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異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜  作者: 月城 蓮桜音
第一章

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第27話 練習装置と双剣 ★リオ SIDE→デューク SIDE

 翌日。デューク様は約束通り、私の双剣を造って来てくれた。ワクワクし過ぎて、昨晩は中々寝付けなかった。


「どうです、綺麗でしょう?リオ殿の魔法色に合わせて、柄は色を白に。そして出来るだけ軽く。装飾をもっと付けようかと思ったのですが、重くなるので最低限にしたのですがどうでしょうか?」


「凄く素敵です!私の想像を遥かに超えてます!ありがとうございます、デューク様!」


 喜ぶ私ににっこりと笑顔を見せてくれた。自信作だったのだろう、ちょっとドヤ顔だ。


「これだけではありませんぞ?護身用に、双剣と揃いの短剣も準備しました!」


 ジャーン!という効果音がついてそうな、子供が凄いでしょうと褒めて欲しい時の様な態度で短剣も渡してくれた。さっきのドヤ顔はサプライズを見越してだったらしい。


「わぁ!カッコ良い!短剣も魔力を纏えるのですか?」


「勿論です。ドレスの中に隠すでしょうから、装飾はほとんどありませんが軽いでしょう?」


「えぇ、普段の持ち運びには便利だと思いますわ」


「陛下への謁見の時以外は身につけておいてください」


「分かりました。大事にしますね!」


 2人でニコニコしながら、練習装置の方へ向かう。デューク様の部下らしき人達が一斉に頭を下げた。


「お前達、こちらが発案者のリオ殿だ。知ってると思うが、カミル殿下の最愛のお方だ。決して懸想しないようにな?」


 ニヤッと口角を上げて戯けるデューク様は、部下にも慕われているようだ。「はっ!」と揃った返事がある。


「それではリオ殿、先ずは的の動きを見てみますか?」


「いえ、一度試してみたいわ。間に合わなければ避けるから、後ろには立たないでね」


★デューク SIDE

 部下達が驚いている。いきなり自分で使うとは思わなかったのだろう。たかが10分、されど10分。少し試して見たが、思っていたより大変で、集中力はとても強化されそうだった。


「かしこまりました」


 恐らくリオ殿なら問題無いだろう。ただ、魔法でならだが。私が作った双剣を構えてるから、剣を使う気満々だな……まぁ、回復魔法も使えるし大丈夫だろうが……


「リオ殿、先ずは魔法でやって見ては?」


「……そうね……早く剣を使ってみたかったの……」


 シュンとするリオ殿は可愛らしい。


「2セット目で剣を使ってみればよろしいかと」


「えぇ、そうね。両方やってみましょう」


「では、2セットで?」


「んー、3セットが良いかしら」


「私も試しては見ましたが、案外1セットだけでも疲れましたぞ?」


「そう?止める装置は設置されてる?」


「えぇ、されてます」


「では3セットで大丈夫よ」


「かしこまりました」


 部下達にも離れるように合図する。


「始めるには、右の壁の赤い枠に何かしらの魔法を当てればスタートします」


「それは良いわね!やってみるわ」


 スッと構えるリオ殿は、既に集中力MAXだろう。相変わらず切り替えが早い。部下達にも見習って欲しいものだな。リオ殿の演習を見た後の部下達の行動も楽しみではあるが。


 リオ殿が的確に赤枠の中へ初級の水魔法を当てた。次々に飛んで来る丸太や枯れ草を、避ける事も無く撃ち落として行く。リオ殿には簡単過ぎるらしい……


 あっという間に10分が経過し、間が空く。リオ殿は双剣を構えた。3セットまでは、勝手に始まるので待っていれば飛んで来る。身体強化したのか、体が白い光に包まれた。剣を握り直し、やる気満々なのが伺える。


 丸太が飛んで来る。剣に薄っすらと風魔法を纏っているようで、スパッと真っ二つになって落ちた。次々に向かって来る障害物をスパスパと切り落として行く。全く危なげない様子を見て、肩から力が抜けた。私が少し緊張していたらしい。本人はどこ吹く風だったが。


 2セット目もアッサリ終了し、3セット目に入る。今度は氷魔法を纏わせたようだ。薄っすら白いモヤが見えるのは冷気だろう。氷魔法を纏わせた剣は、風魔法の時より力がいるようだ。スパッというより、ザシュッだ。やはり少し重く感じるのか、右の剣だけ風に変えたのが分かった。逆に凄いな……片方だけ変えたのだ。


 現時点でリオ殿が操る魔法は、『身体強化』『氷魔法』『風魔法』の3つだ。普通はあり得ない。混合魔法よりは出来る可能性が高いが、単体でも集中力は半端なく必要なのだから。


 ふと周りを見渡すと、部下達が呆気に取られている。団長である私が付きっ切りで面倒を見てるリオ殿を、良くは思っていない者も多かった。まぁ、これを機に考えが変わるだろう。


 圧倒的な強者が目の前に君臨しているのだから。細身で可愛らしい少女の姿をした鬼神の様に見えるんだろうなぁと思うと口角が上がる。彼女はもっと強くなるだろう。楽しみで仕方ない。


 3セット目が終了した。リオ殿はまだまだ余力がありそうな軽い足取りでこちらに歩いて来る。


「デューク様、他の方もご利用になりたい様なので、私達はあちらで話しましょう?」


 リオ殿が『動かない的』がある練習場を指差した。周りにいた部下達が、早く練習装置を使いたくてウズウズしてるのを見て気遣ってくれたのだろう。


「分かりました。お前達、お許しが出たから使用しても良いぞ。ただ、無理はしないように」


「団長!1台では足りません!」


「せめて5台は欲しいです!」


「喧嘩になりますよ、これでは!」


 確かに……1回に最低の3セットですら30分。慣れて来て、5セットや7セットと増えれば更に待ち時間は増えるだろう。


「お前達も手伝えよ…………」


「「「はっ!!!」」」


 部下達はおもちゃを買って貰える子供の様な、とても良い笑顔で了承するのだった。

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