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異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜  作者: 月城 蓮桜音
第一章

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第52話 令嬢達との和解 ★リオ SIDE

 3度目の、スタンピード後のパーティーが開かれるので、私とカミルはパーティー会場へ向かう事に。

 

 今日のドレスはカミルの瞳の色と同じ深い青紫色で、シンプルだがとても美しいラインを描いている。

 

「リオ、とても綺麗だ。目の前に女神が現れたかと思ったよ」

 

「ふふっ、大袈裟ね。カミルもとても素敵だわ。今日もエスコートよろしくね、私の王子様」

 

 カミルに寄り添い、パーティー会場へ入る。既に入場していたリズとデュークが声を掛けて来た。

 

「ごきげんよう、リオ。疲れたんじゃない?大丈夫?」

 

「ごきげんよう、リズ。私は平気よ。大変だったのは、カミルとデューク達でしょう」

 

「やぁ、リオ殿。先程ぶりだが、体調は悪くなって無いか?我々は魔物を屠るのなんて慣れているが、リオ殿はエリアヒールとエクストラヒールを少なくとも1000回はかけていたからな。魔力酔いとか大丈夫か気になっていたんだ」

 

「まぁ、デュークまで?私は大丈夫よ。普段から何時間もぶっ続けで魔法を放ってるのだもの。これくらいなら問題無いわ」

 

「リオ、本当に凄いわね!わたくしも、もう少し魔法の練習を頑張ってみようかしら。回復魔法は苦手なの」

 

「今度一緒に練習しましょう?教えるのは下手だけど、デュークもカミルも居るから……キースも誘わないと拗ねるかしらね?」

 

「ふふっ。そうね、拗ねると思うわ」

 

 2人で楽しく話しをしていると、カミルとデュークが何やらキョロキョロしている。どうしたのか聞きたいが、今は聞いてはいけない気がしたので、周りを気にしつつ知らないフリをした。

 

「リオ、ちょっと離れても平気かい?」

 

「えぇ、大丈夫よ。デュークも一緒に?」

 

「そう」

 

「了解」

 

 端的に話しをするのは、切羽詰まってる時のカミルの癖でもあるのだが、何かあった時にはそういう話し方をしようと2人で決めていた。


 何かは分からなくても、何か起こるかも知れないとお互い理解していた方が良いからだ。考え方が似てるからか、カミルのやりたい行動はそれなりに分かるしね。

 

 のんびりしながらリズと飲み物を飲んでいると、決起会で難癖をつけて来た令嬢達がこちらへ近づいて来る。

 

 リズと目を合わせ、2人で頷いた。

 

「ごきげんよう、エイカー様、カミル殿下の婚約者様。先日は大変な失礼をしてしまい、申し訳ありませんでした」

 

 令嬢達は頭を下げ、キチンと謝って来た。

 

「え?えぇ、謝罪を受け入れますわ」

 

「ありがとうございます!スタンピードの第一陣に無理矢理されてしまわれていたので、とても心配していたのです。わたくし達の愚かな行動が引き起こしてしまったと……」

 

「あぁ!あれからずっと気になさっていらしたのですか?私はカミル殿下に守っていただけたので大丈夫ですよ」

 

「本当にごめんなさい。カミル殿下は皆んなの憧れで、婚約者様が羨ましかったのです」

 

「謝罪はいただきましたから、もうお気になさらなくて大丈夫ですわ」

 

「本当にお優しくていらっしゃるのですね。カミル殿下が大事になさるお気持ちが分かりました。わたくし達も精進致します。何かありましたら、いつでもお声がけください。お力になりますので」

 

「えぇ、ありがとう。その時はお願いしますね」

 

 令嬢達は軽く頭を下げて離れて行った。

 

「リオはさすがね……わたくしなら嫌味のひとつぐらい言いたくなりますのに」

 

「ふふっ。彼女達も考える事が出来て良かったわ。自分の非を認めるのは難しい事だもの」

 

「そうね。そこはわたくしも見習わなきゃって思ったわ」

 

「リズは考えて行動出来るじゃない。賢いし」

 

「リオには及ばないわよ……行動力も凄いじゃない」

 

「私にはカミルが居てくれるからよ。1人じゃ無理だもの。それに、リズ達も居てくれるでしょう?」

 

 笑顔でリズを見ると、リズの顔が赤くなった。

 

「リオは人たらしね……」

 

 リズが何か小声で何か言ってたけど聞こえなかった。

 

 ふと周りを見ると、怪しい人影がカミルに近づいているのが見えた。

 

「危ない!」

 

 怪しい人影は刃物を持っていた。カミルの背中に向かって走り出すのが見え、私も慌てて走り出した。身体強化魔法をかけ、一足早くカミルの背中に抱きつく事ができた。

 

「ゲボッ!」

 

 私は口から血を吐いていた。意識が遠退いて行く……

 

「リオ!!!!リオ、何故……」

 

「リオ殿!大丈夫じゃないな、医者を呼べ!」

 

「リオ!」

 

 皆んなして私の名前を連呼してるのは聞こえたが、そのまま意識を手放した。

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