合いの常套句をくりだす、

レディアン。


「レディ、それだけではないだろ。」

「あ、そうでした、忘れるところでした。

これがこの世界についての補助金というか、

一時金です。

各種手続きの仕方のパンフ。

フエルドラドへようこそ!の漫画による紹介。

あとはですね、


魔法が使えない方用の使い捨てのグッズ。

着火とか、水出しとか、魔物よけとか。」


「魔物がいるんですかっ!」

「いますねえ。」

「いるよ。」


「魔法の適性とか訓練はどうせヨージがやるんでしょ。」

うん?いきなり口調が砕けたレディアンさん。

「五時過ぎたからねー。」

「プライベートな時間だね。」

「あの2人は夫婦なんだよ。」

「陽司さんがくどいたのさ。」

「世界を超えた愛だねえ。」


後ろで老人ズが囁いてくれたから、事情は飲み込めた。ほえーー。


「だって帰れないからねー。もう。

元の世界には。」


えっ。やっぱり??




「話、長いわ。」

自称女神様のダメだしがでた。


「3行で。」


◎翼さんに世話をしてもらった。

◎そこそこ魔力はあった。

◎若いからみんなの便利屋みたいなことしてる。


「ほら、まとまった」

いや嫌だけど、

「スマホに魔力流すと使えるよ。元の世界とのアクセスはできないから、取り込んだ画像とか見るだけだけど。」

家族の写真見ては泣いた、とか。


「僕も君と同じ年、14でこっちにきたんだよ。

もう60年近くなるけどさ。

えっ、何?君も横浜?

何中?うっそー!ご近所だ!

じゃあさあ、海の公園の花火みた?八景島のほうから見た方がトイレとか困らないよね、

後はナイトズーラシアも夏は欠かせないよね。」とかさ、


「これが火の魔法?うわっ!熱いっ、」

「初めてにしては上出来だ!はっはっは。」

とか。

「若い子がいると助かるねえ。みんな腰が痛くって。」「ウチにご飯食べにおいでよ。

えっ?横浜出身?

なんで横浜の人って横浜って言うかなあ?

神奈川で良くない?」

とかの!!

「あー部屋に隠してたエッチな本が気になる?

みんな通ってきた道だよ。。」

村の男連中からドンマイドンマイと肩を叩かれたこととか!

感動とか泣ける話とか!ご当地ネタとか!

それを、アンタ!3行ってさあ!


「とにかくね。貴方がティルクス様ではないとはわかったわ。」


「はっ?」

「むかし、ここに住んでいたのよ。

ティルクスさまとわたしが。

と言うかルイフェリナが。」



え?何が?


えええっと?背後から視線を感じる。


そこにそっとドアを開けながら、陽司の妻こと、

レディアンさんがいた。


「ディア神!!」

「我を呼ぶそなたは誰ぞ!」


「ああ、やはり。外まで流れている神気。

そのお姿。ああ。」


うずくまって涙にむせるレディアンさん。

良くみると村に在住している、

日本人以外のフエルドラド人たち

(結婚したり、仕事の関係で何十人かいる。)

が大集合してむせび泣いていた。


「彼らのディア神信仰はかなりなものなんだよ。」

陽司さんが言う。


ティルクス・ディアが男神。


ルイフェリナ・ディアが女神。


「何故か氷が溶けてね。ここにティルクス様の気配を感じてやってきたの。」

 

「まさか?茶樹林 照が、

茶=ティ

照=ルクス

って、変換されて?女神様の検索サーチに引っかかってきちゃったとか?」

 

山本さんの言葉にジロリと視線をよこす女神様。

まさか?当たり?顔赤いっすよ。


「以前ここに住んでいたの!1番玉とティルクス様が!」


「氷が溶けた??」

「1番玉?」


ざわざわざわ。


「貴女さまは、眠っていたお方なんですか!」  

「おい、本当だ!山の形が変わってるぞ!」


え?目視でわかるくらいの山の変化って、、

やばくない?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ